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【感想・考察】映画「ピクニックatハンギング・ロック」~官能と美に彩られたミステリー映画の傑作
カルト的な人気を誇るオーストラリア映画のご紹介です。ピクニック先で、3人の美少女は、なぜ忽然と姿を消したのか?ミステリーと官能で彩られた傑作です。
2024/04/18 00:17
【感想・考察】小松左京『お召し』~巧みな伏線回収が光る隠れた傑作SF短編
「何人もによって書かれたものかね?」 「そうらしいです。―この、一番最初にのっているものは、一番筋が通っていて、内容は一番ショッキングです」 小松左京「お召し」より※1 目次 1 あらすじ2 最高傑作かもしれない3 伏線の巧みさ4 向こうの
2024/04/04 14:49
【考察?】映画「翔んで埼玉」の政治学的考察(笑)~極東のアパルトヘイトは如何にして生起したのか
埼玉を壮大にディスった映画「翔んで埼玉」。この作品を世辞額の視点から考察してやろうという無謀極まりない試みです。キーワードは「天皇制」(マジで?)
2023/11/26 00:22
私人逮捕系YouTuberは「国家の敵」なのか?~リヴァイアサンの尾を踏んだ者たち(政治学の視点)
時代を色濃く反映する動画投稿サイトの世界。 従来の常識では考えられないような企画が次々生み出される世界ですが、最近、「私人逮捕系YouTuber」なるものが流行(?)しているようです。 これは、YouTuberが、痴漢をしていると思われる人
2023/10/22 23:13
自衛隊統合司令部は「令和の大本営」か?~旧軍から統幕会議、米統合軍まで
自衛隊に「統合司令部」を設置することになりましたが、これを「令和の大本営」と批判する声もあります。しかし、その批判は的を射ているのでしょうか?そもそも大本営とはどんな存在だったのでしょうか?
2023/10/12 21:41
【感想】ラース・フォン・トリアー監督「キングダム・エクソダス(脱出)」~「不満も謎も残ることを心得よ」
カルト的人気を誇った90年代のデンマークのテレビシリーズ「キングダム」が25年ぶりに帰ってきました!待望の完結篇を見届けに、いざ劇場へ!
2023/09/25 12:34
NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」~津川雅彦の徳川家康を見たけりゃコレ!【名作紹介】
津川雅彦=徳川家康の名演が光る、傑作NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」(1995年)を、紹介します!
2023/08/31 23:38
ゴジラ-1.0(マイナスワン)では何が描かれるのか?~ゴジラvsマッカーサー?ゴジラvs警察予備隊?
(2023年7月15日執筆) 無防備の国民には友しか存在しない、と考えるのは、馬鹿げたことであろうし、無抵抗ということによって敵が心を動かされるかもしれないと考えるのは、ずさんきわまる胸算用であろう。 カール・シュミット『政治的なものの概念
2023/07/16 11:22
映画「シン・仮面ライダー」をライダー予備知識なしの政治学徒が観た感想【考察】
仮面ライダーを、ほとんど見たことない政治学徒が、庵野秀明監督の映画「シン・仮面ライダー」を見て、感想と考察を書き散らしています。軍事学のお話から、ハンナ・アレント、そしてプラトンにまで至る雑感をお楽しみください!
2023/05/15 00:36
素人が情景テクスチャーペイントで「自衛隊ジオラマ」を作ってみたよ(Nゲージ/ジオコレ/タミヤ)
タミヤの情景テクスチャーペイントを使って、ジオラマ(レイアウト)をさ作成。その上に、自衛隊車両や隊員を配置することで、「有事」の一コマを再現しました。
2023/04/24 09:52
師団祭に行こう!(陸上自衛隊練馬駐屯創設記念日/第1師団創立記念日)~東京23区唯一の大規模イベント(2023年)
陸上自衛隊練馬駐屯地では、毎年、師団祭が開催されています。この日だけは一般人も入場可能。池袋から東武東上線で20分程の立地という近さです。2023年の師団祭をレポートします。
2023/04/16 19:24
さらば、八重洲ブックセンター~元祖「本のデパート」閉店の時
2023年3月。 元祖「本のデパート」こと、八重洲ブックセンター本店が、3月いっぱいをもって、その44年の歴史に幕を閉じようとしています。 東京駅八重洲口に威風堂々な地下1階地上8階建てのビルが全て売場という贅沢な作り。 目次 1 「書店大
2023/03/30 23:07
古野まほろ『公安警察』~「警備公安警察」入門書の新たなスタンダード(感想・紹介)
「公安警察」。日本警察最大の暗部を元警察官僚が解説。しかし、その実態は、世間一般のイメージとは全く異なるものだった?!今回は古野まほろ『公安警察』(祥伝社新書)のご紹介。公安警察入門書の新たなスタンダードの誕生です。
2023/03/07 16:53
神保町、2023年冬~特売も、やがて哀しき神保町
2023年1月、神保町古書店街を訪れると、老舗・田村書店が、まさかの半額セールを実施中!!真相を確かめるべく、取材班はアマゾンの奥地へ向かった。
2023/02/12 12:47
NHK「エマージェンシーコール 〜緊急通報指令室『埼玉』」~1分1秒でも速く現場へ
2022年1月から不定期で放送されているNHKのドキュメンタリー「エマージェンシーコール 〜緊急通報指令室〜」の最新作・第三弾が、2022年12月5日に放送されました。 このドキュメンタリーは、119番通報を受理(訴えを受付すること)する消
2022/12/05 23:19
有川浩『図書館戦争』の政治学的考察③(国際政治的側面)~海洋国家か大陸国家か
有川浩の『図書館戦争』シリーズを、政治学的に勝手に考察する全3回の特集の最終回。今回は、この世界の日本が国際社会でどのような立場に置かれるのかを探っていきます。検閲・焚書がまかり通る日本は、果たして西側陣営にとどまれるのか?また、日米関係は、安保条約はどうなってしまうのか?
