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パスカルの葦笛のブログ https://pasucarunoasibue.muragon.com/

クラシック音楽のテレビやFMの放送からその演奏を視覚(楽譜)で再現します。後から読むだけでどんな演奏だったか理解出来ます。

パスカルの葦笛
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2019/10/01

1件〜100件

  • チョン・ミョンフン指揮のブラームス2番の円熟

    今夜のブラボーオーケストラはチョン・ミョンフン指揮東京フィルでブラームス交響曲2番の演奏であった。第一楽章の演奏が傑出していた。(2021・7・2) 第一楽章。 261小節のテインパニの後半でクレッシエンドを掛けていたが、これはチョン・ミョンフムのオリジナルの解釈であろう。...

  • ブラームス交響曲1番チョン・ミョンフン指揮東京フィル

    今夜のブラボーオーケストラは、チョン・ミョンフン指揮東京フィルでブラームス交響曲1番の放送であった。ますます円熟味を増す指揮振りがあった。(2021・7・2) 第一楽章。 序奏は禁欲的でダイナミックスを押さえて開始されたが、それだけに28小節のテインパニをわずかの間にクレッ...

  • ショスタコーウィッチ交響曲5番ホーネック指揮デンマーク国立交響楽団

    今夜のベストオブクラシックは、ホーネック指揮デンマーク国立交響楽団でショスタコーウィッチ交響曲5番の演奏であった。(2020・11・26) ホーネックは、ショスタコーウィツチが5番で新しい手法を獲得し、二重構造で音楽を表現することであったと言う。表面ではスターリン賛美をしな...

  • ウェーバー歌劇「魔弾の射手」序曲イェルク・ウィトマン指揮アイルランド室内楽団

    今夜のクラシックの迷宮はウェーバー歌劇「魔弾の射手」序曲がイェルク・ウィトマン指揮アイルランド室内管弦楽団の演奏が紹介された。ウィトマン(1973-)はクラリネット奏者・作曲家・指揮者である。未知の指揮者である。 18-19小節のホルンで、ウィトマンは縦線の所で間を入れてい...

  • ブラームス交響曲1番飯守泰次郎指揮東京フィル

    今夜のブラボーオーケストラは、飯守泰次郎指揮東京フィルのブラームス交響曲1番であった。(2013・12・13) 飯守泰次郎は若い時代にトスカニーニのブラ1の演奏を宝物のように崇拝していたと言う。それがこの演奏だった。8年前は今の大巨匠は未だ誕生せず、であった。その萌芽は随所...

  • ベートーベン交響曲6番コリン・デイビス指揮ロンドン交響楽団

    聴衆7000人というのはいくら何でも多すぎるわけで、改めて芸術が出来るのか疑問が起こる。そういうわけで、歌舞伎の隈どりのような芸術表現が、今回のデイビスの「田園」であった。そこに面白さもなくはなかった。低弦の強調はドイツのオーケストラの特長であるが、デイビスはロンドン響でも...

  • メンデルスゾーン序曲「フィンガルの洞窟」ペーター・マーク指揮ロンドン交響楽団

    今日のクラシックカフェはメンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」をペーター・マーク指揮ロンドン交響楽団の放送があった。(キングレコードKICC-8622)名高い明盤だけに名演であった。 186小節のクラリネット・ソロで、ラレンタンド(テンポを落とす)を掛けた。 最後の4分...

  • モーツアルト歌劇「魔笛」序曲ウァイグレ指揮読売響

    今夜のブラボーオーケストラはウァイグレ指揮読売響でモーツアルト歌劇「魔笛」序曲の演奏であった。(2019・9・14) 95小節のテインパニをリタルランドしたのには驚かされた。 上記黄緑色鉛筆は、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの1966年の生演奏の録音である。同じ箇所...

  • ベートーベン交響曲9番山田一雄指揮日本交響楽団

    今夜のクラシックの迷宮は山田一雄の第九の全曲の演奏(1943・1・1)であった。第四楽章の抜粋でお茶を濁されたら、第一楽章は聞けなかったわけだから、さすがにこの番組の見識があったわけだ。 どういうわけか、第一楽章以外は端正な演奏であった。面白かったのがこの第一楽章であった。...

  • 驚くべきモーツアルト指揮者の出現バンクロフトのプラハ

    アメリカの指揮者ライアン・バンクロフト(1989-)は、ニコライ・マルコ指揮者コンクールの優勝者ということらしい。それにしても驚くべきモーツアルト指揮者が出現したものだ。プラハでこれほどユニークな解釈をした人は稀であろう。 今夜のベストオブクラシックは、ライアン・バンクロフ...

  • ブラームス交響曲1番ケント・ナガノ指揮オスロ・フィル

    今夜のベストオブクラシックは、テント・ナガノ指揮オスロ・フィルでブラームス交響曲1番の演奏であった。ほとん手付かずでアンサンブルだけで聴かせた演奏であった。そういう縁でギュンター・ワントのリハーサルに参加したわけだが、ワントは相当手を入れる人であった。(2020・7・27)...

  • モーツアルト交響曲39番クラウス・マケラ指揮オスロ・フィル

    今夜のベストオブクラシックは、クラウス・マケラ指揮オスロ・フィルで、モーツアルトの交響曲39番の演奏であった。モダン・オーケストラを使ったピリオド奏法の演奏であったが、なかなか面白い演奏をしてくれた。ということでマケラは相当ボルトンの影響を受けていて、第三楽章などは見もの聴...

