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歯医者の豆知識 https://blue10.hatenablog.com/

東京都で歯科医師をしている3児のパパです。 日常の診療の中で患者さんからの疑問・質問を中心に記事にしてみました。 歯科についてのよくわからないことをわかっていただき読者の方お役に立てれば嬉しいです。

Blue10
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2019/08/30

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  • 唇の裏の筋が長いと言われたが大丈夫なのか?

    お子さんがいる方の中には歯科検診などで、上唇の裏の筋が長いですね、とか舌の裏の筋が長いですね。などと言われたことがある人もいるのではないでしょうか。これは上唇小帯(じょうしんしょうたい)、舌小帯(ぜつしょうたい)と呼ばれるものでありこれが長いと唇や舌の動きに影響が出ることがあります。また上の前歯がいわゆる「すきっ歯」になってしまう可能性があります。それぞれ治療する時期は異なり舌小帯は構音期といって言葉をしゃべる始める前に切除するのが望ましいとされています。舌が上手く動かないまま喋り始めると舌っ足らずになっしまいます。大きくなってから切除しても舌っ足らずは治らないことがあるし、治すにおトレーニン…

  • 型取りが気持ち悪いのはどうにかならないのか?

    歯科医院で治療を受けたときにピンクの粘土のようなもので歯の型取りをした経験がある人は多いのではないでしょうか。中にはそれが苦手でいつも「おえっ」となってしまう人がいると思います。これは嘔吐反射と呼ばれるもので自分でコントロールすることはできません。喉の奥に異物が入ってきたときに飲み込まないようにする防御反応が過剰に出たものです。嘔吐反射がある人の治療は大変で歯科医師も苦労することがあります。対応としては形取りの前に喉に表面麻酔をしたり、型取りの材料をぬるま湯で練って固まるのを早くしたり、形取りが入っている間は下向かせていろいろと話しかけたりします。苦しい思いをしてるのに何で話しかけてくるんだ!…

  • かみ合わせは全身にどのような影響を及ぼすのか?

    咬み合わせが悪いと体も歪んだり全身に影響が出るということを聞いたことがある人は多いと思います。それを実感することができた患者さんがいたので少し書いてみます。現在は良くなって治療は終了し定期検診だけになっているのですが原因がわからず良くなった症状もあり不思議な経験をしました。 初診は左下の奥歯が昨日から咬むと痛いということでした。我慢できないほどでもなくその痛みに緊急性はなさそうだったのですが、その顔貌と喋ったときの顎の動きを見ると明らかに左の顎が外れているのです。口の中を見る前にそのことを伝えると今まで一度もそんなことを言われたことはないと驚いていました。当然のことですよね・・・。ただ外れた状…

  • マウスピースとはどのようなものか?

    マウスピースという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。種類によってマウスガード、ナイトガード、スプリントなどと呼ばれることもあります。ではどのような種類のものがあるのでしょうか。 ・寝るときに使う夜寝ているときに歯ぎしりをしているようで朝になると顎が疲れた感じがする、顎が痛い、症状はないけど歯科医院で食いしばりを指摘されたりした人に推奨されるのが寝るときにつけるマウスピースです。プラスチックのような硬い素材のもので作るのが基本です。これをつけていれば食いしばりをしても歯と歯が接触することはなくマウスピースが力を緩衝してくれます。またマウスピースの厚さの分かみ合わせが高くなると咬む力を入れ…

  • 学校歯科医はどのような仕事をしているのか?

    小学校以上のお子さんがいる人は学校の歯科検診の結果の用紙を見たことがあると思います。そこでむし歯のあるなしで一喜一憂した人も多いのではないでしょうか。実はむし歯なしという結果であっても安心してはいけないのです。なぜなら学校歯科検診は過酷な環境で行われるため確定診断をすることができないからです。学校歯科検診はスクリーニングであり歯科医院にすぐに受診したほうがいいのかしなくていいのかのふるい分けをするためのものです。そのため用紙を持って歯科医院に受診したら検診結果と違うことを言われた、という保護者からのクレームが入ってもスクリーニングなのでご理解ください、と答えるしかないのです。最近では歯科検診の…

  • かかりつけ歯科医院とは何か?

    みなさんの中で歯科に関するアンケートを答えたときに、かかりつけの歯科医院はありますか?という設問を見たことがある人がいるのではないでしょうか。このかかりつけ歯科医院というものがどのようなものを言うのかはっきり理解している人が少ないと感じています。なぜかというとそのアンケートの中に、過去1年以内に定期検診をしてもらいましたか?1年以内に歯石の除去をしてもらいましたか?という設問があることが多いのですが。かかりつけ歯科医院があれば基本的には「はい」にマルがつくはずです。かかりつけ歯科医院があると答えたにも関わらずこの設問に「いいえ」が付いている人は、かかりつけ歯科医院があるのではなく、行きつけの歯…

  • 歯科医師会とはどのような組織なのか?

