老いたウエルテルの悩み
老いは残酷である。 朽ちていく生命を客観的に眺める立場にいたものが、自分事として老いを体験することになった。当然で自然なことである。自分もいつか動けなくなって死ぬ。それが徐々に進行するか突然終わるかはわからない。ただ、刻一刻と死に向かって進んでいることは間違いない。そんなに悲観はしていない。だって誰にでも訪れるイベントだから。その時が来たら「ああ、面白かったな」とつぶやいて目を閉じればいい。まあこんなこと言っていいても間際で生にしがみつくかも知れない。それはその時次第だ。残酷なのは今も少しずつ老いが進行していることだ。 身体の衰えはまだ納得できる。30代から少しずつ低下してきた経験がある。対処…
2020/06/30 11:01