2022/12/02 17:12
有川浩『図書館戦争』の政治学的考察②(政治思想的側面)~戦後民主主義の死と前近代への回帰
有川浩の『図書館戦争』シリーズを政治学的に考察する全3回の第2回。今回は、政治思想的に、検閲抗争下にある「正化」の日本を考察していきます。丸山真男、天皇制、ジョン・ロック、アメリカの連邦制など、様々な視点から考えます。
2022/11/21 21:10
有川浩『図書館戦争』の政治学的考察①(軍事的側面)~第三・四の武装組織としての図書隊、メディア良化隊
有川浩の大ヒット小説『図書館戦争』シリーズ。本が狩られる時代に、図書館を守る準軍隊「図書隊」の活躍!今回は、そんな架空の日本の「検閲抗争」を、軍事、政治思想、国際政治の観点から全三回に渡って、妄想、いや考察していきます。
2022/11/21 20:43
神田古本まつり(神保町)2022年遠征後記~コロナ禍で三年ぶりに開催
実に三年ぶりに、神田古本まつりが開催されました。涙が出るくらい嬉しかったのですが、久しぶりに行くと、色々思うところもあり。 今回は、そんな雑感を書いています。 「これから神保町古書店街に行くんだ!」という方は、2019年の下記の記事をご覧く
2022/11/11 21:34
NHK「エマージェンシーコール 〜緊急通報指令室〜『東京』」~「公助」と「甘え」の狭間で【感想・雑感・解説】
2022年1月13日に放送されたNHKのドキュメンタリー「エマージェンシーコール 〜緊急通報指令室〜」の第二弾が、先日2022年10月10日に放送されました。 前回は横浜市消防局警防部司令課司令センターでしたが、今回は東京消防庁災害救急情報
2022/10/15 01:32
映画「UFO~オヘアの未確認飛行物体」~あの日、あそこで「何が」起きたのか?【感想】
2018年(米)、88分。 「世界最大の謎は何だと思う?神の存在。死後の世界。それから、宇宙の知的生命の存在。その一つでも答えが見つかれば、全てが変わる。」 (本編より) 目次 1 あらすじ2 タイトルに騙されるな3 数学×SF4 フェルミ
2022/10/07 19:37
映画「エンド・オブ・ザ・ワールド」(「渚にて」リメイク)~「明日世界が終ろうとも、今日、私は林檎の木を植える」【感想】
2000年(豪)、195分 「たとえ、明日、世界が終ろうとも、今日、私は林檎の木を植える」 マルティン・ルター 目次 1 あらすじ2 ネビル・シュートの傑作小説の映画化3 怒れる男たち4 果たして人は、核を撃てるのか?5 終末の日々、明日は
2022/10/06 18:59
映画「二百三高地」~「美しい国・日本」「美しい国・ロシア」、今では描けない戦争の悲惨さ
1980年(日本) 「せやけど、ロシア人が皆、日本人の敵だと思うような考え方だけはしちゃいかんぞ。」 本編より 日露戦争の旅順攻囲戦を描いた大作です。旅順要塞攻略を目指す第三軍の司令官・乃木希典大将(演:仲代達矢)と、召集されて旅順で戦うこ
2022/09/04 21:00
ピンポーン「はい、どちら様?」「国連ですが」「はい?」(詐欺?UNHCR?突然の戸別訪問)
ある日の昼下がり。 目次 1 ピンポーン2 はい、110番、110番3 リソースの使い方おかしくない? ピンポーン 玄関のチャイムが鳴ります。我が家はマンションのオートロックなので、鳴ったのは1階のエントランスの呼び出しです。 「はい、どち
2022/08/20 21:17
神保町、2022年夏(8/15)~パサージュ、クセノポン、機動隊
8月15日。 都心部が閑散とするお盆に、神保町古書店街を散策しました。 目次 1 巷で話題のパサージュ2 夏の風物詩?3 お会いしたかったです、クセノフォン 巷で話題のパサージュ いやあ、三省堂本店も閉店しちゃいましたね。 (まあ、新しく生
2022/08/17 21:30
アニメ「寄生獣 セイの格率」~自衛隊描写の違和感【感想・考察】
十分な訓練を受け、しっかりと武装し、規律に従う人間たちこそが最高の防御壁なのである。 マックス・ブルックス『ゾンビサバイバルガイド』エンターブレイン、2013年、134頁。 「寄生獣」といえば、言わずと知れた日本SF漫画の金字塔ですが、そ
2022/07/31 13:46
村上篤直『評伝小室直樹』~『シャンタラム』から政治学原論まで【感想・雑感】
「人生は短い。一生を学問に費やそうと思ったが、あっという間だよ」 村上篤直『評伝小室直樹』(下)ミネルヴァ書房、2018年、567頁。 在野の巨人と言えば、誰を思い浮かべるでしょうか? 私だと、パッと思いつくのが、西のエリック・ホッファー、
2022/07/16 12:51
インターメディアテク~丸の内で「アリストテレスの世界」に出会う(博物学)
