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  • 面談の準備(1)

    もうこれ以上待ちたくない。もう不合格を受けたくない。年齢的にも余裕ない。 団体Dの面談を受けるにあたり、今朝夫・はなゑ夫婦は、久しぶりに本気を出しましたよ。 ネットで体験談や情報収集、面接でのポイント分析、団体D研究、二人の感覚のすり合わせ、etc。 今朝男がロープレ嫌いなので、面談のデモ練習まではできなかったけどね。 結論から言うと、団体Dの面談、無事受かりました。 ということで、面談に役立ったと思われる、あたしたちなりのポイントを列記していきます。 ただ・・・。 最初は、詳細に「これを言うと良い」的なアドバイス記事を書いていたのですが、ぜんぶ消しました。 やはり面談を受けるにあたっては、ご…

  • 不合格の反省

    養子に関しては、あたしにリーダーシップを取らせたがり、アクションを完全にあたし任せにしていた今朝夫。 さすがに二人で受けた面談に落とされたことで、危機意識を持ったもよう。 「養親不足だという話を受けて、完全にナメてた。完全に面談の準備不足だった。事前にいろいろ調べるべきだった」 と、このときを境に、今朝夫自身も積極的な姿勢に変わってくれ、あたしとしてはとても楽になりました。 そして養子縁組の面談をナメてたのはあたしもです。 「養親不足の売り手市場(こちらが団体を選ぶ側)だとタカをくくって、なんの事前調査も準備もしないまま無邪気に面談を受けてしまった」と大反省し、ネットで情報収集し出しました。 …

  • まずは団体Dに

    ほどなく、民間斡旋団体Dと団体Eの資料が届きました。 資料を拝見したところ、とりあえず両団体もいい感じがしました。 問題は、重複して両団体の待機家庭になることはできないこと。 つまり両団体から待機通知を受けたら、どちらかの団体にお断りの連絡をしないといけない。でも一度お断りしたら、もう二度とその団体の待機家庭になれない(少なくとも団体Dはそうでした)。 となると、待機通知は1団体ずつもらわないと。片方の待機家庭を辞退した後、何かしらの理由で本命団体とうまくいかなくなってしまったら、また新たな団体を探すところから始めないといけないので。 団体Dはまず説明会に参加し、その日のうちに面談も行われると…

  • 不合格の翌日には別団体に資料請求

    団体Cから、まさかの不合格通知。 驚きとともに、違和感を感じました。 あれだけ説明会や研修で、(斡旋後の)団体と養親の長期的で密な交流を要求し、「なんでも相談してくださいね ( ´▽`) 」と親身さ100%全開状態で接してくれていたのに、不合格者には「不合格理由は一切お話しできません」というメール一通のみ、しかもご丁寧に配信専用(返信不可)の設定・・・。このバッサリ感。 まあ、現実的には妥当な対応だと思いますが、なんか団体Cにやられると違和感があったんですよねー。 (またあとで書きますが、✨キレイな世界に住んでいるアタシたち✨系のにおいのする団体だったので) また振り出しに戻ってしまったことが…

  • 団体Cの面談(4)

    ほんと学習しないアホで恥ずかしいのですが、やっぱりこのときも 「あたしたちが落ちるはずないわ☆ミ」 と思い込んでいました。 児相ルートと違って「養親が不足しているので、大募集中です」と事前に聞いていたし、正直な希望条件を話しても児相ルートで待機家庭になれた経緯もあり、腹を割って正直に回答したことに問題ないと思っていました。 (養親先輩も「寝たきりはさすがに困りますと言いました」と言っていたしさ) でもなかなか待機通知が来ない・・・。 とうとう事前に聞いていた通知期間が過ぎたので、やきもきして「その後どうでしょうか」とメールしてみたところ・・・ まさかの不合格通知。 ショックでした。 養親が不足…

  • 団体Cの面談(3)

    受容的なスタッフさんの対応に、 「ああ、やっぱり正直に話してよかった!」 と内心思いながら、バカ正直に回答を続けていました。 あたしとしては、養子を育てるという、より高い人間性を求められる(気がする)行動をするにあたり、これから長く付き合うことになるであろう団体スタッフさんに対し、腹を割って対話し、姿勢のすり合わせをしているつもりでした。 今でこそわかりますが、なかなか「障害を持った子でも受け入れる」という強さを持てない自分に罪悪感があり、「このような崇高な活動をお仕事にされているスタッフさんから、その強さを持てるような指導やアドバイスをいただきたい」という、相談の気持ちでいたのです。 だって…

  • 団体Cの面談(2)

    このときあたしが回答した内容を見てご不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、出来の悪いあたしの成長記録として、あえて正直に記載させていただきます。 「さすがに寝たきりの子とかは困ります。私たちは養育をしたいのであって、介護をしたいわけではないので」「いずれ日本の社会に役立てるような人間を育てたい」「せめて一人目は日本人がいいかな」「そりゃ妊婦健診を受けていた母親が生んだ子の方がいいですけど、そこはしょうがないので」etc・・・ ううう、文字に起こすとかなりキツい印象がありますね・・・。 実際はもっと柔らかい言い方で、「・・・と思うのが正直なところなんですけど、団体さん的にはどうですか? やは…

  • 団体Cの面談(1)

    とうとう団体Cの家庭訪問の日となりました。 あまり詳細に書くとどこの団体かバレるのでぼかしますが、数時間にわたって質問を受けました。 質問の大半は、要は、 「障害のある子がマッチングされても、ちゃんと引き受けるか?」 を探るものでしたね。 数記事前に書きましたが、この頃のあたしはまだその心構えができておらず、また嘘をつくのが苦手なので、バカ正直に回答してしまいました・・・。 //

  • 今朝男サーチ(2)

    「胡散臭さ」の最たるものって、金の臭いですよね。 養子縁組斡旋は、金の臭いがすると、人身売買めいてきます。 たいへんなことです。 だから養子縁組斡旋団体としての活動が政府による許可制になりましたよね。 けっこう派手に活動していた某団体が、政府から許可が下りなかったために活動停止に追い込まれたのは、まだ最近の話。 さて話を団体Cに戻して。 団体Cについていろいろ漁っていた今朝男。 そしてスタッフブログ?、公式FACEBOOK?、だか知りませんが、団体Cのスタッフらの出張写真から、新幹線のグリーン車で移動していることを目ざとく発見。 今朝男曰く、「グリーン車ってかなり高いのに…。ふつう、会社の出張…

  • 今朝男サーチ(1)

    さて、育児研修も受け終わり、とうとう面接(兼家庭訪問)を受ける段階になりました! 研修で、団体Cのスタッフさんが「養親さんが少ないので、大募集してます」とおっしゃっていたので、ほおー、売り手市場なんだなー、と気が大きくなったのを覚えています。 ちなみに団体Cは、面接を受けるにあたり、たくさんの書類を提出させられました。 あまり詳細に書くとどの団体かバレるのでぼやかしますが、こちらの人となりを浮き彫りにさせる小論文など、重めな提出物を6~7つ。結構たいへんでしたよ。 初めて受ける民間ルートの団体でしたので、あたしは団体Cについてただただ「こういう感じなんだー」と素直に受け入れるだけでした。 (ネ…

  • 先輩養親さんへの質問(3)

    ちなみに児相ルートの質問タイムでは、「試し行動はありましたか?」という質問をしました。 回答は「そういえば、買い物の帰り道で、1時間以上も道路に寝転がってダダこね続けられて、一緒に道路に座って途方にくれたことがありました。今思うと、あれは試し行動だったのかも?とも思いますけど、別に実子でもダダこねる話はよく聞いてますし、特に試し行動だと意識したことはありませんでした」とのことでした。 民間ルートだとほぼ新生児なので、試し行動はないですね。 あと印象に残っている質疑応答は、現実的な作業の話。 いつ来るかわからない、男か女かもわからない、新生児かどうかも確定ではない状況では、なにも準備できない。 …

  • 先輩養親さんへの質問(2)

