日付を書き忘れた夜用の日記から
プラネタリウムに行った ソーシャルディスタンスで隣の人とはかなり遠い 人工的に夜になったときには 完全にみんな消えてしまった。 だから私は一人で星を見てた。 ナレーターの方が「今」はどこにあるのか? そう言った。 彼方からの星の光はもうずっと前に その場所を出発して 何年も旅をしてから 小さな熱のかけらとして 私の網膜に到着するから。 私たちを等しく捉える 「今」なんていうものはもしかしたら ないのかもしれないって思う。 自分本位でしか 説明することができない。 いろんなことが。 ただ誰とも共有することのできない自己感覚の その中でだけ息をしている「今」以外に まだ名前を決めかねているものを感…
2021/06/28 10:13