東京・丸の内とアリストテレス。 一見、この何も関係なさそうな両者が出会う場所があります。 東京駅前、旧東京中央郵便局「KITTE」2階3階。 それが、「インターメディアテク」。 しばし、演繹の世界を離れて(笑)、帰納の世界を見に行きたいと想
2022/06/29 13:31
ホビーセンターカトー東京~子供から大人まで夢中にさせる鉄道模型の聖地(巨大ジオラマ)
男の子はいくつになってもプラモデルや模型が好きですよね。 その中でも鉄道模型は盤石不動の人気を誇るジャンルです。 列車自体に興味がなくても、あのミニチュアの世界に魅了されない人は少ないのではないでしょうか? そんな男の子(年齢不問)にとって
2022/06/28 08:32
警察博物館(ポリス・ミュージアム)見学~大人も子供も楽しめる敷居の低い社会科見学( 警視庁)
以前、警視庁本部の見学の記事を書きましたが、若干、ハードルが高いため、躊躇される方もいらっしゃると思います。 「警視庁に電話して申し込むの?厳しいなぁ・・・」 そこで、今回は、ハードルを下げて、子供も楽しめる施設のご紹介! それが、「警察博
2022/06/27 12:47
アメリカ軍を舞台にしたクライムサスペンス~憲兵(MP)・軍隊内捜査機関・軍法会議【アメリカ映画・感想・紹介】
米軍内部を舞台にした犯罪モノ、クライムサスペンス映画をいくつか備忘録的に書いておきます。 目次 1 「将軍の娘 エリザベス・キャンベル」2 「ア・フュー・グッドメン」3 「プレシディオの男たち」4 「犯罪捜査官ネイビーファイル」5 日本で制
2022/06/20 16:08
赤木智弘「『丸山真男』をひっぱたきたい」再読~なぜ「戦争」は希望になるのか?(感想・雑感)
素直な人だと思う。 率直にそのまま書けばこういう感想になります。 一切の飾りなく、現状の苦境を吐露すれば、こういう言にしかならないでしょう。 「論座」2007年1月号に掲載された赤木智弘「『丸山真男』をひっぱたきたい~三一歳、フリーター。希
2022/06/16 19:26
NHKドラマ「17才の帝国」(感想・考察・解説)~スノウはコロッサスになりたかった《第4話・総括》
「しかしわれわれは政治を運命として傍観したり絶望したり、逃避したりしてはならないのです。」※1 丸山真男 ★《第1~3話》の考察はこちら→「ソロンは古代アテナイの夢を見るか?」 ★《第4話》 の考察はこちら→「その道はディストピアに至るのか
2022/06/06 15:17
NHKドラマ「17才の帝国」(感想・考察)~その道はディストピアに至るのか?《第4話》
★《第1~3話》の考察記事はこちら →「17才の帝国」(感想・考察)~ソロンは古代アテナイの夢を見るか?《第1話~第3話》 「地獄への道は、善意で舗装されている。」 サミュエル・ジョンソン 実験都市ウーア(旧・青波市)での弱冠17歳の首長と
2022/05/31 15:19
NHKドラマ「17才の帝国」(感想・考察)~ソロンは古代アテナイの夢を見るか?《第1話~第3話》
「結局のところ、現今のあらゆる国家には例外なく悪政が行われているということに気づかなければならなかった。―法制のありさまを見るに、どの国家にあっても、何か途方もない方策を講じ、しかも幸運に恵まれるのでもなければ、およそ治癒しがたい状態にあっ
2022/05/26 22:47
森達也『千代田区一番一号のラビリンス』~ジャンル不明!まさにラビリンスな天皇小説【感想・雑感】
「そんなこと言っていたら何もできない」 「だからタブーなんだよ。全方位的にトラップがある。それが天皇制の本質だ」 森達也『千代田区一番一号のラビリンス』現代書館、2022年、214-215頁。 「天皇小説」と聞いて、何を思い浮かべるでしょう
2022/04/18 14:07
神保町、2022年春~コロナ禍で変わりゆく神保町
2022年3月末某日 桜の満開の頃、久しぶりに神保町・古書店街を散策しました。 新型コロナウィルス禍も早2年。内外に様々な「変化」をもたらすこのパンデミックから、世界一の古書店街も無縁ではありません。 目次 1 あれ?シャッターのお店多いな
2022/04/02 21:20
「哲学者」という自称あるいは肩書についての違和感
「ではまさにこの点についても,君は同じ考えだろうか?ほかでもない,多くの人々が哲学に対してきつく当ることのそもそもの責任は,その柄でもないのによそから入りこんできた,あの騒々しい連中にあるということだ。彼らは,お互いに罵り合い,喧嘩腰であっ
2022/03/28 21:20
ロシア軍ウクライナ侵攻は「対岸の火事」どころか「明日は我が身」~「まさか」の日本侵攻はあり得るか?
