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2019/05/13

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  • 日本社会の洗礼: 就職説明会

    日本社会の洗礼: 就職説明会

    マイナンバーの根腐れシステムを作ったのが富士通だと聞いて、今年一番の大笑いをした。 富士通の印象は最悪だ。なお、富士通の技術力も最低だと思っている。 今からさかのぼること19年。ピチピチの大学3年生だった僕は、富士通が参加する合同就職説明会に足を運んだ。とりあえずIT系のどこか大企業に入れば食いっぱぐれないだろう、くらいの軽い気持ちだった。 昔から学校が肌が合わず、大学の雰囲気も嫌いで、講義にはほとんど出ずにゲーム会社でプログラマーとして朝から晩まで働いていた。だから自分の技術力が社会である程度通用することを認識していたし、まぁつまり企業から招かれざる、扱いにくい学生だったことは間違いない。 僕が就職先に求めていたことは2つ。残業が少ないことと、転勤が一切ないこと。 この条件が日本のIT企業の労働条件と全く合致しないことを知るのは、それから2年経って鬱病と診断されてからである。 まぁそんなわけで、根腐れ日本社会の厳しさをまだ知らなかった僕は、意気揚々と富士通の就職説明会に向かった。 愛車のホンダ ホーネットで。 リクルートスーツで会場が真っ黒に染まる中、僕だけライダージャケットである。言われた通りに平服でお越しいただいたわけだけど、こんなに浮くとはさすがに思わなかった。 でもまぁ当時はまだ自分に空気を読む能力がない事実に気付いていなかったので、説明会が始まると意気揚々と手を挙げて質問した。 1週間のうち何日くらい定時退社できますか(=^・・^=)? 正直、めっちゃ浮いてたと思う。でも返ってきた入社3年目だという男性社員の回答に、僕は愕然とした。 「入る前からそういうことを気にする人は富士通に向いていません」 いや~、本当に愕然としたんだね。そのまま会場を中座したらしく、気付いたら行きつけのラーメン屋にいた。 富士通に向いていなかった僕だけど、その後、日本の東証一部上場企業とシンガポールのNYSE上場企業で合計10年働き、フリーランスとして独立してから4年以上も主にシリコンバレーのテック業界をお客様として生き残っている。 だから、今なら言える。 正しい感覚を持っていたのは僕であり、富士通3年目の彼は根本的に間違っていたのだ。 人間は生物である以上、集中力が持続するのは1日せいぜい5時間くらい。それ以上、高い生産性と作業の正確性を発揮するなら、少なくとも30分くらいは昼寝する必要がある。そんな風に昼寝を駆使しても、限

  • Twitterの崩壊に思うこと

    Twitterの崩壊に思うこと

    スマホ全盛期は楽しかった。 次々と新しい機能が追加され、それを活用した新しいサービスが登場した。 たとえばスマホにGPSが搭載されたことで、素人でもタクシー業を営めるようになり、数回のクリックで好きな食べ物を自宅に届けてもらえるようになった。シンガポールの米系企業をクビになったあと、僕と同じように失職した元同僚たちをSNSで追跡したら、数人が配車アプリに登録してタクシー運転手になっていた。 つまり、もはや鬱病に耐えてまで不本意な仕事にしがみつかなくても、さっさと退職して自営業のタクシー運転手になれば問題なく暮らせるようになったのだ。 他にも、1 度目のインド旅行では騙されたりリクシャ運転手と怒鳴りあったりして、もう2度とこんな糞尿帝国に来るもんかと思ったものだけど、2度目のインド訪問ではGoogle地図と配車サービスで、そうしたストレスの9割が解消していた。(相変わらず劣悪な衛生管理には閉口するが) 自動運転、ドローン、仮想通貨、VR。 この勢いでテクノロジが進化したら、10年後には、まさにドラえもんとかハイペリオンで描かれた未来が到来するのではないか。スマホ全盛期には、新しいガジェットを手に入れて最新のアプリをインストールする度に、そんな期待感に胸を躍らせたものだ。 ところが、そうしたサービスは労働条件を悪化させ、働く人の尊厳を棄損した。最新テクノロジは、いわば人材市場の焼畑農業だったのだ。外国人と見るや5倍の運賃を吹っかけてくるインドのリクシャ ワーラーも、この巨大な情報空間に手足を縛られた歯車のひとつにおちぶれた。 別にインドのリクシャ ワーラーなど煮ようが焼こうがどうでもいいのだけど、問題はそれだけじゃない。 今や全員のポケットにカメラが準備され、その場の雰囲気で気軽に発した一言がソーシャルメディアで拡散される。そんな新しい日常は、人と人との関係性を危険なリスクに貶めた。 インターネットは真偽にかかわらず、声の大きな意見を増幅する。 誰でも言いたいことを言える場所が用意されたことで、逆に誰も言いたいことを言えない社会が出来上がった。もちろん今でも発言することは可能だけど、炎上の報いを受ける過程がここまでマザマザと可視化されてしまうと、知性を備えた多くの人は口をつぐむ方が得策だと判断するだろう。 なんとも皮肉な話だ。 僕は5年前にTwitterアカウントを削除したけど、2023年にイーロンマスクがTwitt