  • リムスキー=コルザコフ「シェヘラザード」太田弦指揮日本フィル

    今夜のブラボーオーケストラは太田弦指揮日本フィルでリムスキー=コルザコフの交響組曲「シェヘラザード」の演奏であった。音楽の性質上アゴギーク(テンポの伸縮)を駆使した演奏には驚かされた。従ってストコフスキーの演奏をレイディングケース(教本)に使っていることが判然とした。(20...

  • ベートーベン交響曲1番大野和士指揮東京都交響楽団

    今夜のEテレクラシック音楽館は、昨年のコロナ自粛による各地のオーケストラの再開演奏会の特集であった。断片の紹介だが、なお見るべき演奏があった。 これは立派な演奏と、注目されたのが大野和士指揮東京都交響楽団の演奏だった。 第四楽章。 序奏の変則的な演奏に妙があるわけだが、大野...

  • ベートーベン交響曲6番アントニ・ウィト指揮NFMウロツワフ・フィル

    この人は一時期は日本に頻繁に来た指揮者であった。1980年代の名演とはこういう演奏を言うのだった。そういう点では目を洗うような名演であった。ピリオド奏法にうつつを抜かしている間に根本的なものを忘れてしまった現代の演奏。この演奏にはピリオド奏法の微塵の影響もないのである。ヨー...

  • ドボルザーク交響曲9番ビシュコフ指揮チェコ・フィルハーモニー

    右肩下がりで低迷しているビシュコフとしてはチェコ・フィルで何とか踏ん張って欲しいものだ。ドボルザークの「新世界」も堂々たる王道を行くかと思うと、結構そこは肩透かしを食わせておいて、また満更でもないユニークな解釈を提示して人をうならせるのである。  これが所為低迷している証拠...

  • ドビュッシー交響詩「海」パスカル・ベロ指揮仙台フィル

    アガサ・クリスティーのポアロ物に、ジャップ警部が引退になったらフランスのアルルに住みたいものだと言うと、食い物が合いませんぞ、と反撃する。よほど秋山和慶の「海」の方が洗練されていて、うまい。パスカル・ベロの演奏はフランスのローカル色が出ている。これを是とすれば、限りなくフラ...

  • モーツアルト交響曲38番マッケラス指揮スコットランド室内管弦楽団

    今日のクラシックカフェはマッケラス(1925-2010)の新譜紹介ということになろうか。「プラハ」の録音は2007年8月だから、死ぬ3年前だ。やはり第一楽章が充実した演奏で、ピリオド奏法がかなり反映されている。 第一楽章。 21,23,25、27小節の低弦の4分音符が、ピリ...

  • メンデルスゾーン交響曲4番ヤニック・ネゼ=セガン指揮ヨーロッパ室内管弦楽団

    いよいそメンデルスゾーンの現代の決定盤が出た。翻訳の生命は50年で、それが過ぎると古くて読めなくなり新訳が必要になるという。往年の名演も新しい演奏に切り替わる必要があるという。それにしては、なかなか往年の名演に切り替えられないのが、翻訳と違うところだ。  そしてヤニック・ネ...

  • ベートーベン交響曲7番クルレンツィス指揮ムジカエテルナ

    噂の俎上にのったクルレンツィス(1972-)はエキセントリックな指揮者ということである。2019年初来日、2020年の来日は中止、今が旬の指揮者というのは正しいようだ。今日のクラシック・カフェは、多分初紹介の演奏ということになろう。ベートーベンの7番は2018年の録音だから...

  • マーラー交響曲5番尾高忠明指揮大阪フィルハーモニー

    大曲だがほとんど全域に聞きごたえのある演奏であった。 今夜のブラボーオーケストラは、尾高忠明指揮大阪フィルでマーラー交響曲5番の演奏であった。(2020・11・13) 第一楽章。 39-40小節第一バイオリンの3つのアクセントをテヌートで重た目に演奏した。 ノイマンと尾高が...

  • メンデルスゾーン序曲「フィンガルの洞窟」アヌ・タリ指揮プラハ放送交響楽団

    五年前東フィルの第九で来日とは驚きである。メンデルスゾーンの小品でこれだけ勝負するとはさらに驚きである。 今夜のベストオブクラシックはメンデルスゾーン序曲「フィンガルの洞窟」アヌ・タリ指揮プラハ放送交響楽団の演奏であった。(2020・1・8) 19-20小節で、ちょっと珍し...

  • ベートーベン交響曲3番井上道義指揮NHK交響楽団

    井上道義はアンサンブル金沢時代は古楽器奏法の信奉者だったが、今回は古楽器は一掃されていていた。オーソドックスな旧来の演奏に復帰していた。さらに驚くべきは、今では忘れられた巨匠エーリッヒ・ベルゲル(1930-1998)にたいするリスペクトにあふれる演奏を提供したことだ。 第一...

  • モーッアルトピアノ協奏曲20番藤田真央ヤング指揮アンサンブル金沢

    カデンツに入るテンポの揺れでは、さすがにスダーンが指揮出来なかったのが惜しまれるが、藤田真央の自作のカデンツはスダーン指揮を想定していたものであったろうことは、かえすがえす惜しまれることが倍増した。とはいえモーツアルトへのアプローチの深さを知ったことは新発見であった。 今夜...