2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに対して全面軍事侵攻を開始し、世界に衝撃をもたらしました。 様々な議論が出ていますが、本稿では、日本にとって、これが、全く「対岸の火事」などではなく、それどころか、「明日は我が身」とも言える深刻な事
2022/03/03 00:34
「機動警察パトレイバー2 the Movie」後藤と荒川の「戦争と平和」の問答を紐解く【後編】~最高意思決定の段階では国家理性だけが存在する(ネタバレ解説)
イメージ写真は雪の中の市ヶ谷・防衛庁 【前編はこちら】 →後藤と荒川の「戦争と平和」の問答を紐解く【前編】~血まみれの平和と言葉遊びの20世紀 「後編」では、「戦争と平和」の問答の終盤と、警視庁での後藤の独語、そして米軍介入に関しての2人の
2022/02/16 20:53
「機動警察パトレイバー2 the Movie」後藤と荒川の「戦争と平和」の問答を紐解く【前編】~血まみれの平和と言葉遊びの20世紀(ネタバレ解説)
「国家に永遠の敵もいない。永遠の友もいない。永遠なのは国利だけである。」 ヘンリー・パーマストン 日本アニメーション史上、おそらく最高傑作であり、かつ最大の問題作である押井守監督による劇場用長編アニメーション「機動警察パトレイバー2 the
2022/02/16 20:52
ブックオフとは何だったのか?~新古書店が90年代に日本にもたらしたもの
先日、ブックオフの創業者が逝去したというニュースがありました(2022年1月)。 ブックオフといえば、1990年代に「新古書店」と言われる全く新しい形態の古本屋を誕生させ、いまや当たり前の存在となっています。 そのあまりに斬新な営業スタイル
2022/02/11 15:07
立川広域防災基地~「シン・ゴジラ」聖地巡礼
首都東京で「何か」が起きた時、日本政府はどうするのでしょうか? 非常事態の鉄則は、国家がその指揮統制機能を失わないことです。 もし、それが失われてしまったら、元も子もありません。助けられる命も助けられない。 故に、政府自体が安全なところに退
2022/02/06 17:01
NHK「エマージェンシーコール 〜緊急通報指令室〜」~壮絶すぎる119番通報の最前線【感想・雑感】
2022年1月13日午後10時30分にNHK総合で放送されたドキュメンタリーです(放送時間30分)。 横浜市消防局警防部司令課、司令センターを密着取材したもので、ナレーションもBGMもなく、淡々と、119番通報の受理の様子を追ったNHKらし
2022/01/23 23:01
NHK「エマージェンシーコール 〜緊急通報指令室〜」(ノンフィクション・ドキュメント)【感想・雑感】
2022年1月13日にNHK総合で放送されたドキュメンタリーです(放送時間30分)。 横浜市消防局警防部司令課、司令センターを密着取材したもので、ナレーションもBGMもなく、淡々と、119番通報の受理の様子を追ったNHKらしい禁欲的な番組で
防衛大学の留学生はスパイ??~トンデモ国防論と教養問題
2022年1月21日に、防衛大学に留学しているベトナム人青年が、警視庁に逮捕されたという報道がありました。 容疑は出入国管理法違反(金に困り、在留カードを他人に渡したらしい)。 その詳細は、置いておくとして、問題なのは、SNSなどのネットの
2022/01/22 17:55
政治学の入門おすすめ映画【政治学科1年生、必見!】
政治学を学び始めるにあたって、以前、入門書の紹介記事を書きましたが、今回は、もっと気軽(?)に、映画を鑑賞することで、「政治」を学んでいく上の端緒にしていただけたらと考えました。 目次 1 「未知への飛行」2 「オール・ザ・キングスメン」3
2022/01/08 18:38
映画「デトロイト」(キャスリン・ビグロー監督)~胸糞悪いこと間違いなしの問題作
予感はしていたんです、なんと言っても、キャスリン・アン・ビグロー監督が撮るんですから。あの(・・)「ゼロ・ダーク・サーティ」の。 その人が、1967年のデトロイト暴動を撮るんですから・・・。 目次 1 あらすじ2 ドキュメンタリーのような秀
2021/12/29 17:36
ゴルゴ13「沖縄シンドローム」~沖縄が独立する日
「それもこれも、日米安保にあぐらをかき、沖縄を犠牲にし続けてきたツケが回ってきたのかも・・・。あの“少女暴行事件”をもっと重く見るべきだった・・・」 (日本政府高官) さいとうたかを『ゴルゴ13』(115)リイド社、2000年、70頁。 さ
2021/12/25 16:08
TBSドラマ「横山秀夫サスペンス:陰の季節シリーズ」~「警務」を舞台にした警察ドラマの秀作(「D県警シリーズ」)
横山秀夫原作の警察(・・)ドラマのご紹介。刑事(・・)ドラマではないのがポイント。 2000年から2004年にかけて、単発2時間ドラマとして7話が放送されました。 主演は上川隆也。横山秀夫作品の常連ですね、他に横山原作の「ルパンの消息」「震
2021/12/22 15:56
TBSドラマ「横山秀夫サスペンス:第三の時効シリーズ」~刑事たちの執念とプライドがぶつかり合う刑事ドラマの傑作(「F県警強行犯シリーズ」)
