中学地理:熱帯の特徴(しっかり解説)
1.熱帯 ①特徴 熱帯という気候帯の特徴は、高温多湿ということです。高温、つまり1年を通して気温が高いということ。多湿、つまり降水量が多いということ。暑くて雨が多いのが特徴です。 また、熱帯では最も気温の低い月でも平均気温が18度以上となっています。雨温図(1年間の平均気温と月ごとの降水量のグラフ)を見る時の参考にしてください。 ②熱帯の分布 熱帯はおもに赤道周辺に見られます。赤道が通るのは、アフリカ大陸、南アメリカ大陸、東南アジアですね。これらの低緯度地域がおおむね熱帯ということになります。 ③自然 熱帯の地域には、海岸などにマングローブが生いしげっています。また、さんご礁(さんごしょう)が発達しているところもあります。 ④住居 家の中に熱や湿気がこもらないように、伝統的な家は高床式の住居になっています。 ⑤食料・作物 キャッサバ、タロいも、ヤムいもなどのいも類、米、バナナ、ココやし、天然ゴムなど地域によってさまざまな作物があります。 くわしくは3章の「世界の諸地域」で学びますが、タイだと米、フィリピンはバナナ、マレーシアなどは天然ゴム、といった感じです。 ⑥産業 先住民の伝統的な暮らしのなかで、焼畑農業が行われてきました。
2021/01/16 19:14