キミのためにできること
むかしむかし、小さな森の中に一匹のくまがすんでいました。くまの名前はセーラ。セーラには友達がいませんでした。「くまはこわいもの」と教えられた動物たちは、セーラに近づこうとしなかったのです。でも、セーラは心やさしく、人一倍さびしがりやのくまでした。ある日のこと、セーラが木の実を探していたとき、一匹の野ウサギがうずくまっているのを見つけました。どうやら、足をくじいているようです。「ねぇ、あなた、大丈夫?」セーラはやさしく声をかけます。「足がいたくて・・・うごけないんだ」その野ウサギは答えます。「うちにいらっしゃい・・・てあてをしてあげる」セーラは野ウサギを抱き上げると、自分の家に連れて行きました。ベッドにねかせて、けがをしている部分の毛をそって、湿布をはってあげます。「ありがとう・・・ボクの名前はフィリップ。森から...キミのためにできること
2019/10/28 08:44