竜宮城便り③
ここは竜宮城の隅にある、地上でいう診療所。早く良くなって故郷に帰れる日を待つハギーでした。竜宮城で闘病中に書いたノンフィクションです。よかっから覗いてみて下さい。〜幼くして命を落とした、二人の兄を偲んで〜私は五人兄妹でした。一番上は長女でその下が三人の兄達です。長男の名前は「勲」次男「孝」三男「勝」そして末っ子の四男の私は「進」です。見た通り漢字一文字です。父のセンスは最高だったと思います。私も真似してふたりの息子に、一文字名前を付けました。時はさかのぼり、昭和30年代初頭に事件が起こります。当時は当たり前だった囲炉裏のコタツで、一歳だった私は眠っていました。やがて着物に火が燃え移りボヤになり、大火傷を負いました。幸い私は現在まで生きています。その後、再び悲しい事件が起こります。近くの村で疫病が発生したの...竜宮城便り③
2024/11/30 07:53