おすそわけ
「もったいない」という言葉がしっかり生き残っている割には、「おすそわけ」は少し衰退気味のように思う。 小袋包装したお菓子を、お土産に配ることはよくあるものの、たくさん頂いたものを近所や職場に配る機会は、人によってはほぼ皆無になっているんじゃないだろうか。 若いうちは特に「オバチャンみたい」と言われそうで少し恥ずかしかった。一方、可愛くラッピングされた物の贈り合いは「女子力が高い」と評される。 でも、「贈り物」と「おすそわけ」は意味合いがそもそも違う。そして、なにより前者はお金が掛かるが、後者は基本的に掛からない。 資本主義社会にとって優等生なのは、当然「贈り物」の方。わざわざ一人分に小さく包装…
2019/07/31 13:02