    そして逆に、他人様が気にならないことでも、アタシは気にしてしまうこともあります。 あたしが先輩方に質問していたのは、ほぼ1つ。 「やはり面接では、"障害があっても受け入れます"と答えたのですか?」 です・・・。 いくら漫画や動画で「難易度の高い子育て」訓練しても、怖いものは怖いのさ。 当時のあたしは、「やはり障害のない子がいい」という気持ちがまだまだ払拭できないでおりました。 でもここは民間ルート。 「自分が産む場合と同じように、子供は選べない」という姿勢でないといけないらしい。 でもあたしは嘘をつくのが苦手で・・・。 「伏せる」「あえて伝えない」だけならまだしも、事実や本心と異なる発言をする…

  • 先輩養親さんへの質問(1)

    アケスケなあたしが気にならないことでも、他人様は気にすることって、よくあります。 やはり一般的には「養子であることを隠したい」というお気持ちはままあるようですね。 今回も、そして児相ルートの研修での質疑応答の時間にも、他の受講生から先輩への質問にたびたび挙がっていたこと。 「養子であること、どのくらい周囲に伝えていますか?」 「どのように周囲の人に伝えましたか?」 なんか、いつもこの質問がピンと来なくてさ。 あたしは、再婚であることも、不妊治療している(いた)ことも、イボ痔が4つ?5つ?あることも、平気で人に言う奴なので、養子を迎える予定であることも当然のように公言しておりました。 不幸自慢す…

  • 実際の養子家族を拝見して

    団体Cの研修内で、すでに養子を迎えている先輩方との質疑応答の時間がありました。 まず驚いたのは・・・ どのご家族も普通の親子連れにしか見えないこと! 恥ずかしながら先入観で、 「実子と養子では、違って見えるはずだ」 (どこかぎこちないはずだ、どこか不幸な雰囲気があるはずだ、etc) と思っていたようです・・・。 ほんとまったくわからない。 ふっつーの親子連れ。 しかもお話しを聴くと、みなさん、 「養子だと知らない人から、ママ似だねーとか、パパに似てるねとか、しょっちゅう言われるんですw」 とのこと。 ほんとに、なぜか、似て見える・・・。 おそらく脳が、先入観でそのように視るのでしょうね。 あと…

  • 団体Cの研修受講

    養子縁組斡旋団体Cに正式に申込んだところ、育児研修を受けることになりました。 間違っていたらすみませんが、この研修は、平成29年4月から義務化されたもよう。 そう、まだ最近の話。 だからでしょうか、団体ごとに研修内容がバラッバラなんですよね。 研修内容どころか、選考プロセス自体にもこんな感じでかなりの違いがあります。(以下はざっくり例です) ● 書類選考 → 面接 → 研修 → 家庭訪問(+育児指導) → 報告書提出 → 待機家庭 ● 一次面接 → 研修 → 書類選考 → 家庭訪問(+育児指導)・二次面接 → 待機家庭 ● 書類選考 → 研修 → 報告書提出 → 家庭訪問・面接 → 待機家庭 …

  • 大きいお友達

    さて。 民間の養子縁組斡旋団体Cに電話して、「待機家庭になれば、必ず養子の斡旋を受けられる」という言質を得たことで、晴れて正式に申し込むことができました。 「子供が持てないかもしれない」という状況に追い詰められ、しばらくの間、あたしを避け気味だった今朝男。 珍しく今朝男に誘われ、郊外のショッピングモールに出かけました。 郊外のショッピングモールって、子連れ家族がウジャウジャいますよね。 ふと、今朝男が言いました。 「今まで、子供連れを見ると暗い気持ちになっていたけど、すごく楽になった」と。 久方ぶりに、爽やかなオーラを醸しています。 そんなに子供が欲しいなら、自分で状況を打開するべくどんどん行…

  • 養子を迎える心構え

    先日、「愛着障害を持つ子供を養育するにしては、心構えがうんぬん」と、ちょっぴり偉そうな発言をしてしまいました。 でもね、なぜあたしがそう感じたかと言うと・・・ ふっふっふ。 人一倍、恐怖心・不安感が強いあたしのことですからね、また事前に人知れず訓練をしていたんですよ。 その方法とは・・・ 「養護施設」「児童虐待」「養子」「愛着障害」「試し行動」「発達障害」etc、のテーマが含まれた(ノンフィクション系の)漫画や動画を漁ることさ! 要は、事前に「難易度の高い子育て」の現実を知っておくことで、未来のあたしが「もうやだっ、こんな子、愛せないっ(怒)」とか、「ツライっ、やっぱりあたしには出来ないっ(泣…

  • 児相ルートと民間ルートの違い(5)

    ● 養子を迎えられる可能性 すでに書きましたが、児相ルートではご縁をいただけませんでした。時間と労力をかけて里親認定を受けたのに、実際に委託先として選抜される段になると競争率が高く、待てども待てども落選が続くことが判明。 逆に民間ルートでは、面接に合格し、正式に「待機家庭」(いつでも受け入れ可能な家庭)として認められれば、基本的に養子の斡旋は受けられるとのこと。 ということで、本気で養子を望むご夫婦に対し、経験者のあたしがお勧めするとしたら、民間ルートです。 違うか。 両方にアプローチしておくのが利口ですね。 そしてより早くご縁をいただいた方に進む。 (もちろん、新生児を希望するとか、金銭的な…

  • 児相ルートと民間ルートの違い(4)

    ● 子供の希望条件 児相ルートだと、すでに書いた通り、淡々と希望条件をヒアリングされます。 「後からやっぱり無理でした、となる方が、子供に一番良くないので、どうぞ正直に」と促され、条件をつけたからって里親登録に落とされるということはありませんでした。 一方、民間ルートだと、基本的に希望条件をつけられません。「自分が産むのと変わらず考えてください。性別も、障害の有無も、選べませんよね?」というスタンス。 実際に民間ルートの説明会では、障害を持ったお子さんをお迎えし、養育している養親さんもいらっしゃるとお聞きしました。あと説明会で、見た目が完全にハーフの子を育ててらっしゃる養親さんを拝見しました。…

  • 児相ルートと民間ルートの違い(3)

    ● 斡旋後も長く付き合い(報告義務・干渉)が続く あたしと今朝男が、初めて民間団体Cの説明会を受けた時、感じた印象は 「ねちっこい」「斡旋後も干渉される」 でした。 一方、児相の方は、 「サバサバしている」「諦めている」「一線以上は要求してこない」「斡旋後はこちらの自由」 でした。 あくまであたしたちの個人的な印象ですよ! 児相ルートは、紹介するまではウルサイ感じ。 まずは里子との交流期間を持ち、自宅での養育期間を持ち、OKもらえたら正式に斡旋、となるので、何度も児相に足を運ばないといけない。 でも正式に斡旋されたら、あとはご自由に、という感じ。真実告知(養子であることを子供に伝えること)も任…

  • 児相ルートと民間ルートの違い(2)

    ● 子供の特長 児相ルートだと、新生児委託はまだまだ少ないです。 「まずは 乳児院に入れてから」という流れになっているようです。 ですので、紹介される子供は、それなりの期間を乳児院で過ごした子供になります。 以前、記事にも書きましたが、こうなると「愛着障害」の懸念が出てくるんですよね。 (※虐待を受けたなどでかなり養育が難しい子供の場合は、「専門里親」として認定された里親さんに紹介されるようですので、そこはあまり心配する必要はなさそうです) そして民間ルートだと、新生児の委託が中心になります。 望まぬ妊娠をしてしまい、「困った、どうしよう!!」と悩んだ実母さんが、ネットで検索し、検索トップに表…

  • 児相ルートと民間ルートの違い(1)

    さてここで、児相ルートと民間ルートの違いについて、実感を含めてご紹介したいと思います。 ● 費用 すでにちらっと書いておりますが、明確に違うのは費用です。 児相ルートだと、税金で賄われるので、養親が払う費用はありません。 それどころか、実子として入籍が済むまでは、養育費も支払われるという大きな違い! 民間ルートだと、団体によるようですが、けっこうな金額をお支払いすることになります。 ネットからお借りした参考画像を、以下に貼っておきます。 (「https://media.moneyforward.com/」より) 上記の参考資料によると、計300万円近くかかる団体もあるようで…。 今後、ゆっくり…

