滑り出し順調なオランダ生活とヤバい住宅事情
10年ぶりにオランダの地を踏んでから2週間が経った。 シンガポールに移住した8年前は慣れない環境に不平不満を爆発させたものだけど、さすがに海外移住2カ国目にもなると蓄積した工夫や教訓を活かしつつ、勝手が違ってもストレスなく妥協点を見出すことができる。 いやはや、あまりにも順調すぎて逆に不安だ。何が不安って、ブログに書くネタがないのである。 オランダ社会も、オランダに暮らす人々も、親切かつ適度に放っておいてくれる感じが非常に好印象。困っても英語が通じるし、10年前と違ってスマホがあればたいてい自力で解決できてしまう。たとえば一昨日は鍵を室内に置いたまま外出してしまい、自分の家から締め出されるという失態を犯したんだけど、大家さんに電話してマルっと事なきを得た。 でもそれじゃブログとして面白くない!ブロガーはトラブルをマルっと解決しちゃいけないのである。 困った(=^・・^#=) ヤバいオランダの住宅事情 でもまぁそんな中、トラブルと言えなくもないのがオランダの住宅事情。 都市国家シンガポールも住宅難だったけど、オランダもそれに引けを取らない住宅難。ただコレは水没しない土地が少ないというだけじゃなく、都市計画の一貫なのかもしれない。 というのも。僕はオランダ第二の都市ロッテルダム郊外に住んでいるんだけど、電車で5分も走れば干拓地の草原で羊がメーメー、アヒルがガーガーしている。彼方には風車。イメージそのままのオランダの農村地帯だ。 国家第二の都市なのに、おそらく八王子とか大宮くらいの規模しかない。住宅地を拡大しようと思えばいくらでも土地が広がっているのに、あえて開発圏を制限しているように感じる。 そのお陰か、ロッテルダム周辺はウォーカビリティーがとても良好。徒歩圏内になんでもある。路面電車はもちろん、空港やアムステルダムやフランスパリまで直通電車がある国鉄駅にも徒歩で行けるし、徒歩1分圏内に小さい商店(KIOSK)が4つもある。スーパーまで3分。ホームセンターや市役所は10分。 小さいエリアに人口密度高く住むことで、確実に街が便利になっている。オランダも車社会ではあるけれど、別にクルマがなくても独身であれば何不自由なく暮らしていけるのだ。 ただ副作用もある。 建物がやたら滅多ら古いのである。病的な新築信仰がある日本とは対象的で、新築や築浅物件なんてまずない。あっても僕の経済状況では住めないし、ふらっと来た外国人が空きを押
2020/02/16 07:21