ザ・タイガース研究論 感想(1)
まだまだ全てを読んだわけではないのですが、全体的にタイガースを知らない 僕らのような世代にも入門書的な感覚で読める重厚な研究書だなあと思いました。 ただ、ひとつ気になるのはあくまでも6人の若者が織り成す調和と不協和の物語と 磯前さんが謳っている割には、後期、とりわけトッポ脱退とシロー加入以降の新生 タイガースに関する部分がやや薄くて甘いかなと思います。 僕自身も磯前さん程の権威のある研究者ではないので偉そうなことは勿論言えませ んが、多少の詰めの甘さは気になりました。 例えば、和田利夫の書かれた楽器事情は後期についての記述しては殆どなく、音楽的 に完全なる成熟期を迎えた彼らを69年以降の世界の…
2015/03/11 16:57