数多ある刑事ドラマ。その中でも、傑作と太鼓判が押せるのが今回ご紹介するTBSで放送された「横山秀夫サスペンス:第三の時効シリーズ」です。 シリーズではありますが、毎週放送のシリーズドラマではなく、「月曜ミステリー劇場」内で、2002年から2
2021/12/20 23:54
映画「15時17分、パリ行き」(クリント・イーストウッド監督)~最後は覚悟を決めてやらなければならない
2018年(米)、クリント・イーストウッド監督。 「自分でも分からないけど、運命に押されている気がする。」 (本編より/スペンサー) 目次 1 あらすじ2 徹底したリアリティの追求3 社会派映画であり、半面の青春映画4 日本も他人事ではない
2021/12/14 00:12
映画「地震列島」~「政治」のおまけ感と震災時の司令塔、そしてシン・ゴジラ【感想・雑感】
1980年(日本)、大森健次郎 監督。 「歴代総理の願いは、この部屋を使わないことだ」 (首相)本編より 目次 1 あらすじ2 「日本沈没」との比較3 「首相官邸地下の指揮所」問題4 やっと出来た「官邸地下指揮所」5 立川広域防災基地で大丈
2021/12/13 10:39
「日本沈没」後の政治学【後編】~日本国の存続と国外退避計画で語られなかったもの(カルネアデスの舟板)
「ユダヤの民二千年の、漂白の体験が、この島国の民、二千年の閉ざされた幸福な体験と、すぐにおきかえられるとも思えません。ディアスポラののち、何年たって、何を学びとるか・・・それまで日本人は、まだ日本民族であり続けるかどうか・・・」 小松左京『
2021/12/11 15:20
「日本沈没」後の政治学【前編】~日本を喪った後の国際情勢はどうなるか?(小松左京)
様々なメディアミックスが展開されている小松左京のSF小説『日本沈没』。 小松左京の膨大な知識を土台に展開される傑作小説です。 派生した映画版(1973年)やコミック版(一色登希彦・版)は原作に劣らない傑作として知られています。 もし、日本列
2021/12/11 14:59
映画「工作~黒金星と呼ばれた男」(追記)~ブラック・ヴィーナスは邦画に現れるか?(「戦後」歴史映画)
前回、韓国のインテリジェンス(スパイ)映画「工作~黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」の感想・雑感を解きました。 ★前回記事 →映画「工作~黒金星と呼ばれた男」~ブラック・ヴィーナスが沈むとき。国際政治の闇を描いた衝撃作【感想・雑感
2021/12/08 12:09
映画「工作~黒金星と呼ばれた男」~ブラック・ヴィーナスが沈むとき。国際政治の闇を描いた衝撃作【感想・雑感】
2016年(韓国)、ユン・ジョンビン監督 「お互い祖国のためにしたことだ。私的な感情はない。」 (本編より) 韓国のインテリジェンス(スパイ)映画の秀作です。 本作の最大の特徴は、物語が「ほぼ実話」であり、登場人物も実在であり、幾人かは存命
2021/12/02 14:57
映画「ガーンジー島の読書会の秘密」感想~それほど「本」のお話ではありません。が・・・
2018年(英・仏)、マイク・ニューウェル監督 目次 1 あらすじ2 タイトルに騙されました3 勇気と良心と4 国家と個人と5 本は誰の所有物か あらすじ 1941年、英王室属領であるチャンネル諸島ガーンジー島。 イギリス海峡のフランス側に
2021/11/28 18:40
映画「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」~もうひとつの「ウォッチメン」【感想・考察】
2013年(米)、ジェフ・ワドロウ監督 目次 1 あらすじ2 おそロシア3 「ウォッチメン」と通底するもの4 恐怖のゲロゲリ棒 あらすじ 前作から3年。街ではキック・アスの影響からか、ヒーローに扮装して、奉仕活動や善行を行う人々が現れていた
2021/11/25 14:27
映画「駅 STATION」(高倉健×倉本聰×降旗康男)~刑事の十字架【感想・雑感】
1981年(日本)、132分、降旗 康男監督 「樺太まで聞こえるかと思ったぜ」 (三上刑事) 目次 1 あらすじ2 一貫する刑事像3 警察官の十字架4 刑事と恋路は両立しない5 『北の無人駅から』 あらすじ 北海道警察本部の刑事・三上英次(
2021/11/24 16:03
銀座キャバレー「白いばら」跡地は今~つわものどもが夢の跡
以前、伝説のキャバレー「白いばら」に関して記事にしました。 白いばらは、2018年にその87年の歴史(!)に幕を閉じました。 それから4年あまり・・・ 現在の「白いばら」跡地は、どうなっているかというと・・・ 駐車場です・・・。 隣接した工
2021/11/20 20:35
銀河英雄伝説に見る政治体制論・国家論の考察【後編】~「専制」はプラトンの夢を見るか
【前編はこちら】 ⇒銀河英雄伝説に見る政治体制論・国家論の考察【前編】~「民主政」と「共和政」の狭間で 前編では、「民主共和制」なるものの実態と、特に民主政の瑕疵を見てきました。 そして、銀英伝においては、自由惑星同盟のデモクラシーは、新銀