  • ハイドン交響曲96番「奇蹟」オクサーナ・リーニフ指揮ミュンヘン・フィル

    今夜のEテレ音楽館は中堅指揮者5人の演奏であった。一番注目したのが、オクサーナ・リーニフ(1978-)であった。今年のバイロイト音楽祭に招かれる指揮者だそうである。ハイドンの交響曲96番の第三楽章には注目すべき解釈があった。5人の中では一番注目された。 ハイドン交響曲96番...

  • シューマン交響曲1番鈴木雅明指揮NHK交響楽団

    この交響曲の導入部で全エネルギーを燃焼し尽くした感があるほどヘビーな演奏になった。それだけ人後に落ちない独創も発揮したように思われる。 今夜はシューマンの交響曲1番を鈴木雅明指揮NHK交響楽団で演奏された。 第一楽章。 冒頭から鈴木はこだわりを持っていて、素直なかたちではフ...

  • ベートーベン交響曲6番ベンツァーゴ指揮ベルン交響楽団

    我々の知らない名指揮者が誕生した。マリオ・ベンツァーゴ(1948-)はベルン交響楽団の指揮者、すでにブルックナー全集を完成していて、なんと去年4月8日サントリーホールでブルックナー3番を読響で指揮することになっていたが、コロナウィルスの流行で来日が中止されたのだそうだ。まあ...

  • リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」ブラギエ指揮スイスロマンド管弦楽団

    リオネル・ブラギエ(1986-)は、2005年ブザンソン・コンクールの一位だそうである。この曲の総ての壺を押さえたわけではないが、要所要所は押さえていたので、まずは成功の部類であろう。ストコフスキーの演奏がリーディン・ケースになっているようで、その通り再現されているので、手...

  • リヒアルト・シュトラウス、アルプス交響曲ドレバンツ指揮バーゼル交響楽団

    今夜テレビで橋田寿賀子(95)の訃報があったが、ハンス・ドレバンツ(1929-)は今91歳だそうである。指揮者もオーケストラも二流でなおかつ超高齢どうなることかと聞くと、これが面白かった。定石の分節法(フレーズを切る所)は指揮者が高齢なため耳が遠いことでゆっくりはっきりです...

  • ベートーベン交響曲7番小林研一郎指揮東京フィル

    なかなか濃厚な解釈が随所に見られたのが第一楽章であった。 今夜は小林研一郎指揮東京フィルの演奏で、ベートーベン交響曲7番の放送であった。(2021・3・26) 第一楽章。 29-32小節の低弦の強調などもめざましいものがあった。43-52小節もやはり低弦が強調されていた。 ...

  • チャイコフスキー交響曲5番飯守泰次郎指揮東京シティー・フィル

    オーケストラと指揮者には相性があって、どうも飯守泰次郎の場合は東京シティー・フィルでは上品過ぎた演奏になるようだ。濃厚な解釈や自由奔放は、仙台フィルの場合いが多く、飯守泰次郎を聴くとしたら断然仙台フィルが良いということになりそうだ。 今夜は飯守泰次郎指揮東京シティー・フィル...

  • ドボルザーク交響曲9番渡辺一正指揮東京フィル

    一点非の打ち所のない名演とさえ言えるものだった。世界の名匠・巨匠がやる技術は総て持ち合わせており、これ以上はないという見せ場すらあった。大阪で文楽が受けず志ん生が大受けというのは、大阪の客が悪いということになっている。最後の盛り上げを欠いたのは渡辺に責任があるかなということ...

  • シューマン交響曲3番ライン下野竜也指揮NHK交響楽団

    このオーケストラでシューマンの交響曲3番の名演というと、サロネン(1990年)の指揮が印象深い。楽団員の冷ややかな態度と熱気溢れるサロネンの指揮振りとの余りの対比的な映像は30年過ぎても悲劇的なものがある。コンマスやホルンの馴染み深い顔が浮かぶ。サロネンはN響には二度しか登...

  • ベートーベン交響曲4番エストラーダ指揮バイエルン放送交響楽団

    今回のプログラムは主客転倒していて、本来は逆であろう。4番が前座だからもう勝負は見えた。メインのバイオリン協奏曲がそうでもなかったら、聞き損ということになる。やはりあちらでもムッターの独奏が呼び物ということになるのであろう。さてエストラーダに何か良いものはあるかと探してみれ...

  • ラベル「ダフニスとクロエ」第二組曲アンセルメ指揮NHK交響楽団

    ストラビンスキーも指揮者としては古いタイプの指揮者で、モントウやアンセルメなど、新時代の音楽を開拓した割には指揮者としては十九世紀の音楽語法を引きずって演奏している。人間はなにもかも新しいずくめにはいかないようだ。アンセルメなども古い音楽語法で演奏していて、今となってはそれ...

  • ブラームス交響曲2番メータ指揮ロサンゼルス・フィル

    近年枯淡の境地に深入りするメータに非常な危険性を感じているのだが、今回は匠の技が発揮されて一安心している。第一楽章が名演であった。トスカニーニ指揮NBC交響楽団1952年の永遠の古典的解釈を踏襲したもので、フルトベングラーから離反してトスカニーニかよと文句を言いたいが、名演...

  • ドビュッシー交響詩「海」ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮ロサンゼルス・フィル

    ミルガ・グラジニーテ=ティーラ(1986-)は女流指揮者で、逸材の名が高い。なるほど濃厚な解釈が見られたのも不思議ではなかろう。初版を使用し、第三楽章の一部では改訂版使用という使い分けをしていた。 今夜のベストオブクラシックは、ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮ロサンゼルス...

