【その薬、子供に使えますか?】小児用医薬品の開発の難しさと必要性
市販の風邪薬では子供用のものも売られているのを見かけることがあるかと思います。 では、医療用はどうでしょうか? ADHDの薬など、「小児」が疾患の対象であれば、小児用の臨床試験を実施しており、承認を得ているものはあります。 しかし大多数の薬においては、小児の適応は取れていないのです。 これはなぜでしょうか? 今日は小児治験の難しさとそれを解決するためのすべについて、考えてみたいと思います。 参考としてPMDAの小児医薬品WGの資料を用いています。 目次 小児医薬品の現状 有効性や安全性に関する十分なデータがない。 添付文書に小児の用法・用量が明記されていない。 なぜ開発が進まないのか? 新生児…
2020/10/07 20:30