刑事マルティン・ベック「唾棄すべき男」…警察組織の腐敗を描く、シンプルで動的なシリーズ第7作目
スウェーデン発至高の警察小説と名高い、刑事マルティン・ベックシリーズ。 自分は昨年7作目の映画化作品を鑑賞してから原作を1作目から読み始めたので、今回でやっと追いついた感じ。 dounagadachs.hatenablog.com 他エピソードの方が人気そうなのに、なんでこの7作目を映画にしたんだろう…と思ってましたが、シリーズを追って読むとこの回が1番映像化しやすかったのだと納得。 登場人物が少なく、いつもは複数ある捜査線が1つに絞られていてストーリーがシンプル。後半に展開するアクションがいかにも映画向き。 映画版は原作の空気感を見事に再現していたんだなあ…と改めてその出来栄えに感心しつつ、…
2024/07/31 20:00