  • 受精卵を廃棄

    今朝男とあたしの愛の結晶(笑)である受精卵が、Bクリニックの冷凍庫に、まだ1個残っていました。 でも、ここまで養子についてあれこれ考えて進んできて、今さら、さらに大金かけて不妊治療を受ける気持ちはなくなっていました。 あたしは、そもそも「自分たちの血を引いた子じゃないと嫌だ」という気持ちはまったくないし、当初は養子なんて発想はなかった今朝男も、ここまで進んでくるうちに、まったく血のつながりは気にならなくなってしまったとのこと。 ということで、あたしたちの受精卵1個は、今後のご夫婦のための研究に使っていただくことにしました。 もしかしたらその1個を移植することで、妊娠・出産にいたったかもしれませ…

  • 民間団体Cに電話

    すみません、書き溜めしていた記事を消費してしまいまして…w でも養子を迎えるところまでは必ず書く所存ですので、気長にお付き合いくださいますとうれしいです♪ さて、絶賛後ろ向き中の今朝男に「ほんと面倒な男だな」と思いつつ、養子縁組斡旋団体Cに電話してみました。 「つかぬことをお聞きしますけど、御団体に正式に申し込めば、ほぼ確実に養子をお迎えできると考えて大丈夫でしょうか? 現在、児相経由で養子も待っているのですけど、まったくご縁がなくって…」 と質問したところ、 ● 面接に合格して、正式に待機家庭になったら、確実に養子のご紹介ができます● 通常、待機になってから半年以内で斡旋があります● ただ実…

  • 民間ルートに切り替え

    たまにしか来ない紹介に、養親として立候補しても、競争率が激しく候補夫婦として選ばれない現実・・・。 「養子が迎えられないかもしれない」 未来が視えない状況に、また今朝男の様子がおかしくなってしまいました。 今朝男はとにかく閉塞感や拘束感を感じるのがダメ。その過剰な拒否反応は、パニックに近いものがあります。 (発達障害の気があると思う。ま、あたしもだけど) そして家庭に関することで閉塞感を感じると、自分で抱えきれず、人、つまりあたしのせいにするんですよ! 「子供が持てない」「未来がない」「はなゑと一緒にいる意味がない」「一人になりたい」と追い詰められ、あたしを避けるようになるのです。これ、ほんと…

  • 候補夫婦に選ばれない理由(3)

    ● 希望する子供に条件をつけている あたしたちは「5歳以下がいい」「障害がない子がいい」「日本人がいい」と希望しました。 当然、その条件に合致した子の紹介しかもらえません。 里親研修で「実際に養親となった先輩の体験談を聞く」という時間がありました。 そのなかに、「高齢」「フルタイム正社員勤務」という奥様がいらっしゃいました。 本人も「どうして私が選ばれたのかわからないw」と言うほど、条件は良くありません。 でもお話を聞くと、子供への希望条件としてつけたのは、たった一つ。 「喘息を持っていないこと」。 それ以外であれば、何歳であろうと、障害があろうと、外国人であろうと、なんでもござれ、だったらし…

  • 候補夫婦に選ばれない理由(2)

    ● あたしたちの条件が優れているわけではなかった 絶対ではないが、「妻の年齢がまだ若く、かつ、専業主婦である」という条件は、やはり強いとのこと。 丸尾くんの母よりも、花輪くんのママに、ということですね。 ま、そりゃそうですよね~。アハハ! ええ、そこで争わないぐらいの丸さは身に着けておりますよ。 また、研修で隣の席になった女性から聞いた話。 彼女の知り合いのご夫婦は、里親登録後の初回の紹介で候補夫婦1位に選ばれ、すでに養子を迎えているとのこと。 そのご夫婦は、「妻が若い」「妻はフリーランスで在宅ワーカー」「夫は外国人だが日本に帰化済み」「夫は会社経営者」「世帯年収とても高い」「一等地に豪邸」「…

  • 候補夫婦に選ばれない理由(1)

    「あたしたちが選ばれるんじゃないかしら?」なんて調子にのっていたのに、ことごとく落とされ続けた理由について挙げてみます。 ● そもそも養子に出される子が少ない あたしたちは「養子縁組」を希望する「養子縁組里親」でしたので、実親さんが「子供の籍も手放して、完全に他所の子になってもいい」という意思を持っている子供でないと、紹介されなかったんですよね。 ひでえ話・・・ごほん、残念な話ですが、「自分では育てられないから施設で育ててもらう。でも籍はうちの子のままでいてほしい」という実親さんが多いのです。 海外は、子供の権利が優先され「自分で育てられないなら親権を手放せ。子供がかわいそうだろが!」的なスタ…

  • 児相ルートの現実

    やっと来た養子の紹介なのに、候補夫婦に選ばれなかった。 あたしは内心かなり選ばれるつもりだったらしく、バツの悪さと雲行きの怪しさを感じました。 もう件数は忘れてしまいましたが、 その後も、やっともらえた紹介に立候補しても落とされる、という状況が続きました。 「え?、え?、だって望まない出産で新生児を遺棄するニュースって多いよね?、乳児院や養護施設には子供が溢れて、スタッフさんの手が回らない状況なんだよね??、あたしたちってそんなにダメな夫婦なの??」 と思いました。 でもそういえば、里親研修でも説明されていました。 「子供の数に比べて立候補する夫婦の数が多過ぎる、というのが現状です」と。 しか…

  • 児相ルート1件目の結果

    児相スタッフさんに電話して、女児の養親として立候補する旨を伝えました。 ● 立候補夫婦のなかから、委託候補夫婦が3位まで選ばれる ● 1位の夫婦から順に面会が行われ、1位のマッチングがうまくいかなかった場合、2位、3位へと面会が行われる とのこと。 今から考えると、無知とおこがましさMAXで叫び出したいですが、あたしは 「うちが選ばれるんじゃないかな~☆ミ」 なんて思っていました。 自慢入りますが、世帯年収高め、学歴高め、病気なし、地価の高いエリアに持ち家、部屋の整理・掃除も申し分なし、妻が在宅勤務可、夫婦とも料理できて家庭的、夫婦仲良し(ケンカはするけど)、真面目で常識的な言動(ときどき失言…

  • 児相ルート1件目の紹介

    ある日の朝、やっと児相のスタッフさんから、養親を募集する電話がかかってきました。 (※フェイク入れ済み) ● 養護施設で育った23歳の女性が、乳児院に預けている1歳の女児を養子に出したいとのこと ● その女性は10代の頃から未婚のまま父親の違う子を3人産んでいて、上の子も養護施設に預けている ● すでに4人目がお腹にいる ● 女児妊娠中に喫煙あり、服薬・飲酒・感染症はナシ ● 女児の身長〇〇、体重〇〇、発達は今のところ問題なし etc… こんな情報をいただけました。 思わず「ずいぶんポコポコと産みますねえ」と感想を漏らしたところ、スタッフさんが固まってしまったのを感じ、あわてて「いや、その、何…

  • 待ち人来ず

    家庭訪問の結果、めでたく里親認定をいただけました。 「さあ、あとは里子の紹介が来たら今朝男と相談して、引き受けるかどうか意思決定すればいいのね~!」 ドキドキワクワクしました。 不妊治療と違い、こちらがマウントポジション。 断りさえしなければ必ず子供が持てるんですから♪ ネットで無料で読める漫画とか、YouTubeだので、里子・養子をテーマにしたストーリーやドキュメントを見ては、心の準備をして過ごしました。 ・・・んが! あ、あれ・・・? ぜんぜん連絡がこないんですけど・・・? 乳児院にも養護施設にも、養育を必要とする子どもが溢れているはずですよね??

