肥満

肥満

東京オリンピック・パラリンピックの選手の姿を見て、改めて健康の大切さを意識している方は多いのではないでしょうか。近年は過食や運動不足によって肥満になりやすい環境にありますが、健康的な生活を送るためには、やはり適正な体重を保つことが重要になります。 東洋医学の理論では、肥満の原因のひとつとして水分の病理産物である「痰湿」の影響を考えます。過食や美食、甘いものや油っこいものの偏食を続けると、脾の運化機能が失調して痰湿や脂膏が生じ、それが肌肉に停滞することで肥満になります。長期間にわたって痰湿が盛んな状態が続くと脾気虚になり、これがまた痰湿を生じやすくするという悪循環に陥ります。脾気虚になると、食欲…