2021/11/18 00:06
銀河英雄伝説に見る政治体制論・国家論の考察【前編】~「民主政」と「共和政」の狭間で
「人類の創成とともにゴールデンバウム王朝があったわけではない。不死の人間がおらぬと同様、不滅の国家もない。余の代で銀河帝国が絶えて悪い道理がなかろう」 (皇帝フリードリッヒ四世) 田中芳樹『銀河英雄伝説1』東京創元社、2016年、223頁。
2021/11/17 22:34
「電車内の凶行」に対策はあるのか?~小田急線・京王線での凶悪刺傷事件に接して(「防犯」の限界)
鉄道の車内は、よく「走る密室」と言われます。昨今、走行中の車内で、乗客を無差別に狙った刺傷事件が発生し、それに対して、国交省や警察、鉄道各社が、合同訓練や巡回強化、防犯カメラの設置など、次々と対策を打ち出しています。 しかし、これらは本当に
2021/11/08 00:14
「電車内の凶行」に対策はあるのか?~小田急線・京王線での凶悪刺傷事件に接して
ドラマ「総理と呼ばないで」(田村正和×三谷幸喜)~どうしてこんな政治になった?【名作紹介】
1997年、全11話 過日、お亡くなりになった俳優の田村正和。 代表作として、和製「刑事コロンボ」こと「警部補 古畑任三郎」が挙げられることが多いようですが、個人的に思い出したのが、同じフジテレビの連続ドラマ「総理と呼ばないで」でした。 目
2021/10/31 18:48
映画「パトリオット・デイ」~対テロ戦争とアメリカ警察を知るために
2016年(米)、ピーター・バーグ監督 「テロだと決めた瞬間に何もかも一変する。この街の問題だけじゃなくなるんだ。マスコミが大騒ぎして、株価にも影響が出て、政治家がしゃしゃり出てきて、お決まりのイスラム教徒への反発も起こる。間違えたら取り返
2021/10/26 15:11
FAF(フェアリイ空軍)の考察【後編】~妖精の名を冠する空軍の全貌(神林長平『戦闘妖精・雪風』)
★【前編はこちら】 →FAF(フェアリイ空軍)の考察【前編】~妖精の名を冠する空軍の全貌(神林長平『戦闘妖精・雪風』) 目次 1 将官や佐官2 士官だけの軍隊3 超空間通路のリスク 将官や佐官 「刑務所別館」とさえ言われるFAFですが、それ
2021/10/13 15:21
FAF(フェアリイ空軍)の考察【前編】~妖精の名を冠する空軍の全貌(神林長平『戦闘妖精・雪風』)
「フェアリィ星の戦いは地球の毎日の出来事からは遠く隔たっているように感じられ、ジャムの脅威は忘れられたかのような現代の国際情勢だ。」 『戦闘妖精・雪風〈改〉』、14頁(リン・ジャクス『ジ・インベーダー』)。 神林長平の長編ハードSF『戦闘妖
2021/10/13 15:20
音楽アニメ「ラーゼフォン」~エヴァではないし、マクロスでもない【名作紹介】
2002年、全26話 「音楽を武器にして戦え!」というと、「超時空要塞マクロス」だと早合点しそうな君! 今回は違うぞ。 目次 1 あらすじ2 多層構造と複雑すぎる人間関係3 エヴァンゲリオンと比較され4 オマージュを散りばめて5 シンプルに
2021/10/11 00:09
「日本沈没」関連記事まとめ~映画版、漫画版、関連作品(小松左京)
ある日、日本列島が沈んでしまうことがわかったら、日本及び日本人はどうするのか? そんあ悪夢を描いた日本SFのロングセラー『日本沈没』。 映画や漫画、ドラマ化されて、幾度もメディアミックスが展開されています。そんな『日本沈没』に関する関連記事
2021/10/10 20:25
東京の大型書店おすすめ7選~書店業界の大艦巨砲主義
都内には大型書店がいくつもあります。いるだけで時がゆっくり過ぎてゆく様な、贅沢な時間を過ごせるオススメ店舗を紹介します。 在庫100万冊越えの店舗も含めた、文字通り書店の大艦巨砲主義をご覧ください! 目次 1 八重洲ブックセンター (東京駅
2021/10/10 00:07
機動警察パトレイバー旧OVA「二課の一番長い日」解説・考察【後編】~自衛隊クーデターの幻想(押井守)
【前編はこちら】 →機動警察パトレイバー旧OVA「二課の一番長い日」解説・考察【前編】~自衛隊クーデターのリアリティ(押井守) 目次 1 米国という最大の「障害」2 最後通牒の謎3 幻想の自衛隊クーデター4 クーデターはデウスエクスマキナか
2021/10/09 00:04
機動警察パトレイバー旧OVA「二課の一番長い日」解説・考察【前編】~自衛隊クーデターのリアリティ(押井守)
「東京で俺たちを待っていたのは、戦争だった・・・」 前編より(篠原遊馬) 目次 1 あらすじ2 押井守節全開のクーデター劇3 「自衛隊のクーデター」のリアリティ4 自衛隊クーデターの戦術論5 海自と空自、地方の部隊は何をしているのか あらす
2021/10/08 23:21
本をめぐる関連記事まとめ~古書、書店、神保町、焚書
「本」をめぐる記事をまとめてみました。 本好きの楽園から、考えたくない未来の話まで。 目次 1 書物をめぐる断想1.1 古典・名著の漫画化の功罪~「お手軽」な反知性主義1.2 西牟田靖『本で床は抜けるのか』~蔵書家の永遠の課題~2 焚書2.