  • ミニマリストになってフラッシュバックが減った

    ミニマリストになってフラッシュバックが減った

    ミニマリストを標榜している。 思えば11年前に日本でサラリーマンしてた時は常にモノが多かった。そこから一念発起してミニマリストを目指したわけではなく、家を引き払って世界を放浪するうちに、自然と持ち物が減っていった感じ。 最初は実家に家財道具などを置かせてもらってたんだけど、何しろバックパック1つで何か月も暮らしてから、たまに帰国して僕の日常をかつて彩っていたモノたちを眺めても、「もう使うことはないな」という感情しか沸いてこなくなった。 だから、いわゆる「断捨離」に苦労したことはない。思い出の品を写真に残すこともなく、実にサッパリと手放すことができた。 いつまでも実家に迷惑かけるのも気が引けるしね。 ただ、3畳の激狭シェアハウスで借りぐらししていたシンガポール時代ならいざ知らず、今住んでいるオランダの賃貸は築120年のオンボロながらリビング20畳、寝室6畳はある。 つまりオランダに定住した今でもミニマリストを続ける理由はない。コロナからの気付きにより、もう放浪生活に戻るつもりはないので、家財道具を増やして便利で快適な暮らしに戻ってもいい頃合いだ。 そんな折、ジムで一緒に筋トレしているイスラム ゴリラたちとIKEAに行く機会があった。 ゴリラAの車で行ったんだけど、全員ガチムチ兄貴なので車内が狭いったらありゃしない。それに加えて僕以外が全員腋臭。 そんな、IKEAに向かうなんとも過酷な道中では、正直、ソファーくらい買ってもいいかなと考えていた。 たまに家に遊びに来るゴリラBからも「お前んちは座る場所すらない」と散々苦言を頂戴していたし、僕自身も何もない部屋に不便を感じつつあった。 でもIKEAに到着して、迷路みたいな通路を右往左往し、ソファーのセクションに足を踏み入れた途端、フラッシュバックに襲われた。 フラッシュバックとは、今の現実と何の関係もない昔の記憶が、前触れもなく突然頭を支配してしまう症状だ。僕の場合は当時のカラー映像が視界をジャックして、場合によって音や声も聞こえる。 うっ…。 「お前またチック症かよ~」 ゴリラAがからかってくる。腋臭のくせに余計なお世話だ! しかもチック症とフラッシュバックは違う。僕は両方とも症状を抱えているから違いがよくわかる。 脳のこめかみの辺りに異物を詰められたような不快感があって、首を縦に振る振動で異物を取り除こうとする行為。これが僕のチック症。異物の不快感を我慢するのは、床屋