  • 障害のある子を避けたい

    「愛着障害」ってご存知でしょうか。 ● 子供は社会的・精神的発達を正常に行うために、少なくとも一人の養育者と親密な関係を維持しなければならない ● 幼児は、生後6ヶ月頃~2歳頃、一貫して責任を持つ大人(養育者)に対して愛着を示す ● その時期に愛着を形成できなかった子供は、社会的・心理学的な問題を抱えるようになる つまり、愛着形成時期を乳児院で過ごした子は「愛着障害」になりやすいということです。 あたしは自分を根本から変える過程で「愛着障害」についても勉強しました。 よってそのたいへんさを比較的わかっている方なので、 「愛着障害のある子が来たらイヤだなあ」 と思っていました。 となると新生児じ…

  • 児相ルートの家庭訪問(2)

    希望する子供の条件は、こんな質問があったと思います。 ・性別 ・年齢 ・障害/病気の有無やレベル ・国籍 etc… 虚勢張ったり嘘ついたりするのは良くないだろうと、あたしたちは正直に答えました。 ・男女はどちらでも ・年齢は5才ぐらいまで ・障害/病気は軽めであれば、まずは話を聞いて検討したい ・まずは日本人で etc… 話しながらも、「子供の条件を選んでいる自分たちの姿勢」に違和感(やましさ?)を感じました。 しかし児相のスタッフさんからは、「後からムリとなる方が、子供にとって一番良くないことですから、どうぞ正直に」と言われ、彼らも淡々と「希望条件を聞く」という姿勢でいらっしゃいました。 そ…

  • 児相ルートの家庭訪問(1)

    家庭訪問を受けました。 確か男女合わせて3名いらしてくださいました。 事前に間取図を提出しており、全室を見られるのですが、我が家は金はかけてないけど細かい設計にこだわった注文住宅です。 (デザイン面というよりも、動線だの作業効率だのにこだわって設計した) ご案内するたびに「あらー、すごい良い!」「これは使いやすそうですねえ」などと褒めていただけるので、こちらもつい調子に乗って「そうなんですよ! ここをこうしたことですごく使いやすくってですねえ」と説明してしまい、家庭訪問というより建物探訪みたいでした。 建物探訪のあとは、椅子に座ってお話しの時間。 親からどういう養育を受けて育ったか(虐待する可…

  • 乳児院の見学(3)

    また、乳児院見学中にスタッフさんから聞いたこの言葉が、強く印象に残りました。 「子供には、自分だけをずっと一貫して気にかけてくれる大人の存在が必要なんです」 スタッフさんらは、乳をあげ、おむつを替えてやることはできる。 でも特定の子に愛着を持って、一貫して養育してあげることはできない。 それができるのは、あたしたちのように、特定の子を家庭で養育することを望んでいる夫婦だけ。 「すっとこどっこいなあたしたちは、素晴らしい親になれなくても、親として一貫してその子の幸せを気にかける存在にはなれる」 と思いました。 それと同時に、 「お父さんのこと嫌いだし、お母さんは病気だったし料理も下手だったしで、…

  • 乳児院の見学(2)

    生活面で言えば、我が家で育てられるよりよかろう乳児院。 しかし心理面は・・・。 あたしが見学したとき、乳児室?には7人ぐらいの赤子が、それぞれ一人ずつカゴに寝かされていました。 そこには一人のスタッフさんしかおらず、カゴを自分の周囲に集めて、床に座っていました。 泣いている赤子が3人ぐらいいたのですが、スタッフさんは、泣いている赤子のカゴをそれぞれ順番にゆらしてあげていました。 抱き上げ、あやしてあげる余裕などないのです。 赤ちゃんの泣き声って、特に女性には?、たまらないですよね・・・。 もう老眼も始まったBBAの腕でよければ、駆け寄って抱き上げて、黄色く変色した歯をむき出しにして笑いかけ、あ…

  • 乳児院の見学(1)

    里親研修の一環で、乳児院の見学に行かされました。 乳児院・・・。 名前はよく知っているけど、実際どんなところなのか知らない。 初めて知りましたけど、乳児院って私立が圧倒的に多いのですね。そして私立だから、院ごとにかなり雰囲気が違うらしい。 (一か所しか見学していないので体験してはいないが、他の院の見学者との意見交換で知った) あたしたちが指定されたのは、宗教法人?が運営している乳児院でした。 だから地味・・・ごほん、楚々とした、繊細な優しさを感じる院でしたね。 (他の院の見学者曰く、こことは真逆で、インターナショナルで派手な院だったらしい) 乳児院の見学をしたことで、意外な感想を感じました。 …

  • 社会の闇

    里親研修では、里子に出される子供の背景事情についての話もありました。 別に上から目線とか、差別とか、そういう意味はありませんので、悪しからず。 やはり子供を里子に出す親というのは、なにかしらのネガティブな背景を抱えているのですね。 「両親とも揃った家庭で、5歳まで愛されて育てられていたが、不幸なことに両親と妹が交通事故で死亡してしまった。愛情持って養育してくれる養親を探している」 などという不幸話の類ではありません。 「精神疾患を抱えている女性が、誰彼かまわず性行為をして、父親がわからない子を身ごもった。中絶するという発想もなく、ましてや妊娠中も、薬・タバコ・アルコールを常用。性感染症にもかか…

  • 児相ルートの里親研修

    里親登録するには、自分たちの住んでいる地域を管轄する児相に申込みます。 里親研修を受け、家庭訪問を受け、認められたら、里親登録証をいただけます。 研修では、ネガティブな内容も含まれた講義を受けました。 やれ「試し行動」だの、やれ「養子を迎えると夫婦の幸福度は下がる」だの・・・。 覚悟したはずとは言え、やっぱりネガティブな内容を伝えられるとビビりました。 その後、民間団体の研修も受けたことで、「思い返せば里親研修では・・・」と気づいた点について書いちゃいます。 前にちらっと書きましたけど、民間ルートで養子斡旋を受けるとけっこうなお金を支払う一方で、児相ルートだと費用がかからないどころか、養子縁組…

  • 移植5回目(受精卵6個目)

    養子について行動を始めたとはいえ、まだ不妊治療を諦められたわけではありませんでした。受精卵も2個残っているし。 ということで、C団体の説明会を受けたり、児相に申込みに行ったりする傍らで、通算6個目の受精卵を移植してもらいました。 C団体や児相から「まだ不妊治療を継続中ですか?」と聞かれましたが、「もう諦めました」と嘘こきました。 ここまでNG判定が続くと、もうどうせできないだろ、という気持ちでしたしね。 結果は予想通りNG。 hCGの数値を見ると、かすりもしなかったもよう。

  • 養子を迎えるルート

    あたしは、決断できたら(その境地に到達できたら)、行動は早いんです。 すぐ養子を迎える方法について調べ始めました。 どうやら養子を迎えるには、公的機関(児童相談所)ルートと、民間団体ルートの、2つがあるらしい。 公的機関(児相)はいわずもがな1つですが、民間団体はたくさんあります。 現在だと「養子ナビ」というHPの「養子縁組の民間あっせん事業者についてまとめてみた」というページに掲載されている図がわかりやすいなと思いました。 とりあえず、すぐに説明会を受けられる民間団体Cにアプローチしてみました。 ただ、ヒッジョーに申し訳ない偏見だったのですが・・・ こういう慈善事業的な分野における民間団体っ…

  • 親育ち

    前記事を読んで、「養子を迎えるのではなく、離婚すべきでは」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。 でもほんとうにたくさんの背景をバッサリ割愛して、養子を迎える決断に至ったところだけ抜き出して書いたので、ご理解ください。 一時期、あたしたちの関係は、とうとう離婚か、というところまで悪化しました。 が、 なんとか乗り越えられ、これからも夫婦として生き、養子を迎えよう、という決断ができました。 でも、このことがあってから、あたしと今朝男の関係は変わりました。 今朝男は、「はなゑのことをもう昔のように好きではない。でも他に好きな女性とか浮気とかはまったく考えられないから安心してほしいし、はなゑのこと…

  • 養子を迎える決断(3)

