ジョルジュ・ヴィレルの回想録 その13
アンソニー様を失ったレイクウッドは、 陽の光が消え失せたようだった。 エルロイ奥さまはキャンディス嬢を責め、 幼い彼女は、悲しみに沈んだ。 私も含めて、皆が暗たんたる気持ちだった。 (キツネ狩りさえ開催させなければ・・・。) ウィリアム様は、そんな気持ちでいたに違いない。 数日間は、屋敷奥にある自室に閉じこもっていた。 食事もろくに喉を通らない有様だった。 だが彼は、やつれた顔を上げた。…
2021/06/23 22:39
2021年6月 (1件〜100件)
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