愛娘の結婚式

愛娘の結婚式

3 月末に娘の結婚式の日取りを決めたのは、ちょうど1年前だった。あの頃は、まさか自分がくも膜下出血のカテーテル手術からおよそ半年後にあたるとは夢にも思ってはいなかった。 留め袖はゆるく着付けてもらうものの、やはりしんどく、途中休憩を入れながら宿泊していたお部屋の方で、メイク、髪結い、着付けまですべて、スタッフの方々が集まってくださり行なわれた。部屋から、親族紹介の場所までは遠く、急いで移動はまだできないから、恥ずかしながら、少々遅れてしまった。そこはあちらのご両親にも丁重に謝り、お互い笑顔での初顔合わせが無事にできた。 教会式では、新郎新婦二人揃って登場。入口のところで新婦の母である私がヴェー…