    不特定多数の人に公開する、しかもテキスト情報がこびりついて残ってしまうネットに、プライベートなことを赤裸々に書くことはできません。 なのでここでは割愛しますが、ちょっと珍しい苦労を重ねてきました。 (人に話すと、けっこう驚かれる内容を複数) さて、このようなさまざまな出来事が複合的に絡まり、また蓄積された結果、要は、今朝男があたしのことをもう好きではなくなってしまったと言うのです。 そして「はなゑといるのが辛い。明るい未来が見えないし、好きじゃない人と暮らす意味が感じられない」と言われるようになりました。 あたしは、過去の出来事の経緯があり、正社員ではなく時短のパートとして働いていました。 (…

  • 養子を迎える決断(2)

    「子供を持つ勇気がなかった理由」で書きましたが、あたしにとって子供を持つということは、ネガティブなイメージがたくさん詰まっている怖いことでした。 子供がいなければ味わずにすむ辛い体験を強く怖れていたのです。 特に怖れていたのが、子供の障害・病気・問題行動。 二人で愛情を注ぎ育てる存在が欲しい一方で、ネットで不幸な体験談を読んでは、 「発達障害で他害(暴力)の激しい子だったらどうしよう・・・」 「愛情不足で試し行動する子が来たらどうしよう・・・」 という想像して怖れていました。 ポジティブな体験や感情(愛しいと思う、可愛がる)に関しては、自分たちの子だろうとなかろうと関係なく、おそらく養子である…

  • 養子を迎える決断(1)

    養子を迎えることについては、以前から頭にありました。 これはほんと人によりけりのようですが、あたしには、自分の血を引いた子じゃないと、というこだわりがまったくありませんでした。 ちなみに以前書いた40子は、「私は子供が欲しいんじゃなく、私と夫の合体した存在が欲しいの。だから養子はまったく考えられない」とのこと。 そういう点では、あたしは、「あたしと今朝男の合体した存在が欲しいというわけではなく、二人で愛情を注ぎ育てる存在が欲しい」だったんですよね。 ただ当然ながら、自分達の子である方が普通だし、まずは努力すべきだろうと思ったので、不妊治療をしました。 不妊治療がうまくいかなくても淡々としていら…

  • 暗雲

    でもあたしの人生初の妊娠体験は、9日間で終わっちまいやした。 そもそも初回の判定日に、関西弁?のサバサバしたおじさん先生から、「はなゑさん、着床してますよ!」と明るい声で言われたのですが、hCGでしたっけ?、あれがかなり低めでねえ。 あたしは「うーん・・・こりゃダメじゃないかな」と思い、それとなく伝えたのですが、お医者さんは「そんなことない」的な反応だったので、「プロから見たらこのhCGでも可能性アリなの?」と思ったのですが・・・。 やはり次の判定日には化学流産していました。 その後やってきた生理中にドロッとした塊が出たので、「これが着床した部分なのかしら・・・」と思い、人としてこの世に送り出…

  • 移植4回目(受精卵5個目)

    そして、4個採れた卵子のうち、3個が受精卵となってくれました。 Aクリニックでは、何本も自己注射を打って(薬漬けの印象で)、同じ受精卵3個でしたからね。 薬をほとんど使わず、自然周期で同じ成果が得られるなら、その方がいい。体にもいいし、お財布にも優しいし、卵子の質もいいはず。 無麻酔の採卵への恐怖心を克服したからこその成果です。 この時期には、あたしはジムにも通い始めていました。 不妊治療のためではなく、精神面の鍛錬、そして心肺機能の強化のために(トトトトッという不整脈が頻発していて気になっていた)。 筋トレは恐ろしいほど効果があり、すぐダーク面へと落ちがちだった精神状態は安定し始め、体も軽く…

  • 無麻酔の採卵2回目

    今回はさほど間を空けず、すぐに次の採卵周期に入ることにしました。 もう、卵子を育てている間に断酒するのもやめました。 どうせできる人にはできるし、できない人にはできないのよ。 会社の高齢おばちゃん2人も、不妊治療1発目で妊娠。 ある高齢友人も、不妊治療1発目で妊娠。 ネットで適当に調べたら、妊娠できる人は、受精卵移植4回目までに9割妊娠してる。 (72% ÷ 79% = 91%) ある友人は、若い時に子宮筋腫の手術を受けていて、今も筋腫が複数あって、まるで幼女のような細く小さな体つきで、旦那さんとずっとセックスレスだったのが、諸事情あり、たった一晩だけ奇跡の性交ができて、なんとその1回で妊娠、…

  • 諦観

    「もっと早く不妊治療を始めていれば・・・」 と、普通は思われるのでしょうか。 あたしは思わないんです。 「同じ商品が、別のネットショップでもっと安く売ってた!」とか、「あのとき先にスイッチ切っておけば、電気の無駄遣いが防げたのに!」とか、そういう後悔はめちゃくちゃするんですけどね。 「もっと早く不妊治療を始めていれば・・・」とか、 「もっと親孝行しておけば・・・」とか、 「もっと勉強しておけば・・・」とか、 そういう「その境地に至らないと行動できないこと」については、後悔はないです。 だって、そのときの自分にはできなかったから。できるならやってるっちゅーねん。 20代の頃は、自分一人でさえ生き…

  • 移植3回目(受精卵4個目)

    採卵後の診察は、(採卵してくれた先生とは別の)サバサバした関西弁?のおじさん先生でした。 優しい苦笑をたたえながら、「はなゑさん、採卵は、ずいぶんと大変だったようで・・・笑」と言われました。 「お恥ずかしながら・・・」と答えると、採卵時の姿勢について、いろいろとアドバイスをくださいました。「わかっているんですけどね・・・」と言うしかなく・・・。 そして、2個取れた卵子のうち、受精卵にまで育ってくれたのは1個。 確かグレードはBだったと思う。 「有名なBクリニックなのに、たったの1個か・・・。これで着床しないとまた採卵だ・・・。でも会社の高齢おばちゃん2人も一発妊娠したBクリニックだから、妊娠で…

  • 無麻酔の採卵(3)

    看護婦さんが「あらあら」と言いながら、仰向けなため耳の方向にボロボロこぼれる涙をガーゼで拭いてくれました。 お医者さんが「大丈夫、痛くないですよ、ズンとする感じがあるだけですよ」と優しく声掛けしてくれました。 看護婦さんが(胸の上に重ねた)あたしの両手を上から握ってくれて、「大丈夫、深呼吸して~」と導いてくれました。 あたしはがんばって深呼吸しました。 でも大嫌いな器具を挿入されたらもうパニックになってしまい、呼吸が浅く早くなり、ボロボロ涙をこぼしながら、「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」と呼吸するようになってしまいました。 卵管造影検査のときのような、「うっうっう~、うう~」と泣き声を出しながらの号…

  • 無麻酔の採卵(2)

    Bクリニックはこの業界では大手で、お医者さんがたくさん勤めてらっしゃいました。 担当医制ではなく、その日その日で、対応してくれるお医者さんが違う。 恐怖心から、ネットの口コミを読み漁ってしまう。 そして「先生によって採卵の腕が違う」だの、「〇〇女医は作業が粗くて、痛い」だの、「卵子のある位置によって痛みが強い」だの、いろいろ知ってしまいました。 ひいいぃぃ~!!! 曜日別医師出勤表を見て、採卵日にその女医先生が入っていたので(1日あたり20人近くいる)、「どうしよう、女医先生がこの日の採卵担当だったら・・・泣」と不安な日々を過ごしてきました。 だから、手術室に入室してまずあたしが確認したのはお…

  • 無麻酔の採卵(1)

    とうとう・・・この日が来てしまった。 無麻酔で、膣と卵巣に長い針を刺される日が・・・。 確か、その数日前に、今朝男とケンカした記憶がある。 今朝男から、 「そうか・・・はなゑは採卵が恐いんだね。平気そうな顔しているから、わからなかった」 と言われて、あたしも「そうか、あたしは恐くて、いっぱいいっぱいなんだ」と気づきました。 そして「気を張ってがんばってここまで来たけど、やっぱり恐いよ、受けたくないよう」と思いました。でもやめるわけにもいかないしね・・・。 さていよいよクリニックにて、諸々の準備が済んで、採卵室近くの個別ブース内で順番待ち。 大人気のクリニックなので、患者数も多い。次々と患者が呼…