2021/10/07 19:52
映画「8人の女たち」(フランソワ・オゾン監督)~綺麗な花には棘がある【名作紹介】
2002年(仏)、フランソワ・オゾン監督 目次 1 あらすじ2 クローズドサークルに集まる大女優3 歌って踊って4 美しい花には棘がある あらすじ 1950年代、フランス。 大雪に見舞われた郊外の大邸宅、クリスマス・イブの朝、その家の当主マ
2021/10/07 14:20
映画「パターソン」感想~詩は何のために書くのか?(『山月記』を傍らに)
「もしかして、あなたもパターソンの詩人ですか?」 (本編より) 2016年(米)、ジム・ジャームッシュ監督 目次 1 あらすじ2 バス運転手か人喰い虎か3 誰もが詩人である4 沖仲仕の哲学者5 詩は「閉じる」だけでいいのか?6 詩はどこに「
2021/10/07 10:46
junaida『街どろぼう』(絵本の感想)~孤独と都市の物語
junaida(ジュナイダ)による絵本です。可愛らしい絵柄が特徴的な素敵な絵本ですが、そこには、「孤独とは何か」という問題が突き詰められているように読み解けました。 内容に触れるので、是非、一度読まれてから、こちらの記事はお読みください。
2021/09/27 12:41
映画「ゴジラ」(1984年版)ノベライズ版を読んでみる
「ゴジラ」(1984年版)は、それまでのゴジラシリーズ(第2作「ゴジラの逆襲」から第15作「メカゴジラの逆襲」まで)をリセットして、ゴジラ第一作の直接の続編として制作されました。 敵対する怪獣がいない本作では、ゴジラの敵は自衛隊、日本政府で
2021/09/23 17:31
映画「神様メール」感想~そうだよね、神様って理不尽だよね、何で?
2015年(仏、ベルギー、ルクセンブルク)、監督ジャコ・ヴァン・ドルマル 目次 1 あらすじ2 とってもキュートなハートフル・コメディー映画(?)3 実は鋭い神学的作品4 「死」とは何か5 カトリーヌ・ドヌーヴ! あらすじ ベルギー、ブリュ
2021/09/22 21:23
映画「五月の七日間」~米軍のクーデターを描いたポリティカル・サスペンス(感想・考察)
1964年制作(米)、ジョン・フランケンハイマー監督 目次 1 あらすじ2 もしもアメリカでクーデターが起こったら?3 アメリカ政治のダイナミズムは?4 憲法か正統性か5 アメリカ軍事革命は有り得るか?6 リメイク版「アメリカが沈むとき」7
2021/09/20 23:42
「ゴジラ」(1984年版)の一考察~如何にしてスーパーXは陸上自衛隊所属となったか
「ゴジラ」シリーズの中でも、評価が分かれる作品といえば、「ゴジラ」(1984年版)ではないでしょうか。 それまでのゴジラシリーズをリセットして、ゴジラ第一作の直接の続編として制作されました。 敵対する怪獣がいない本作では、ゴジラの敵は自衛隊
2021/08/29 23:20
【神保町】境界線上の喫茶店~眞踏珈琲店
神保町で本を愛でる同志の方々の、憩いの場をご紹介します。 目次 1 東京と境界線2 まるで隠れ家のような3 隠し扉が・・・ 東京と境界線 東京が特にだと感じるのですが、大きな道路を隔てると、街の空気というか気質が一変することがあります。 東
2021/08/25 15:29
TBSドラマ「インスマスを覆う影」(主演:佐野史郎)~日本に舞台を移した異色のホラー(クトゥルフ神話)
ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説『インスマスの影』(インスマスを覆う影)を、舞台を現代日本に置き換えて、翻案したドラマです。 1992年、1時間の単発ドラマでした。 目次 1 【あらすじ】2 オリジナルのオマージュ満載3 漂う「生
2021/08/23 21:03
ラヴクラフト『インスマスの影』~脱出劇の傑作(クトゥルフ神話)【名作紹介】
一九二七年から二八年にかけての冬、連邦政府の役人たちはマサチューセッツ州の古い港町インスマスの状況について、奇妙な秘密調査を行った。 ラヴクラフト『インスマスの影』新潮社、2019年、390頁 冒頭、こんな一文で始まるのが、ハワード・フィリ
2021/08/22 17:59
「8月ジャーナリズム」の退潮と民主主義の退潮~リベラル・アーツの意義(8/15終戦記念日に寄せて)
「8月ジャーナリズム」という言葉があります。毎年8月になると、テレビなどで戦争特集が組まれて、8/15の終戦記念日でピークになる現象を揶揄した言葉です。 「8月だけ、戦争特集を次々に打ち出すのは如何なものか?」という疑問が背景にあるようです
2021/08/20 18:54
オーベルシュタインの政治学【後編】~ラインハルトと「王の二つの身体」(銀河英雄伝説の考察)
★前編はこちら ⇒オーベルシュタインの政治学【前編】~マキャベリズムと国家理性(銀河英雄伝説の考察) 目次 1 家産官僚制と依法官僚制2 「王の二つの身体論」とラインハルト3 黄金樹は倒されなければならない 家産官僚制と依法官僚制 前編にお