  • ドボルザーク交響曲9番原田慶太楼指揮NHK交響楽団

    原田慶追太楼はアゴギーク(伸縮)を多用する演奏をおこなった。アゴギーク演奏といえばドイツ正統派の演奏だが、今までとちょっと違うのが出生がドイツではなく、アメリカということだ。アメリカというと機能主義と技術のみが考えられるのだが、アメリカの一部ではこの古典的な古臭い伝統的解釈...

  • シューベルト交響曲8番鈴木雅明指揮東京交響楽団

    日本人指揮者としては、第一楽章201小節のホルンの自筆譜からの再現は初めてではなかろうか。アバドが自筆譜から再現した新全集版の演奏はCDになって久しいわけだが、あまり踏襲されていない。そこが聞きものだろう。ついでに言うと、あのフルトベングラーが1942年に既に再現していて2...

  • ブラームス交響曲1番飯守泰次郎指揮仙台フィルハーモニー

    今や世界で飯守ほど「ブラ1」を旨く指揮できる人はいないだろう。世界に通用するというよりも頂点に君臨した。フィーナーレのコーダに入るや、飯守が発狂したのではないかと疑いたいほどの大胆な解釈をした。これは古今に残る名演だ。CDに残したい。直近では関西フィルや、シテイー・フィルと...

  • ベートーベン交響曲3番英雄バイグレ指揮読響

    ベーレンタイター版の英雄を指揮したブロムシュテットN響とバイグレ指揮読響では、かならずしも同一でない所が出て、それなりに面白かった。多分ブロムシュテットの方がベーレンライター版の楽譜に忠実であって、異にする所はバイグレの個性と見た方がいいのだろう。 今夜のベストオブクラシッ...

  • モーツアルト交響曲29番スダーン指揮東京交響楽団

    スダーンのライブのCDの演奏というから、スダーン本人のリクエストによるCD化なのだろう。彼のキャリアの中でも自分の業績になる名演だったのだろうが、世界的にみて29番の名演の中でも屈指の名演であったことは間違いがない。 2006・2・25の演奏会の録音で、CD番号は(TSOC...

  • ブラームス交響曲1番鈴木優人指揮NHK交響楽団

    かなりヤバイ人だ。「題名のない音楽会」に出演する音楽家は温厚実直な好人物ばかりだが、そこに出演した鈴木優人もそのようであった。しかし今夜の指揮者鈴木優人はそれでは収まり切れないものを持っていた。毒を持った人物だからこそ、N響を制圧して自分の色を出せたのであろう。やはり好人物...

  • 久保田早紀「異邦人」とケテルビー「ペルシャの市にて」

    NHKテレビの「日本人のおなまえ」で、1979年に大ヒットした久保田早紀の「異邦人」の裏話が紹介されていた。副題が「中央線からシルクロード」とあり、歌手の久保田早紀はホークソングの一種として日常の中央線あたりの生活を歌いあげたものだったが、レコード・プロデューサーの酒井政利...

  • ブルックナー交響曲8番ドホナーニ指揮NDR交響楽団

    近年稀に見る名演であったといえよう。全編隅々までブルックナーの音がした。第4楽章はノバーク版にハース版を取り入れた巧妙な細工がしてあって、ドホナーニの精密な考えに触れるおもいであった。 今夜のベストオブクラシックは、ドホナーニ指揮NDR交響楽団で、ブルックナー交響曲8番の演...

  • ブルックナー交響曲7番サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団

    サロネンで4番を聞いたことがあるが、7番では同様の印象を持った。ブルックナーの音がしなかったということだ。メロディーラインを浮上させることもないし、バイオリンの旋律は常に木管に邪魔されてしまう。強調よりは平均的なサウンドを求めている。とはいえ面白くないかといえば、それはあっ...

  • ブルックナー交響曲5番ユロフスキー指揮ベルリン放送交響楽団

    ずばり3楽章までは手つかずで、第4楽章のみ研究済みといったところか。(その差は歴然)この調子で前3楽章の研究を乞う、といった大甘の評価です。但し第4楽章はすばらしかった。この人は才能があるのですから、育てましょう。 今夜のベストオブクラシックは、ユロフスキー指揮ベルリン放送...

  • ブルックナー交響曲2番カルロス・カルマー指揮アイルランド国立交響楽団

    カルロス・カルマー(1958-)は、ラテン系の名前だが生粋のオーストリア人で、ウィーンに音楽を学んだ人のようだ。第二のカルロス・クライバーといったところか。それは決してはったりではない。この地味な音楽でフィナーレの盛り上げ方はさすがなものだ。 今夜のベストオブクラシックは、...

  • モ-ツアルト交響曲35番マンゼ指揮ザルツブルグ・モーツアルテウム管弦楽団

    マンゼ(1965-)は古楽派の指揮者だが見るべきものがあった。交響曲35番ハフナーが前菜(サラダ)でメイン・ディシュ(ごちそう)がピアノ協奏曲26番という本末転倒なプログラムを組んだが、やはり御馳走は35番の演奏であった。 今夜のベストオブクラシックは昨年のザルツブルグ音楽...