  • 不妊治療~SEASON2~の始まり

    不妊治療界では有名どころであるBクリニックでの治療がスタートしました。 会社のおばちゃん2人も、Bクリニックで一発(しかも内一人は2人目も一発)で妊娠・出産にいたったという。 期待が高まります。 金玉手術受けてくれた今朝男の精子ですが、検査の結果、あいかわらずやる気なくダラダラしているとのこと…。 お医者さんは、「まあ、なにかしら質は改善していると期待しましょう」と言いながら、体外受精の予定を立ててくれました。 Bクリニックでは、なるべく自然に近い治療を方針としており、自己注射はありませんでした。(治療費も、Aクリニックに比べて安かった) もう記憶にないのですが、排卵誘発剤の飲み薬かなんか飲ん…

  • 仲良し子無し3人組(2)

    もちろん30子から妊娠報告を受けたその場では、心から喜びました。「30子がママになるなんて感慨深いわ~」などと言いながら、たくさんの祝福を伝えました。 大好きな30子がより幸せになれる。 それは本当に嬉しいこと。 だと思っていたのに…。 「ダンナさんが持病持ちだから、30子も妊娠できるはずないって思い込んでた…」 「ずっと3人で、子無し同士で、つるんでいけるものとばかり思ってた…」 「こうやってのらりくらりと他者に依存している間に、本来の希望からズレていっちゃうんだ…」 心がザワザワザワザワしてきました。 それまでは、自分に子供ができないことに、それほど強い感情はありませんでした。 だから子持…

  • 仲良し子無し3人組(1)

    そうだ、これを書くのを忘れていました。 Aクリニックで(副作用のため)治療中止になった後、忙しさにかまけて不妊治療から目をそむけていた時期のこと。 あたしには、とっても仲良くさせてもらっている友人が2人います。 出会った当時、40代・30代(あたし)・20代と年齢は離れていたものの、子無しの人妻同士で、価値観もウマが合い、なんでも話せる仲となりました。 3人の子無しという背景には、それぞれ以下のような違いがありました。 ●40子・・・2度自然妊娠するも、2度とも早期流産。もう年齢的に諦め気味。不妊治療してできた子が障害児だったら後悔に耐えられないから、不妊治療はしない。 ●あたし・・・Aクリニ…

  • Bクリニック指示のタスククリア

    今朝男が金玉問題を進めている間に、あたしも心臓問題を進めました。 適当に会社近くの循環器科を受診し、狭心症の疑いがあるかどうかを調べる心臓MRI検査を受けることになりました。 しかし「医者なのにコミュ力もあって、若いのに開業しちゃってる、イケてる俺」といった風情の若い医師で、あたしが経緯を説明している間中、ずっとニヤニヤしながら聞きつつ、「みんな心臓のことになると大げさなんだよね〜w」とか「不妊治療のストレスで敏感になってただけっしょw w w」と言われました。 「仕事に自意識を乗せないでほしい」と思いつつも、例の看護婦のような悪意はなかったので、受容して対応しました。 検査結果として「まった…

  • 「精索静脈瘤低位結紮術」の結果

    今朝男は「精索静脈瘤低位結紮術」を受けました。 部分麻酔による手術のため、男性の急所近くに、麻酔注射を打たれるとのこと。 あたしは健康診断の採血でさえ、一度、気が遠くなってしまったこともあるぐらい。でも今朝男は一度もそういう体験をしたことがなく、「気がわああ~ってなるってどんな?」と思っていたそうです。 それが、さすがに急所近くに針を刺されるというのは、相当な恐怖と不安だったもよう。 麻酔注射を打たれたときに、わああ~と気があがって、 「はなゑぇぇ・・・」 と心の中で叫んだとのこと。ぷぷぷ。 今朝男も、こうして身体的苦痛・精神的苦痛を受けてまでがんばってくれました。 しかし無力症はよくなりませ…

  • 「精索静脈瘤」という診断

    今朝男が男性不妊クリニックを受診したところ、 「精索静脈瘤」 という診断を受けてきました。 金玉に血管が入り込んでいるせいで、冷えていないといけない金玉が温められている状態らしい。でも「精索静脈瘤」は珍しくない症状で、男性の15%が該当するとのこと。 なるほど、今朝男の精子に元気がないのは、金玉が温められているせいかもしれないのね。 ということで、医師から「精索静脈瘤低位結紮術」なる手術を受けることを勧められました。 金玉から血管を離す手術を施すことで、精子が元気になるかもしれない。ただその効果が現れるまで、手術後半年ほどかかると・・・。 は、半年!? でも仕方がありません。Bクリニックの医師…

  • Bクリニックの初診

    Bクリニックの初診にて、「アンタゴニスト法で投薬していたら狭心症のような症状が出たので、薬を使わないクリニックに替えたいと思いまして」と経緯を話しました。 しかし後から、余計なことを話してしまったと後悔しました。 「うちでも薬は使いますよ? 循環器科の医師から、不妊治療しても大丈夫という診断書をもらってきてください。診断書がないと治療をスタートできません」 と言われちまいました。 また一方で、今朝男に対し、提携している男性不妊クリニックの受診も指示されました。「旦那さんの方の精子の質を改善してから不妊治療した方が、可能性があがりますから」と。 あーあーまたなんかめんどくさいことに。 あたしは、…

  • 採卵の恐怖心を克服

    とつぜん胸痛が出たこと、そしてもしかしたら薬の副作用の狭心症かもしれない、と今朝男に話したところ、 「妊娠よりはなゑの心臓の方が大事。子供が忘れ形見になるだなんて、ぜったい嫌だ」 と言うので、その後、採卵のための投薬を再開する目途が立ちませんでした。 またその頃、別件に別件が重なり、やることがたくさんあって、また不妊治療から離れてしまいました。 でもずっと気にはなっていました。 どんどん歳を取っていってしまう。 かといって、このまま子供のいない人生を送る決断もつかない・・・。 「薬の副作用を避けるには、薬を極力使わないクリニックにすればいいのでは?」 と思いつき、調べたところ、有名なBクリニッ…

  • 2回目の採卵中止

    そして2回目の採卵に向けて、再び自己注射の日々が始まりました。 しかし自己注射を始めてから数日後の通院日のこと。 クリニックのソファに座り、会計を待っていたとき。 とつぜん! 耳から胸までに、ググーッと抑えつけられるような痛みが出ました。 近くにいた看護師さんに「す、すみません、胸が・・・苦しい・・・」と助けを求めたところ、車椅子に乗せられ、別室のベッドに寝かされました。 その胸痛は、数分したら治まったのですが・・・。 ベッドに寝ながら急いで調べたところ、まるで「狭心症」の発作にそっくりでした。 しかも、処方されていた薬の副作用に「狭心症」が挙げられていました。 急きょ、再診となり、お医者さん…

  • 再チャレンジを決断

    初めての不妊治療は、残念ながら良い結果は得られませんでした。 「ものっすごく恐いけど、後悔したくないからがんばってチャレンジする。だから1回だけ!」 と思っていましたが、実際に受けてみたところ、最大の懸念事項であった採卵は眠っている間に済んでしまって、大したことありませんでした。 それに不妊治療を通じて、より強く「二人の赤ちゃんができるかも?」という期待を味わってしまったせいで、赤ちゃんができないことが急に寂しく思えてきました。 「もう一度だけ・・・チャレンジしてみる?」 と今朝男に聞きました。 今朝男は相変わらず、「もう1回ぐらいチャレンジしてもいいんじゃないかって思ってたけど・・・。負担が…

