【読書感想】【あらすじ】「きみの町で/重松 清」
本屋に行った際、夏の新潮文庫100冊の中に大好きな作家の重松清の新刊があったので、早速購入して読むことにした。この小説はタイトルを表題とした連作短編集である。 【電車が走る】 最初の物語は、お年寄りには子どもが席をゆずらないといけないと分かりつつも、それぞれの事情でそうすることができない子どもたちの悩みをリレー的に描いたストーリたー。 正しさというのは人の数だけ存在し、全ての人にあまねく正しいという事柄は存在しない。なのに世の中には、みんなの正しさとしての常識というものがある。 絶対的な正義など存在しないし、正しさというものは時代や環境によって変化するもの。これは過去において戦争が正義とされた…
2019/08/31 07:08