和時計のデザイン/CNCを使った木工小物製作
前回は「暦と時刻制度」についてのエントリでした。江戸期において城とお寺では決まった時刻に鐘や太鼓を鳴らさなければいけないので、時刻制度に対応した和時計がありました。 和時計の二つのタイプ 和時計には「不定時法」(江戸期に行われた一日を昼と夜で分けてそれぞれを6等分するやり方)に合わせるための工夫として、基本的には二通りありました。①機械の運転速度を必要に応じて変える方法と、②運転速度は一定にしておき文字盤のほうで時間調節を行う方法です。 ①機械の運転速度を必要に応じて変える方法 (一挺天符枕時計) 下図のようなカラクリを用い、二十四節気ごとに分銅(小錘)を移動させて時針の速度を変えていました。…
2019/09/30 23:23