  • 態度の悪い看護婦

    そのAクリニックは、院長先生はとっても優しく穏やかでよかったのですが、一人、めちゃくちゃ態度の悪い看護婦がいました。 もう具体的な出来事は忘れてしまったのですが、初めてその看護婦と接したときに、とても嫌な思いをしました。 「患者をストレスのはけ口にしやがって」 と思い、初対面で覚えてしまいました。 今でこそもう歳をとって穏やかになれた(つもりの)あたしですが、当時はまだ30代で幼稚だった頃。嫌な思いをさせられた人にはすぐ恨みを抱く性格でした。 そして2回目の接触。 確か自己注射を何本か渡される場で、部屋にはあたしとその看護婦の2人きりでした。 相変わらず、非常に態度の悪い看護婦。そして説明を聞…

  • 移植2回目の判定結果

    移植1回目は、明らかな男性不妊・妻側に問題なし・まだまだ若い方・Aグレード受精卵、という好条件にもかかわらず、着床していませんでした。 やはりお子さんを熱望されている方でしたら、NG判定を受けたとき、はらはらと涙を流されたり、憤りを露わにされたりすることもあるのでしょうか。 お医者さんがやや緊張された面持ちで、「残念ですが・・・」とNG結果を伝えてくださるのが申し訳なくて、「あー、こればっかりはしょうがないですよねえ。あたしは大丈夫ですから」と、無駄にサバけた態度で対応しました。 ただ今朝男に「ダメだったよ」とLINEするのは、ちょっぴりつらかったですね。 そしてお医者さんから「2回目の移植で…

  • 移植1回目の結果

    受精卵にまで育ってくれたのは3個。 お医者さんが「まずAグレードの受精卵を戻しましょう」と言いました。 明らかな男性不妊・妻側に問題なし・まだまだ若い方・Aグレード受精卵、ということで、先生の口ぶりから、おそらく妊娠すると思われているように感じられました。 それから判定日まで、温かくして、大人しく過ごしました。 酒好きで、晩酌を欠かさないあたしが、大人しく断酒。 ちょっとダルいと、ちょっと熱っぽいと、ちょっと頭痛があると、携帯で「妊娠初期 症状」などと調べては、 「着床したかも?」 とそわそわしていました。 今朝男もお腹に触れて「どう? なにか違う?」などど聞いてきては、やけに労わってくれまし…

  • 採卵1回目の成果

    「はなゑさん!!」と起こされ、眠りから覚めました。 採卵は終わっていました。 素晴らしい! その後はあまり覚えていないのですが、会計待ちの間に、下腹部にじっとしていれば耐えられる程度の痛みがあったことは覚えています。 膣も卵巣も傷ついて出血しているのだろうか・・・と想像すると血の気が引いてきましたが、「もう終わってるし!」と思えば、強気になれました。 その日採れた卵子は4個。 そして今朝男の精子を顕微授精してもらい、無事に受精卵にまで育ったのは3個でした。 そのうち1個はAグレード、残りはBグレード、Cグレード、だったと思います。 この期に及んでも、まだ子供を持つことに尻込みしていたあたしと今…

  • 採卵1回目

    確か5個だったと思う。 あたしの卵巣に卵が育ちました。 通常であれば1個のはずが5個も出来たので、「へえ〜、薬が効いてるんだなあ!」と感心していましたが、ネットで調べたら何十個も取れる人もいると知り、急に「少ねえ」と思いました。 やはり採卵日は緊張しました。 「でも眠らせてくれるし!!」 という安心感が、もう最強のアイテム。 あたしの最大の敵は、手術中の恐怖心。手術さえ終わってしまえば、術後の痛みなんてへっちゃらちゃらちゃらへのかっぱ。我慢すればいいだけだもんねー♪ あたしは胃カメラ・大腸カメラも、鎮静剤で眠っている間に済ましてくれるクリニックで受けています。大人気のクリニックで、流れ作業的に…

  • 自己注射

    Aクリニックは、お薬を使う方針でした。 アンタゴニスト法、だったかな。 もうずいぶん前のことですから、忘れちまいました。 ただよ~く覚えているのは、自己注射・・・。 毎朝、お腹に2本、自分で注射するんですよねえ。 初めてそれを知ったとき、驚愕しました。 医者や看護婦じゃないあたしが、人体に注射する日が来るなんて・・・! 針を刺す行為自体は、やってみたらそれほど苦手ではなかったのですけど、その後に注射器を押して薬液を注入するのがダメでした。 あの、薬液が、脂肪の間?細胞の間?に浸透していくときの、ジワ~とした痛みね。 あれが恐い!! 本来であれば空いていないはずのスペースに、強引に液体を押し込ん…

  • 妊娠力に自信なし

    Aクリニックで治療を始めました。 そのときあたしは30代後半。 ロマンスグレーなお医者さんが、さらっと「はなゑさんはまだお若いので」とおっしゃったので、「とんでもない。もうBBAです」と答えたら、「うちに来る患者さんの平均年齢ご存知ですか? 4●歳ですよ」と言われました。(すみません、数字忘れました) 「もう歳だから、もう歳だから」 と常に自分に言い聞かせていたのですが、急に強気になりました。 ちなみに不妊検査では、あたしに異常は見つかりませんでした。 だからお医者さん的には、「無力症である今朝男さんの精子を、まだまだ若いはなゑさんの卵子に入れてやれば、普通に妊娠するだろう」という、楽観的予想…

  • 子供を持つ勇気がなかった理由

    やっぱりまだ「子供が欲しい」と思えないまま、「いずれ後悔するのは避けたい」という理由で、不妊治療を受けてみることにしました。今朝男の母が治療費出してくれるっていうし。 (でも出してもらったのは最初の50万円で、あとの数年間分は自分達で払いましたけど) ちなみに、当時のあたしが子供が欲しいと思えなかった理由。 子供を持つことに、こんなネガティブなイメージばかり抱いていたからです。 ・自由を奪われる ・責任を負いたくない、追い詰められたくない ・苦労が増える(病気や障害の可能性、いじめや不登校問題、引きこもり、教育費、etc) ・イライラして虐待してしまう不安 ・犠牲感による夫婦喧嘩の増加 ・面倒…

  • 犠牲感2

    今朝男の両親に「今朝男が原因の不妊である」「不妊治療を一度だけ試す」と伝えました。 結婚以来「子供を作れ」と(高圧的ではなく過干渉気味に)言い続けてきた今朝男の父は、なにも言えなくなりました。また孫が1人もいない今朝男の母は「お金なら出すから不妊治療を受けて欲しい」と言いました。 あたしの恐怖心への苦労への配慮がないことにイラッとして、「一度だけですけどね!」と強調しました。 またあたしの両親に話したときは、あたしの親だからこそ、それに今朝男の手前もあったのか、もっと遠慮なく「そんなこと(恐怖心)より、とにかく子供ができるようにがんばりなさい」と言われました。 イラッとして、素直に不妊治療した…

  • 犠牲感1

    今朝男とは、その後なんども不妊治療の件でケンカしましたね。 今朝男はよく「そんなに嫌なら不妊治療しなくていいよ・・・」と言いました。 あたしはこの言葉がすごく嫌でした。 「俺のせいでつらい思いさせてごめん。でもはなゑとの子供が欲しいから、がんばってほしい」 と言って欲しかったです。 つらい思いを引き受けるのはあたしなんだから、せめて意思決定の責任は引き受けてほしかった。 子作りを始めてからずっとこの不満がありました。 あたしが排卵日を把握して、「ねえ、明日、排卵日だよ」と伝えないと、今朝男はタイミングを合わせることをすっかり忘れてる。 あたしだって子供を持つ勇気が持てないのをこうしてがんばって…

  • 採卵の解説図

    そして説明会が始まったのですが・・・。 あたしは「採卵」「針」というワードを見るだけで気が遠くなってしまうので、それまで採卵について、ネットでも詳細を調べられなかったんですよね。 でもこの説明会で、初めて採卵作業についての詳細を知りました。 以下のような解説図が映し出されたのです。 「・・・あんな・・・長い針が・・・」 わあああっと気があがってしまい、血の気が引いてきました。手足の感覚が麻痺してきて、椅子に座りながらも座位姿勢が保てなくなったので、慌てて画面から目を離し、意識をまったく別の場所(昨日の夕食など)に飛ばしました。 なんとか椅子から崩れ落ちるのは避けられましたが・・・ 体に力が入ら…