  • モーツアルト交響曲41番アダム・フィッシャー指揮サルツブルグ・モーツアルテウム管弦楽団

    アダム・フィッシャーの荒れ狂ったテインパニのffの連打は、ザルツブルグを古楽器派に明け渡す伝統派の断末魔のもがきではないかと受け取った。実に聞くに堪えない暴挙であった。フィッシャーの強烈な足音は、会場にいる観客には迫力となって感銘を与えたのではないかとは思われるが、どこか空...

  • モ-ツアルト交響曲29番カプアーノ指揮ザルツブルグ・モ-ツアルテウム管弦楽団

    カプアーノ(1968-)の指揮は衝撃的であった。 フランツ・ブリュッヘンを拒否したザルツブルグ音楽祭であったが、モーツアルテウム管が完璧な古楽器演奏に変貌し、(後日のアダム・フィッシャーのジュピターは見ものだ)古楽器奏法の勝利という決着を見た。パウムガルトナー・ワルター・ベ...

  • ベートーベン交響曲第3番クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団1970・5・26

       クレンペラー最後のベートーベン・チクルス、交響曲3番1970・5・26 第一楽章。 大変遅いテンポで開始された。 86-94小節、楽譜通りの指定によって、彫りの深い解釈が見られた。 86小節のフルートでは、モルト・リテヌート(大きくテンポを落とす)をおこなった。さらに...

  • クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団ベートーベン交響曲全集1970年

    1970年のクレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管のベートーベン・チクルス とうとう1970年におこなられたクレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団によるベートーベン交響曲全曲演奏会の記録を入手した。 一段とテンポが落ち、それでも演奏が破綻しないところが、この演...

  • ベートーベン交響曲9番モントゥ指揮ロンドン交響楽団

        モントゥ指揮ロンドン交響楽団ベートーベン交響曲全集 まず、大晦日ベートーベンの第九に相応しく、今夜のNHKEテレ8時からのクラシック名演名舞台の最後にはN響パブロ・エラス・カサド指揮で全曲が放送される。当日は花を持たせる意味で言及しなかったのだが、第四楽章の冒頭叙奏...

  • カイルベルト指揮N響ハイドン交響曲94番「驚愕」

    ドイツの古い世代の指揮者は、シラーの「素朴文学と感傷文学」の定義があまりに素晴らしいことから、一種の呪縛となって躓き石となっている。古典主義とロマン主義に対するアプローチには異差があって、古典主義には感情を希薄に、ロマン主義には感情は爆発させて表現する。音楽にも適用された。...

  • ソプラノの高橋絵理の出色の名演エラス・カサド指揮N響のベートーベン第九

    今夜のN響の第九の名演はソプラノの高橋絵理の独唱の濃厚な表現にあったと見た。パブロ・エラス・カサドの指揮も予想外に、楽器の色々を、声部を際立たせて歌わせる妙技は抜群の才能があった。 今夜のNHK交響楽団の定期公演生中継は、例年通りのベートーベンの第九がエラス・カサド指揮NH...

  • おもろい指揮者の無類の田園プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管のベートーベン6番

    12月18日(金)朝クラシックカフェの再放送がある。先週のベートーベン「田園」の聴き比べで、朝比奈隆を取り扱ったので、プレトニョフが扱えなかった。そこで今回はプレトニョフを扱って、明日朝実演を聞いていただきたい。 プレトニョフはまずCDを買う予定の圏外の人で、想定外の人で聞...

  • 楽譜にない装飾音を多用した飯守泰次郎指揮仙台フィルのベートーベン2番

    今夜のベストオブクラシックは飯守泰次郎指揮仙台フィルでベートーベン交響曲2番の演奏であった。(2020・10・15) 第一楽章。 冒頭から独創的な着想が紹介された。 2小節のオーボエで、1拍目に楽譜にない装飾音が付されて演奏された。3小節の最後の8分音符にも装飾音が付された...

  • 肉声も聞こえた渾身のベートーベンスクロバチェフスキ指揮NHK交響楽団の「運命」

    ダイナミクスの変更もありアゴギークも効かした何でも有りの老巨匠の自由闊達な演奏に舌を巻く。 今夜のN響ザレジェンドは、スクロバチェフスキ指揮NHK交響楽団でベートーベン交響曲5番「運命」の演奏であった。(2004・4・21) スクロバチェフスキはかなりの部分に音を抑えたピア...

  • 交響曲一曲分の重みがあった「エグモント」序曲秋山和慶指揮NHK交響楽団

    演奏会の中心が序曲にあった。そういうことは時々あるようだ。ヤニック・ネガ・セガンが、こともあろうにフランクの交響曲を演奏会の最初に置いてウルトラ名演を演奏して自分の異才に気付かない。メインにストラビンスキーの凡演をやって涼しい顔をしているのだ。これを才能のムダ使いというのだ...

  • 怪物チェリビダッケを圧倒した朝比奈隆「田園」聴き比べ

    今日のクラシックカフェは「田園」聴き比べで、古今東西の名指揮者の名演を聴き比べて、最終的な覇者は最後のチェリビダッケに持って行く段取りであったようだ。その前にどういう理由か、朝比奈隆の演奏も一部供された。これがいけないかった。これさえ聞かかかったら、「はい、そうですか」と肯...

  • カルテットを通して見えた指揮者ヤフグ・フルシャベートーベン弦楽四重奏曲14番

    アナウンサーの話がよく分からなかったのだが、プラハの春開幕コンサートで恒例のベートーベンの第九が指揮者ヤフグ・ヘルシャが招かれて指揮する予定であったが、新型コロナの流行で三密を避けて縮小された結果第九から弦楽四部のカルテットに変更した。 今夜のベストオブクラシックは、ヤフグ...

