加齢に伴う認知症の発症を予防するためのポイント(1)
前回は「老化に伴うタンパク質の酸化」の話しをしましたが、今回は「脳の老化と認知症の関係」について、これまでの研究の中でわかってきたことを、話してみたいと思います。若くして発症する家族性のアルツハイマー病では、生まれつき遺伝子に原因があることがわかっており、このような場合には発症の予防はとても困難なのですが、高齢者に多く発症するアルツハイマー型老年期認知症(SenileDementiaofAlzheimer'sType)の大部分は、生理的な脳の老化が主な原因である、発症の予防も不可能ではないと考えられています。(両者は症状は似ていますが、分けて考える必要があります)老化の原因については、前回述べたように、タンパク質の酸化が考えられていますが、この他にも遺伝子の本体であるDNAの酸化や細胞膜を構成する脂質の過酸化な...加齢に伴う認知症の発症を予防するためのポイント(1)
2009/01/11 15:04