  • IVF説明会

    今朝男と二人で、Aクリニックの説明会に参加してみました。 会場に並べられた椅子に適当に座る。 つい参加者さんらを観察してしまう。 やはりピチピチジューシィな若い人は少なく、みなさま、お肌に中年の質感を有してらっしゃいました。 (もちろんあたしもよ) 「ああ、このひとたち、みんな不妊なんだなあ」と思いました。 不妊って、なんというか、生活感のある悩み。 女性として薄幸さを感じさせる悩み。 珍しくない話なのに人に知られたくない悩み。 同じ職場の集まり、同じ趣味の集まり、など、集まりには色々なつながりがありますが、同じ悩みの集まりって、なんか不思議なもんだなと思いました。

  • 眠っている間に採卵してくれるクリニック

    しかし月日は粛々と経ってゆく・・・。 子供を持つ勇気は持てないままだけど、「不妊治療を一度もやらなかったら、きっとあとで後悔するだろうなあ」という予想はつく。 後悔ってすごくいやですよね。 ありありとその姿は見えるのに、時間という檻で区切られて、手が届かなくなってしまう。 でもやっぱり治療なんて恐い!! コワイコワイコワイ!!! このことをとある友人に話してみたら、 「友達がAクリニックというところで受けて、鎮静剤で寝ている間に採卵してくれたらしいよ?」 と・・・! すぐAクリニックのホームページを見てみたら、確かにその通りでした! 「眠っている間に採卵を行います」って! 「意識さえなければ何…

  • 不妊治療への恐怖心

    不妊治療を始める決意がつかなかったのは、 「子供を持ち育て上げるという責任を負う勇気がない」 というのが根本理由でしたが、他にも無視できない阻害要因がありました。 それはあたしの「婦人科系の医療行為への恐怖心」。 たかだか健康診断でエコーつっこまれるだけで、息が浅くなってしまうあたし。 それがなに? 採卵?? 子宮内に受精卵を戻す??? あーーーあーーーあーーーあーーー ちょっと想像するだけで血の気が引く・・・ とても耐えられないと思う。 卵管造影検査でも、声を上げて大泣きしてしまったあたし。 ましてや採卵なんて・・・ きっと診察台の上で、過呼吸になってしまうだろう。 そして治療中にパニックに…

  • 他力本願1

    お医者さんから「自然妊娠は難しいです。人の手で、卵子に精子を入れる体外受精が必要です」と説明されました。 不妊・・・治療・・・。 「自然妊娠すれば、強制的に親にならざるを得ないから」 という他力本願の姿勢を、神様はお見通しだったのでしょうか。 不妊治療をするという決断には、 「自分たちは、子供を育てます」 という強い意思決定を求められます。 もうアラフォーに足を突っ込んでいるにも関わらず、まだその決意ができない。 かと言って「子供のいない人生を送ろう」という決意もできない。 ちょうどその頃、別件でかなりゴタゴタしており、とても不妊治療を始められるような状況ではありませんでした。 そのゴタゴタに…

  • 不妊検査結果

    さて不妊検査の結果、なんと今朝男に原因があることが発覚。 不妊っていうと、自然と、女性側に問題があると想像してしまうものなのですね。 まさかの男性不妊という現実を知り、ふたりとも驚きました。 当然ながら、今朝男はショックを受けました。 今朝男は、子供の頃からとある身体的なコンプレックスも抱えていたので、それと勝手に紐づけて、「自分は生物として劣等である」という判断をしてしまったようです。 折しも秋の初め。 店頭にはさまざまな種類のブドウが並んでいる時期でした。 「種なし」というシールを見るたびに、今朝男は落ち込んでいました。 しかしここは時間薬。 しばらく経つと、あたしも「種なし」のシールを指…

  • 不妊検査

    あたしはとにかく婦人科系の検査が大嫌い。 会社の健康診断でも、婦人科健診のたびに、つらい思いをしていました。 ある年は、子宮頸がん検査の直後に、オリモノにうっすら血が混じっているのを見て、貧血になったほど。 不妊検査のひとつに、卵管造影検査がありますよね。 初めてその検査内容について知った時、また貧血になりました。 それぐらい、苦手。 そのあたしが、恐怖心にムチ打ち、卵管造影検査を受けたのですが・・・ 検査台に乗せられた時点で、両目から大粒の涙がとめどなく流れ始め・・・ 事前に夫同伴の許可をもらっていたので、隣で今朝男が私の手を握りながら、「これが終わったら旅行行こうね。そうそう、去年の旅行も…

  • 不妊発覚

    子作りを始めたら、すぐに子供ができると思っていました。 自分が妊娠・出産して子育てする、というビジョンは相変わらず描けないままでしたが、避妊していないのだから、あとは物理的に勝手に物事が進み、強制的に親にさせられるものだと思っていました。 しかし2年経ってもまったく妊娠しない・・・。 すでにあたしはアラフォーの領域に入っていました。 夫婦で相談し、不妊検査を受けてみることにしました。

  • 子作りを始める

    再婚して数年経ち、30代半ばになってくると、さすがに「妊娠・出産のタイムリミット」が気になるようになりました。 そしてやっと夫婦二人とも子作りする気持ちになれました。 つまり、避妊をやめたのです。 自分としては、ここまで来られたあたし、偉い、と思っていました。 あんなに生きること自体に無気力だったのに、就職できて、結婚もできて、しかも子供を持つという選択ができた。 額の汗をぬぐいながら、「ふー」と息を吐くイメージ。 もうすでにこの時点で、努力に努力を重ね、富士山を登り切った気持ちでした。

  • 再婚

    初婚でとっても痛い目にあい、「もう二度とあんな目にあいたくない・・・」と心を入れ替えて努力した甲斐が出て、数年後には、現夫である今朝男と再婚することができました。 この時点で、すでに30歳を超えていました。 でもまったく「子供がほしい」と思えず。 巷で有名な「結婚後数年は、夫婦二人の生活を楽しむ」という大義名分に寄りかかり、避妊していました。 夫婦ともに、子供を持つということが「自由を奪われる人生のタスク」にしか感じられませんでした。 幼稚な、似た者夫婦でした。

  • 初婚失敗

    そして初めてできた年下の彼氏と、20代半ばで結婚しました。 いろいろ人間的に欠陥だらけだったあたしは、結婚式なんて社会的スキルを求められるイベントなんてとてもやる気になれず、入籍だけしました。 しかしわずか1年半で破局。 あの頃のあたしにとって、結婚は、一生の依存対象を得るための手段でしかなかった。 「夫婦の信頼関係を作る」 「家庭を守る」 「子供を産み育てる」 なんて発想、嘘じゃなく、これっぽっちもありませんでしたね。 寂しいからという理由で、元夫の仕事を休ませたり、友人との交流を妨害しているうちに、元夫に泣きながら離婚を通達されてしまいました。

  • スタート地点ですでに遅れ

    幼少の頃、おままごとで、御飯つくったりぬいぐるみを背中におぶったりされました? あたしはしてないんですよ。 いろんな草を集めて、石で潰して、「魔女の毒」とか言って青汁を作ったりはしたけどね・・・。 そう、「ママになりたい」という願望のない子だったのです。 ましてや小学生高学年ともなると人生全般に無気力に育ってしまい、親になるどころか結婚も、ましてや生きる気力さえも萎えておりました。 高校生になっても洒落っ気ひとつないあたしを、父は秘かに心配していたようです。 でもそんなあたしも大学生になると化粧するようになり(父は秘かにほっとしたらしい)、23歳で初めての彼氏ができました。

  • ご挨拶

    紆余曲折を経て、高齢でママになりました。 あたしは「はなゑ」。 夫は「今朝男」。 高齢になるまで時間がかかってしまった理由は、不妊症だったことよりも、親になる勇気がなかったことでした。 でもやっと親になる勇気・意思が育ちました。 それまでの紆余曲折について記したいと思います。

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