  • アゴギークを駆使した熟練のベートーベン4番ウェルバー指揮BBCフィルハーモニックの演奏

    この人は既にシューマンの4番で紹介され、テイーレマンを超えた名演を示した人だ。楽譜自体が伸縮性を持ったシューマンの交響曲では、実際の演奏で伸縮性ある演奏を出すのは至難の業だ。それを難なく演じたのがテイーレマンとオメール・メイアー・ウェルバーの二人だけだ。さらにティーレマンを...

  • 天才バイオリニスト兼指揮者ゲオルグ・カルワイトとベルリン古楽アカデミーのバッハバイオリン協奏曲2番(3)

    第三楽章。 4小節で、カルワイトは符点4分音符にpでさらに<>(クレッシェンド・デイミヌエンド)といった強弱を付けましたが、ゴールドベルクは低弦をテヌートで引っ張るわけです。 この二人は奇妙に同じ箇所で何かをしでかす。つまり才能ある人は魚のいる場所を心得ていて、その場所に来...

  • 天才古楽バイオリニスト兼指揮者ゲオルグ・カルワイトとベルリン古楽アカデミーのバッハバイオリン協奏曲2番(2)

    ピンで活動していないから名前もプロフィールも知られていないが、大天才です。何とふてぶてしい面構え、付き合ったら嫌な人に違いない。こういう人が極上の音楽を醸し出す。 第二楽章。 もう忘れられた人シモン・ゴールドベルクの演奏がいい。ご堪能あれ。 16、18小節の低弦にゴールドベ...

  • 天才古楽バイオリニスト兼指揮者ゲオルグ・カルワイトとベルリン古楽アカデミーのバッハバイオリン協奏曲2番(1)

    未紹介演奏を1つ。1982年東ベルリンで創立された指揮者無しの古楽器演奏団のベルリン古楽アカデミーで、もうすでに来日4回の演奏団である。3人のコンサートマスターが実質の指揮者という。ここは当日のコンマスのゲオルグ・カルワイトがソロと指揮を司る。   古楽バイオリンの天才演奏...

  • 2楽章に秀逸な演奏をした熊倉優指揮N響のメンデルスゾーン4番イタリア

    今夜のNHK交響楽団定期演奏会ライブは、熊倉優指揮N響でメンデルスゾーン作曲交響曲第四番イタリアの演奏であった。(2020・11・14) 第二楽章に秀逸な演奏があった。ちょっと他では味わえない独特のものがあった。 それは74-86小節のフルートの演奏であった。 76小節から...

  • 独自路線が出ていたテイルソンートーマス指揮サンフランシスコ響のマーラー番

    マイケル・テイルソンートーマスというとバーンスタインの影法師のように見られていたが、バーンスタインの影響は全くなく、独自路線が出ていた。 今夜のベストオブクラシックは、テイルソンートーマス指揮サンフランシスコ交響楽団でマーラーの交響曲第五番の演奏であった。(2018・3・2...

  • オーケストラのストラデイバリウス奏でる絶品の名演ティーレマン指揮ドレスデンのマーラー3番

    リヒアルト・シュトラウスをして世界最高峰、フリッツ・ブッシュをしてオーケストラのストラデイバリウスと称するドレスデン国立歌劇場が、テイーレマンの指揮で両巨頭の面目を新たにした。第6楽章はシカゴ、ベルリン、ウィーンも及びもつかない絶品の名演を演じた。 今夜のベストオブクラシッ...

  • 濃厚な解釈があったハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送響のマーラー2番

    第一楽章冒頭から濃厚濃密な解釈をおこなったハンヌ・リントゥの指揮にはまいってしまった。こんな始末で全曲聴かされるのかと思うと、いささか身が震えたものだ。 今夜のベストオブクラシックは、ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団でマーラーの交響曲2番の演奏であった。(201...

  • 代表作となったシャイー指揮ゲバントハウス管のベートーベン4番

    あまり評価してこなかったのだが、シャイー指揮のベートーベン交響曲4番は彼の代表作になった名演であった。 今朝の音楽の泉で、シャイー指揮ライプッイヒ・ゲバントハウス管弦楽団でベートーベンの交響曲4番の演奏があった。(2007-9年録音) 第一楽章。 聞く前は多分徒労に終わるの...

  • ウィーン情緒てん綿たるロイブナー指揮N響のベートーベン「田園」

    ベートーベンの田園交響曲がウィーンの自然に限定されるわけではないが、そこに住んだベートーベンの心象風景はウィーンの郊外の田園風景だということになる。そうなるとやはり彼の心に映った風景を再現して欲しいとなると、限られてくる。打ってつけの人がロイブナーということになる。 今夜の...

  • 己のベートーベンに異常なほど自信がある指揮者ティエリー・フィッシャーの7番

    己を貫いたという意味では、確かにベートーベンの7番の演奏は成功したと言える。今の指揮者の中ではこの人が一番フォルテ(f)の音が大きいのが証明された。フィッシャー・フォルテと称される名物を発明したわけだ。また十分堪能したわけである。 今夜のべストオブクラシックはティエリー・フ...