  • 少子化の原因って反出生主義なんじゃ

    少子化の原因って反出生主義なんじゃ

    周りのみんなが難なく普通にやっているように、僕は他人を愛することができない。 まぁ誰かを愛せなくても別に大きく困っていないのだけど、鬱病と不眠症を(マリファナで)克服した今、次に取り組むべきは愛着アプローチだろうと。 それで愛情ホルモン「オキシトシン」で駆動する脳の神経回路について調べていたら、面白い文献にたどり着いた。 なんでもヒトの幹細胞を培養して人工脳「脳オルガノイド」を作成したら、人間と同じような脳波を検出した。そして不完全ながら意識が芽生えている可能性があるので、倫理的な観点からその実験は中止されたという。 実験室で新たなヒトの意識を発生させるのは倫理的に問題がある。しかし、ヒトの子宮で新たなヒトの意識を発生させるのは、むしろ国家によって奨励されている。 謎だ。 でも我ながら、なにが謎なんだ。モヤモヤする…。 と、さらにネットを彷徨っていたら、反出生主義という考え方にたどり着いた。 普通の倫理観では、幸福を最大化するのを良しとする。たとえ苦労や苦痛がともなっても、それを乗り越えて大きな幸福を手に入れるのが良い人生であると。 ところが反出生主義では、苦労や苦痛を最小化することを良しとする。すると、そもそも産まれてこなければ苦痛を感じようがないのだから、最初からこの世に存在しないことが最良の状態ということになる。 トンデモ理論に聞こえるけど、ショーペンハウアーとか名の知れた哲学者も主張する考え方であるため、論理基盤が強固で簡単には論破できないらしい。 科学者が勝手に意識を発生させる脳オルガノイドに倫理的問題があるなら、苦労や苦痛を味わうことを前提に親が勝手に意識を発生させる子作りにも倫理的問題があるんじゃないか。 なんだか、めっちゃ腹落ちした。 僕はぜんぜん子供が欲しくない。 11年前は鬱病アル中無職だった僕も、今や30代日本人男性の平均年収を軽く超えている。だからオランダで1人くらいなら子供を持てる経済力はあるのだけど、そうする理由がまったく見つからないばかりか、子供を持たない理由ならいくらでも出てくる。 その1つが「子供が哀れ」というものだ。 事実はどうあれ、僕はかなり苦労して今まで生き延びてきたと自認している。改善しようと努力を続けているけど、この苦労は今後も死ぬまで続くだろう。ただ、自殺するのは人生に耐えるより苦痛だし、周りの人たちにも迷惑をかける。 でも今この瞬間に最初から存在しなかったことにでき

  • マリファナ瞑想で過去の記憶を発掘する

    マリファナ瞑想で過去の記憶を発掘する

    オランダで合法であるマリファナを、もう10年練習している瞑想に取り入れたことで、アクセスできる記憶の範囲が劇的に広がった。単純にマリファナで酔っぱらった状態で瞑想を試みるだけなんだけど、そりゃもう「こんな記憶が残ってたのか!」とびっくりするほど古い情景がポコポコと浮かんでくる。 場合によるけど、音声付きのカラー映像で過去の体験を呼び出せることもある。まぁ内容の信憑性は乏しいのだけど、これを超越瞑想と呼ぶらしい。 祖母が認知症になったとき、記憶は脳ミソに残っているけど、そこに至る神経回路が切れて記憶を呼び出せなくなってるという話を聞いた。ドングリの隠し場所を忘れてしまう冬眠前のリスのように、程度の差はあれど我々も忘れられた記憶を脳に溜め込みながら日々を生きているのだ。 人間の人格は遺伝子由来の素地の上に、過去の体験が積み重なって形成されている。 たとえば「セロトニン運搬遺伝子」の型によって「仕事は大雑把だけど鬱病になりにくい」とか「厳密な仕事に向いているけど鬱病になりやすい」とか、生まれながらの人格が決定される。前者の遺伝子型はたとえばラテン系民族に多く、後者の遺伝子型は日本人などアジア系に広く分布しているらしい。 こうした人格を引っさげて様々な体験を重ねるうち、「収入は低いけど明るく楽しい人生」とか「抗うつ薬を飲みながら年収1000万円稼ぐ人生」が徐々に形成されていく。 そんなわけで寝る前に大麻キャンディーを食べて、夜な夜な古い記憶を掘り返しては自分の人格がどんな体験で形成されてきたのかを研究している。そしてあわよくば、不都合な記憶に対処することで、考え方や性格を思い通りにデザインできたらいいな。