    歯科医師が入っている歯科医師会という組織はどのようなものでどのような活動をしているのでしょうか。もちろん活動は幅広くすべて説明することはできませんが基本的には国民の口の中の健康を守ることにより元気に生活できるようにするということを目指して活動しています。歯科医師会には大きなものから日本歯科医師会、都道府県歯科医師会、市区町村や地域の歯科医師会とあり基本的には全てに所属することになります。そのため歯科診療に関する全国の情報を得ることができます。歯科医師会は属する地域で高齢者、障害者、小児など困ったことがあれば相談の窓口となります。個人だけでなく団体や施設、行政からの相談を受けることもあります。ほ…

  • 咬めば咬むほどいいのか?

    よく咬むことで認知症を予防できるということは多くの人が知っていることなのですが、少し勘違いしている人も中にはいるようです。「歯と脳は神経で繋がっているからドンドン歯を使って脳を刺激すれば認知症にならないから痛くても頑張って咬んでる」という人がいます。もちろん神経はたどって行けば脳に繋がっているかもしれませんが、神経が刺激されて脳の活動が活発になるのではなく良く咬んで顎を動かすと脳の血流量が増えることで脳が活発に活動するということがわかっています。 つまり歯だけではなく口の周り全体の組織から刺激が伝わるということです。実は解っているのは脳の血流量が増えるということだけで認知症の予防になるというこ…

  • 洗口液は効果があるのか?

    CMなどでよく見かける洗口液には効果があるのかという質問をされますが、ある程度の効果はあると思います。CMでは歯垢と思われるよな汚れが洗口液により洗い流されていますがそのような効果はないと思ってください。基本的に効果を発揮させるためにはまず歯ブラシでしっかり汚れを落としてからうがいをするというのが大切です。ただ中には歯ブラシ前にうがいをしてそのまま磨くという使い方をするものもあります。洗口液を適切に使うと歯茎の炎症がよくなる、歯石が付きにくくなるということは間違いないと経験から感じています。また商品の効能には書かれていないのですが口内炎、口の中の傷、義歯が触れることによる粘膜の炎症にも効果があ…

  • 唾液はどのような働きをしているのか?

    口の中を潤わせている唾液ですがどのような役割を果たしているのでしょうか。唾液は1日に約1.5L作られておりその成分は99%以上が水分となっています。その働きはを簡単に書いてみます。 1.自浄作用-唾液の流れによって汚れが洗い流されて口の中をきれいにしてくれています。唾液が出なくなりこの働きが失われると汚れが停滞し、むし歯や歯周病になりやすくなります。 2.抗菌作用-唾液の中には抗菌物質が含まれており口の中の細菌が増えるのを抑えてくれています。唾液が出なくなると口の中の菌が異常に増えたり外から入ってきた最近と戦うことができず体に悪影響を及ぼします。 3.緩衝作用-口の中はpH7.4程度の弱アルカ…

  • 気になる口臭は大丈夫?

    人と近くで話をしていて相手の口の匂いが気になったことがある人は多いと思います。またそのとき自分の口臭は大丈夫か心配になった人もいると思います。口臭の原因にはいろいろなものがあり歯科だけでは対応できないことがあります。代表できなものに消化器特に胃の疾患がある場合、副鼻腔炎いわゆる蓄膿症などがあります。これは内科や耳鼻科が専門になります。このような場合はまず、おなかや鼻に症状が出るため医科に受診し改善させてしまうため口臭を主訴に歯科に受診することはほとんどありません。ほかにも起床時や匂いのあるものを食べたときに、女性に多いのですがホルモンバランスの変化で口臭が出ることがありますがこれに関しては特に…

  • 抜歯になる原因は何か?

    皆さんは抜歯の原因というと何を思い浮かべるでしょか。多くの人はむし歯、歯周病を思い浮かべると思います。実際日本ではむし歯と歯周病で抜歯の原因の8割以上を占めています。では歯科先進国である北欧スウェーデンではどうでしょうか。驚くことにむし歯と歯周病を合わせても抜歯の原因の約1割程度と言われています。むし歯も歯周病もほとんどない社会になっていると言えるでしょう。ここで歯を抜く原因は一体何なのだろうという疑問が出てくると思います。スウェーデンでの抜歯の原因は6割以上が歯の破折だそうです。スウェーデンでは平均寿命は81.7歳とかなりの長寿国となっています。むし歯も歯周病もなく長寿国となれば高齢者の口の…

  • 妊娠中に歯科治療はできるか?

    妊娠中に歯の治療はできるのかというと基本的にはできます。ただ大きな外科処置は抗生剤や痛み止めが必要になることがあるので緊急でなければなるべくしないようにしています。いわゆる安定期に行うのがおすすめとされていますがもちろん初期でも臨月に入っていても可能です。また安定期と言っても普通の人と同じように対応していいというわけではなく母体と胎児に負担が掛からないように細心の注意を払う必要があります。余談ですが医科では細心の注意が必要なため妊婦加算というものがあり妊婦さんは3割負担の人だと数百円多くかかります。歯科では細心の注意をしながら治療しますが妊婦加算が認められていないためかかりません。 妊娠すると…

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