  • ファゴットの名手を得て乗りに乗った大野和士指揮スイス・ロマンド管弦楽団のブラームス大学祝典序曲

    フランスのファゴットは楽器も演奏法も違っているらしいのだが、スイス・ロマンド管弦楽団のファゴット奏者はフランスの名人らしい。音色は黄金のが鳥の鳴く声と称されているが、まさしく黄金の音色だった。 今夜のベストオブクラシックは、大野和士指揮スイス・ロマンド管弦楽団でブラームスの...

  • 絶妙なテンポ落ちに神技アンドルー・マンセのベートーベン交響曲2番

    本来は古楽器の出身者のアンドルー・マンセであったが、フィナーレに見せた絶妙なテンポを落とすセンスと技は神技とも言うべき技量が隠されていた。 今夜のベストオブクラシックは、アンドルー・マンセ指揮ハノーバー北ドイツ放送フィルハーモニーで、ベートーベンの交響曲2番の演奏であった。...

  • アルペジオ奏法があったフュロップ・ラーンキのベートーベンピアノ協奏曲第2番

    フユロップ・ラーンキとは、ハンガリーのピアノ三羽カラスのデジェー・ラーンキの息子で2019年には来日している俊英である。ベートーベンの2番では、欧米でにぎわせているアルペジオ奏法を披露した。今一番の旬のピアニストということになろう。 今夜のベストオブクラシックは、ラーンキの...

  • 驚くべきポルタメント奏法があった鈴木雅明指揮N響のモーツアルト39番

    とうとうポルタメント奏法も古楽器奏法に取り入れられたかという感がある。今夜の鈴木雅明指揮N響のモーツアルトは聴きごたえのあった演奏であった。 今夜のNHK交響楽団の定期演奏会生中継は、鈴木雅明指揮N響でモーツアルトの交響曲第39番であった。(2020・10・17) 第一楽章...

  • 出色の第三楽章の演奏しかもチンドン屋のメロディーも復活したルイージ指揮N響のマーラー1番

    マーラーの1番の第三楽章の演奏が出色だった。しかもチンドン屋のメロディーも復活したルイージの見識に脱帽だ。彼はこの一曲でヨーロッパ中のオーケストラを席巻した。あまりの才能にコリン・ディービスに相談しないで次期総監督に勝手に決定した。それもうなずけるのだ。 今夜のN響レジェン...

  • スメターチェックの激流に飲み込まれたモルダウ

    ヨーロッパ人が日本の川を見て、ヨーロッパでは滝だよと絶句したという。それほど流れが速い。スメタナの交響詩モルダウでは、これほどの激流の演奏を聴いたことがあったろうか。ヨーロッパにも激流はあるわけだ。「聖ヨハネの急流」と表題が付されているが、スメターチェックは激流で表現した。...

  • フルトベングラーを模写したフィナーレのコーダの度迫力下野竜也指揮N響シューマン4番

    フルトベングラーを模写したフィナーレのコーダの度迫力は十分評価できる。相当N響の拒否反応があったと思う。下野竜也も十分な巨匠クラスに成長した結果、今そういう我儘が通用出来るようになったわけである。今後もフルトベングラーを模写して欲しいものだ。 今夜のNHK交響楽団の定期公演...

  • 大暴れしたフルネ指揮N響のブラームス2番

    前半は無地のまま、後半は一転して大暴れしたフルネのブラームス交響曲2番の演奏であった。ということは勉強不足で、後半に命を懸けた。自分の色で日本のオーケストラを染め上げることに成功した。ヨーロッパではこういうことが許されなかったわけでもある。日本に命を懸ける契機となった画期的...

  • メヌエットで装飾音で演奏させた山田和樹指揮N響モーツアルト29番

    第一楽章はオーソドックスな古い解釈だったのに、第三楽章メヌエットでは今一番先鋭的な楽譜にはない装飾音で演奏させたものだった。 今夜のNHK交響楽団定期演奏会は、山田和樹指揮NHK交響楽団で、モーツアルト作曲交響曲29番の演奏であった。(2020・9・12) 第一楽章。 テン...

  • 最高の名演だった古い録音のバーンスタインベト8番

    なぜベートーベン年に古い録音が登場するのかな。半信半疑だった。ベートーベンの8番の決定盤ではないか。 今朝のクラシックカフェの再放送で、バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルのベートーベン交響曲8番の演奏があった。(1963年録音) 東京オリンピック(1964)の前年ですよ...

  • アルペジオ三題噺

    この三日間アルペジオを考えさせる名演をたて続けに聞いた。最初は、ベザイデンホウトとホグウッド指揮、二番目はアックスとハイティンク指揮、三番目はレーゼルとブラニー指揮のものだ。アルペジオ革命の提唱者、オーソドックスの世界での承認、実験的演奏を芸術的演奏にまで高めた演奏の三態で...

  • ハイティンクの引退公演ウィーン・フィルでブルックナー7番

    ステッキを使って舞台に登場したハイティンクには驚かされた。小泉信三か田中美知太郎が現れたような面(つら)がまえは男の風格と申すわけだろう。左翼退治に辛辣な舌鋒を発揮した毒はハイティンクにはないが、風雪に耐えた男が持つ面構えである。 今夜のクラシック音楽館は昨年のザルツブルグ...

  • チャールズ・ローゼン以来の碩学の演奏ホグウッドのベートーベンピアノ協奏曲4番

    ベートーベンのピアノ協奏曲4番のピアノ独奏の冒頭で、アルペジオが鳴って第一番に連想したのがバックハウスだ。尋常でない演奏はここから始まった。チャールズ・ローゼンを彷彿とさせる語り口は単なるピアノフォルテ奏者の術でもない。ペザイデンホウトの異彩はそんなところから輝いた。 今夜...

