日本史解説 春の海ひねもすのたりのたりかな
日本史解説春の海ひねもすのたりのたりかな与謝野蕪村の詩で有名な「春の海ひねもす(一日中)のたりのたりかな」というのがある。意味として、うららかな春の海で、一日中ゆったりと寄せては返し、寄せては返しする波の様子が詠まれた句です。穏やかな春の海の情景、そしてそれをぼんやり眺めながらまどろむ心地良さがうまく表現されている。しかし、蕪村は知らなかったろうが、元々はこんな「ホンワカ」した状態と違って「過酷」なものだったのである。「ひねもす、のたりのたりかな」の「の」が東北では訛って、「も」となる。昔は焼畑耕作だったから、燃え残った雑草を一本ずつ引き抜き除く作業は、一見のろのろ見えるせいからである。「モタツク」と、スローの事をいう語源もこれからであります。現在でも「もたもたするな」と使われている。他国では雑草がすこし位残っ...日本史解説春の海ひねもすのたりのたりかな
2020/11/30 14:30