糖尿病は老化を促進する?
活性酸素が老化を促進し、老年病を引き起こす原因物質の一つであることは疑う余地もありませんが、その他にも老化や老年病の発症を早めている可能性の高い身体要因はたくさんあります。高血糖もその一つです。糖尿病になり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態が続くと、体内の様々なタンパク質に糖が結合し、異常なタンパク質(糖化タンパク質)がつくられます。糖尿病患者では、赤血球の中で酸素を運ぶ役割を果たしているヘモグロビンが糖化されていることが知られていますが、これはヘモグロビンA1cとして糖尿病の検査にも用いられています。実際には、他にも様々なタンパク質が糖化します。例えば、目のレンズのクリスタリンというタンパク質が糖化を起こすと白い濁りを形成し、糖尿病性の白内障を引き起こします。タンパク質の糖化と脳の老化の関係については...糖尿病は老化を促進する?
2009/02/15 21:51