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浮遊する新型ウイルスさくら冷(ひえ) 大塚功子
俳誌「好日」(高橋健文主宰)5月号掲載の句です。
2020/04/29 06:55
コロナウイルス浮き世の春を撹乱(かくらん)す 矢野澄湖
瀧春樹さんの「樹(たちき)」5月号に載っていた句です。
2020/04/29 06:52
草木の芽コロナウイルスに左右さる 森竹須美子
前回、文章を引用させていただいた森竹さんの一句。正式には「新型コロナウイルス」であるが、まるまる一句に読み込むのは窮屈だから「新型」を省略している。とにかく恐ろしい名称である。草木に芽が付くころ、人間はコロナウイルスに左右されているのだというもの。草木に
2020/04/28 23:51
白薔薇は雨に耐へをり明日知らず 加藤楸邨
最近いただいた俳誌「暖響」5月号を見ていたら、この句に出会った。森竹須美子さんが引用され、「薔薇の中でも白薔薇を選ばれたことに、昭和の始め頃の時代背景を感じる。楸邨先生は、明治38年生まれで、この頃、仕事においても、家庭においてもきびしい日々であった」と書か
2020/04/28 06:17
花冷やウイルス封鎖の都市いくつ 進藤ユミコ
4月26日の東京新聞(朝刊)、小澤實さん入選の一句。新型コロナウィルスの惨状を詠んだ句。「ウイルス封鎖の都市」とは、中国、イギリスやアメリカ、イタリア、韓国などをいうのであろう。日本で今行われているのは「自粛」ということで、封鎖というほど強いものではない。詳
2020/04/27 17:20
日本語をはなれし蝶のはひふへほ 加藤楸邨
日本語をはなれたのは、むろん、蝶ではなく、作者本人だ。(蝶はしゃべれない)だが、蝶がH音の強い発音で「はひふへほ」と話しかけてきたというのである。作者はシルクロードの旅に三度出かけているという。第一回目は昭和47年でシベリア、天山山脈、サマルカンドなど。二回目
2020/04/25 18:54
庭牡丹月影ほのと匂ふとき 水田むつみ
今、牡丹の花が盛りを迎えている。寺院などの名所に行かなくても、庭に咲かせているお宅も多い。筆者も時々、道端から拝見させていただく。牡丹といえば森澄雄の一句をどうしても思い出してしまう。ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに 澄雄さて掲句である。庭に降り立ち、美
2020/04/24 09:37
たんぽぽの一つに二つ膝小僧 鈴木貴水
桜の咲く頃は、木を見上げることが多かったが、花が散りはじめると、なんとなく足元を見つめることが多くなったように思う。それは、周辺の低木や草が花をつけ始め注目させるようなるからである。足元の草も次第に緑色を強めてくる。そんな一面の緑色の中に、ぱっちりと鮮や
2020/04/21 07:56
蛇穴が居心地(いごこち)よすぎて出られない 岸本マチ子
「蛇穴を出づ」という季語がある。春、陽気もよくなり、冬眠していた蛇も穴から出てくるころ、またはその頃の蛇をいう。実際に蛇を見たというのでなく、蛇も穴を出てくるころ、として使われることが多い。大昔は、蛇も神さまと崇められることがあったが、現代のわれわれの生
2020/04/20 10:10
祈り満ち寺の甍(いらか)のかぎろへる 中村ひろ子
阪神淡路大震災、東日本大震災、そしてその後多くの災害に見舞われ続けてきた日本列島。いまも蔓延し続けている新型コロナウィルス。全世界も危機に瀕している。今後も人類に多大な悪影響をおよぼすであろう。被害の大きさは、測りしれないものがある。このような災難に遭遇
2020/04/16 21:42
白つつじこころのいたむことばかり 安住 敦
昨日、路ばたに白いつつじがひっそりと咲いているのを見つけた。赤いつつつじは自己主張するような華やかさがあるが、白つつじはむしろ静かに、控えめな生き方を思わせるものがあると思う。現在、出口の見えない新型コロナウィルスの災禍の中にあるせいか、白いつつじは、い
2020/04/14 00:45
さよならは接続詞なりさくら散る 村上邦子
「さよならは接続詞なり」と一気に言い切り、一呼吸置いて「さくら散る」となる。「なり」は断定するときに使う。この句、前と後が関連していると思えばよいが、関連していないと思うとダメという評価になる。そういう作りの句である。その評価は、読者に委ねられる。そこが
2020/04/10 09:25
恋の鳥空を大きく使ひけり 浅井陽子
桜が花びらを散らしたあと、空はますます青く澄んだ日が多くなってくる。そんな空には鳥の鳴き声が溢れる。地上に猫の恋が展開しているころ、空では鳥の恋があちらでもこちらでも展開している。現代の猫は、車の走る道路や人間の姿を避けて、臆病そうな目で異性を求めて走っ
2020/04/10 00:39
はるかなる花の雲へとつづく道 松永浮堂
季語「花の雲」は、満開の桜の木の上の空にひろがる雲をいう。のんびりと春の空に浮かんでいる雲がイメージされる。似た季語に「花曇り」があるが、こちらは、曇った空の色をいうから、それとは異なる。やや暗い印象がある。掲句、明るい雲が「はるかなる」であるから、高い
2020/04/08 15:10
花筏(はないかだ)水に遅れて曲りけり ながさく清江
「花筏」は、桜の傍題。散った桜の花びらが川面に固まって浮かんでいるさまが、まさに筏のようだというので、この季語がうまれた。花びら製のイカダということである。この句、水に流されてゆく花びらの筏だが、よく見ると、水のほうが早く流れているという。水に比べ、花び
2020/04/06 12:33
花の雨ほのかに灯るカフェの窓 柴田南海子
句集「朝さくら夕さくら」より。今年は桜の開花どき雨がよく降った。雨は風を呼ぶから、はらはらと桜の花びらが散らしてしまう。筆者の住む埼玉県は、今日4月3日現在桜の花はもういくらも残っていない。今年は自粛自粛で遠出しなかったが、地元の桜はよく見た。さて掲句、さ
2020/04/03 15:17
2020年4月 (1件〜100件)
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