小さい秋みいつけた
なんていう歌は、この国から消え去ってしまうのではないでしょうか。 夏の猛暑が終わるとすぐ、冬。 秋来ぬと目には定かに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる 藤原敏行「古今和歌集」(巻四)秋歌上・169 この歌には、標題の「小さい秋みいつけた」という唱歌と、 相通ずるものがある気がします。 真夏と変わらない日差しの中でも、吹き抜ける風の中に秋の気配を感じる。 そんな日本人のこの国に住む人々の感性が、近い将来本当に消え去るのではないでしょうか。 そして、深まりゆく秋を感じることもなくなってきたような気がします。 その深まりゆく秋の中をオートバイで走れる日も本当に少ない。 真夏の暑さが終わったと思ったら、…
2019/11/30 01:47