  • 才気走るクラウス・マケラ指揮スウェーデン放送交響楽団ドビュシー交響詩海

    若干24歳の若手指揮者クラウス・マケラのドビュッシー交響詩海の演奏には参りました。改訂版で押し切るかと思いきや第三楽章は初版のフェルマータを復活する。また大胆なリタルランドを掛けるやら。 今夜はクラウス・マケラ(1996-)指揮スウェーデン放送交響楽団でドビュッシー作曲交響...

  • どういう理由かカット版リエンチ序曲サワリッシュ指揮NHK交響楽団

    どういう理由かカット版リエンチ序曲の演奏がありました。サワリッシュ指揮NHK交響楽団の演奏です。冒頭5小節がカットされていました。理解に苦しみますが、考えられるのは、ステレオ録音に失敗したことです。 今夜はサワリッシュ指揮NHK交響楽団でワーグナー作曲歌劇リエンチ序曲の演奏...

  • ミュンヘン・フィル盤の秘密バント指揮ブラ1番

    何でミュンヘン・フィル盤があるのか、秘密が分かった。第四楽章の演奏が独特な解釈なので、この為に買ってもお得という意味だ。 クラシック・カフェで、フィナーレの一部を聞いていて、独特なものがあるなあという印象でした。改めて全曲を堪能しました。 バントは1983年にN響でもこの曲...

  • ヤンソンスの告別演奏会ブラームス4番

    こんな所で芸術論をぶつけるのは野暮というものだろう。おそらくヤンソンスの生きた便(よすが)を見るだけでミュンヘン市民は満足だったに違いない。それでも渾身の力をふりしぼって76歳の藝術を燃焼したことに敬意を表したい。 今夜はヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団でブラームスの交...

  • 即興演奏をしたイゴール・レビット、フィッシャー指揮バイエルン放送響のモーツアルト22番

    ピアニストと指揮者が丁々発止でボールの投げ合いをする協奏曲は久しぶりである。それだけでこの人の能力があるのだが、それにしてはチャイコの4番は凡演であった。というわけでモーツアルトの22番を取り上げたい。 今夜はイゴール・レビット(1987-)のピアノで、フィッシャー指揮バイ...

  • これまたユニークな和製ポゴレリチ金子三勇士のショパン幻想即興曲Op66

    昨夜のFMの最後にCDが紹介され、ショパンの幻想即興曲Op66が放送された。 この人はリストが得意なのだが、ショパンもまたよかった。 幻想即興曲Op66を聞くと、おやっと思った。 3小節目、最初の3連音符をppで始めて、次第にクレッシェンドしてゆき、4小節後半でテンポを速め...

  • 新しいベートーベン像の創造ネルソンス指揮ウィーン・フィルの1番

    新しいベートーベン像の創造がネルソンスの演奏で提示された。古楽器奏法で伝統的解釈はずたずたに切り裂かれたが、ネルソンスによって再生されたといえよう。古楽器奏法の微塵もない演奏で有りながら、古臭い演奏は新しい酒袋に入れられて、異臭を放つどころかすがすがしい響きとなって聞こえる...

  • 生誕93歳記念セルジュ・ボドのサンサーンス3番

    この次の日曜日(7月26日)はボドの誕生日で、今年93歳になり健在のようである。これは全くの偶然で、この放送は5月30日の再放送とのこと、なにも生誕93歳記念日に当てたということでもないらしい。だが、この偶然を祝いたい。 今夜はセルジュ・ボド(1927・7・26-)指揮NH...

  • 世代交代の雄ネルソンス指揮ゲバントハウス管のモーツアルト40番

    世代交代の雄ネルソンスの特長を言えば反古楽器奏法の指揮者で、ゲバントハウス管弦楽団を反古楽器奏法の牙城にする気らしい。モーツアルトといい、チャイコフスキーといいロマン主義を復活する演奏であった。 それからローカルカラーともいうべき、ライプツィッヒ市民は奇声をあげるでもなく、...

  • 比類ない名演スイトナー指揮NHK交響楽団のベト4番

    今改めて聞くと大指揮者だったなと再認識したスイトナーの演奏だった。ベートーベンの交響曲4番は比類ない名演だった。 今夜はスイトナー指揮NHK交響楽団でベートーベンの交響曲4番の演奏であった。(1974・12・6) 第一楽章。 この楽章がずば抜けた名演であった。 35小節の弦...

  • 敬服の一言外山雄三指揮大阪交響楽団のエロイカ

    確かブロムシュテッドN響の紹介が日本初演ではなかったと思っていたら、もう4年前に外山雄三が紹介していたとは、実に驚きでした。敬服の一言でした第二楽章30小節のクレッシェンド新発見の紹介です。 今夜は外山雄三指揮大阪交響楽団の演奏でベートーベン作曲交響曲第3番エロイカの放送で...

  • テンポが揺れたガードナー指揮ベルゲン・フィルのチャイコ5番

    結構テンポが揺れたエドワード・ガードナー指揮ベルゲン・フィルのチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏であった。揺れる壺も伝統的な箇所を押さえて揺らしているのでなかなかな演奏であった。 今夜はガードナー指揮ベルゲン・フィルでチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏であった。(201...

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