アルコール依存症の父についての突然の宣告①

アルコール依存症の父についての突然の宣告①

うちは母も父もお酒を飲む人だった。夕飯の時間にプシュッと音が鳴る大人はビールを飲むのだ。私も大人になったらビールが大好きになって、ビールをご褒美に生きていくものだと思っていた。小学生になって、いつだったかある日のこと「えなちゃんのママってビール飲むんだね!うちのママはお酒飲まないよ!」と言われた。みんながみんなお酒を飲む人ではないということ、両親ともに毎日ビールを飲むのは珍しいということを知った。次第に父はアルコールの量が増えていき、真冬の畑で潰れて爆睡、家に帰ってこない、職場で隠れて酒を飲んで寝るなど着実にアルコール依存の道を歩んでいった父がアルコールに依存するようになったのは、家庭に居場所…