2021/08/08 11:31
オーベルシュタインの政治学【前編】~マキャベリズムと国家理性(銀河英雄伝説の考察)
「予はオーベルシュタインを好いたことは、一度もないのだ。それなのに、かえりみると、もっとも多く、あの男の進言に従ってきたような気がする。」 (皇帝ラインハルト) 田中芳樹『銀河英雄伝説10』東京創元社、2009年、117頁 田中芳樹『銀河英
2021/08/08 11:30
大河内一桜×佐藤竜雄『機動戦艦ナデシコ~ルリAからBへの物語』~永遠の日常は終わる
テレビ版「機動戦艦ナデシコ」最終回から劇場版「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」の間、「空白の3年間」を繋ぐ物語を描いています。 基本的に、テレビ版のドタバタ・ラブコメディーを踏襲していて、気軽に読める一冊
2021/08/04 14:23
杉浦功一・大庭弘継『「銀河英雄伝説」にまなぶ政治学』~見よ、政治学の威力を【雑感・感想】
田中芳樹の『銀河英雄伝説』(銀英伝)といえば、日本のSFに大きな足跡を遺したスペースオペラの傑作です。 今更ですが、一応、あらすじをご紹介しておけば、 西暦を遥かに超えた未来。 銀河全域に進出した人類は、民主主義の失敗を経て、人類統一政体に
2021/07/28 18:38
丸山真男と東京オリンピック~今だからこそ論文「超国家主義の論理と心理」を読んでみる【後編】(「令和」天皇制国家の支配原理)
★前編はこちら ⇒丸山真男と東京オリンピック~今だからこそ論文「超国家主義の論理と心理」を読んでみる【前編】(無責任の体系と多頭一身の怪物) 目次 1 抑圧の移譲2 「形式的」ですらない国家3 スポーツと国体4 オリンピックとミランダ5 2
2021/07/17 23:45
丸山真男と東京オリンピック~今だからこそ論文「超国家主義の論理と心理」を読んでみる【前編】(無責任の体系と多頭一身の怪物)
何(・)と(・)なく(・・)何物かに押されつつ、ずるずると国を挙げて戦争の渦中に突入したというこの驚くべき事態は何を意味するか。 丸山真男『超国家主義の論理と心理 他八篇』岩波書店、2015年、30-31頁。 新型コロナウイルスのパンデミッ
2021/07/17 23:43
アウシュヴィッツで哲学カフェを~「政治」を傍観した「哲学対話」のゆくえ【前編】(みんな政治が大嫌い)
昨今、「哲学カフェ」や「哲学対話」「哲学プラクティス」と称される市井の「哲学」の場が静かなブームになっているようです。 身近な疑問から社会問題など、あらゆるテーマを、老若男女問わず、社会的地位を抜きにして、対等に語り合う場。というのが大体の
2021/07/09 15:14
劇場版「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」~傑作は寝たまま起こすこと勿れ
監督 佐藤竜雄 1998年公開 目次 1 テレビ版の思い出2 全てが詰まった80分3 どっちも好きな人はいない?4 呪いになったアニメ テレビ版の思い出 実は、テレビアニメ版「機動戦艦ナデシコ」は、あまり好きではありませんでした。 通して
2021/06/30 15:38
田中文雄『邪神たちの2・26』~続『インスマスの影』in Japan(クトゥルフ神話)
戦前の、226事件直前の昭和日本を舞台にした、クトゥルフ神話のアナザーストーリーです。 北一輝は、皇居の上に「黒き雲」を幻視する。 そして、昭和10年。陸軍少尉・海江田清一は、故郷で父の不可解な死に様と、そして謎の米国人「ハワード」からの手
2021/06/28 17:15
「読書」が終わるとき、「歴史」が後退するとき~レイ・ブラッドべリ『華氏451度』最終回(NHK100分de名著」)【考察・感想】
NHKのEテレ(教育テレビ)の人気番組「100分de名著」。 100分間(25分番組×4週)で、1冊の名著を紹介してしまおうという番組で、同局の人気番組のひとつのようです。 2021年6月の本は、レイ・ブラッドベリィのSF小説『華氏451度
2021/06/25 20:07
古典・名著の漫画化の功罪~「お手軽」な反知性主義
いわゆる古典や名著・名作と言われる本を読むには、時間もかかりますし、読解力や知的忍耐力も求められます。 そこで、出てきた打開策として、「漫画化すれば、もっと手軽に読める!理解できる!」 しかし、それは本当でしょうか? 目次 1 「手軽に読め
2021/06/24 22:55
オノ・ナツメ『COPPERS』(カッパーズ)~ニューヨーク市警51分署物語【名作紹介】
「「立派な警官」にもいろいろある。誰に好かれるかによってな。」 オノ・ナツメ『COPPERS①』講談社、2008年、85頁。 タイトルは「警察官」を意味するスラング(警察官に対して使わないように!)。 ニューヨーク市のブロンクスにあるNYP
2021/06/23 00:47
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