  • 「みんな」のことが嫌いなんだ

    「みんな」のことが嫌いなんだ

    そうか、僕は「みんな」が嫌いなんだ。 35歳でシンガポールの正社員をクビを言い渡されたとき、不安になるどころか解放感がドドッとやってきた。無職は恥だが、癖になる解放感をともなう。だから将来を悲観するよりも、刹那的な自由にさっそく意識が向いている。 こんな風に自己分析して苦笑した。 それならば。人生の自由度を高める方向で、とことん頑張ってみよう。 仕事面では会社に所属しないフリーランスを目指し、私生活では気の合う極少数を残してほとんどの人達との関係をすっぱり切った。頻繫に連絡する人は世界中に5人もいれば充分である。 生活に必要な人間関係を最小化することが、僕にとっての幸福度を高めると考えたのだ。 『嫌われる勇気』『幸福になる勇気』のシリーズは「すべての悩みは人間関係の悩みである」というのを前提に論が進んでいくのだけど、その中で「もし宇宙空間をただ独り漂っている人がいたら、その人には悩みが生じない」という下りがあった。 孤独の悩みや劣等感でさえ、地球で暮らす無数の人間の存在を知っているから発生する。この宇宙にもし最初から自分しか存在せず、もし自分と他人を比較するという概念さえなければ、孤独という感情すら生まれないし、どんな悩みも成立しないというのだ。 ちょっと詭弁っぽいけど、これを読んだとき「宇宙空間を独り漂って地球人を空から観察している自分」を想像してワクワクした。 ん、なんでそんな状態にワクワクするんだろう。 そうか、僕は「みんな」が嫌いなんだ。 日本でもシンガポールでも、客観的に考えて良い人に巡り会えた。いつも程よい距離感で接してくれる同僚、何かと声をかけてくれるご近所さんたち、いつもビールを買う行きつけの酒屋のおっちゃん。みんな善良な市民であり、僕に対しても好意的に接してくれていた。 それなのに、僕は彼らに対する警戒心を最後まで解かず、さらに日本やシンガポールから離れるタイミングで完全に関係を断ってしまった。 僕は潜在的に「みんな」のことが嫌いで、いなくなっても構わない、むしろいない方がいいと感じていたのだ。 これで良いはずがない。僕だって「みんな」を敵ではなく味方だと感じたい。仲間で構成された社会の一員として、仲間に貢献しながら愉快に暮らしたい。 「みんな」のことが嫌いだという気付きから、僕は愛着の再形成に取り組むことにした。

  • 過去を捨てて未来を見据える

    過去を捨てて未来を見据える

    これまで書いてきた570記事をすべて削除しました。昔からの読者さんは驚いたかもしれませんね。 当然、理由があります。 まずキッカケとして、サーバーのメンテナンスに失敗してサイトを破壊しちゃったんだよね。もちろんバックアップは取っているんだけど「あ!ヤバい!」と思った直後、404エラーを表示した自分のブログを眺めていたら、なにやら肩の荷が降りたような安心感が押し寄せてきた。 思えば、フリーランスの翻訳者としてオランダでの生活を安定化させてから、これまで書いてきた内容にずっと猛烈な違和感を覚えてきた。 今の自分と、過去の自分が連続していないような感覚。誰か他の人が自分の名前で記事を書いているような気持ち悪さ。 この違和感の原因を考えたところ、次の3つに思い至った。 だから、もし僕のブログを読んで海外移住や海外ノマドを目指しても、多くの場合、上手くいかないだろうと判断し、過去記事をすべて削除しました。 ありがたいことに何度も読み返してくださっている方もいらっしゃるのですが、その内容が時代に即していないのであれば本末転倒。むしろフェイクニュースとして害悪。 そういう僕を支えてくださる方々に報いるためにも、心機一転、新しい方法でコロナ後の世界を発信していきます。どうぞ今後ともよろしくお付き合いください(=^・・^=)♬

  • Hello world!

    Hello world!

  • 親や学校に破壊された自己肯定感をマジックマッシュルームで修復する

    親や学校に破壊された自己肯定感をマジックマッシュルームで修復する

    僕は映画が嫌いだ。 でも何でだろう。 文体は優れているけど小説はイマイチでエッセイがクソ面白い小説家村上春樹氏や、通り魔に全身切り刻まれても飄々としている社会学者宮台真司教授。彼らの若い頃の話を読むにつけ、映画作品によって人格を形成してきたという。 20年前、大学生だった頃の僕は人生のロールモデルを求めていた。 周りの同級生と価値観が合わず、かと言って人生に確固たる指針を持っているわけでもなく、20歳前後の僕はこの先どう生きればいいのか切実に悩んでいた。青春ってヤツなのかもしれないけど、なんていうか、何でこの先も不本意に生きていかねばならないんだろう、みたいな悲壮感があった。 まぁ当然、そんな難問には答えを出せず、朝から酒に溺れて講義をサボり、現実逃避していただけなのだけど。 それでも当時は、多くのアウトロー系知識人が若い頃に傾倒していたという「映画」というものに、少なからぬ希望を見出していた。 ところが見てみると、これが全然面白くない。 最初のうちは「それっぽい」鄙びた映画館に足を運んでいた。だけど、そもそも2時間以上もじっと座っていられない。通路側の席を確保してトイレに立ちつつエンドロールまで頑張っても、家に帰れば内容は頭からすっかり抜け落ちて、残っているのは「頑張って最後まで見られたぜ…」という徒労感だけ。 それで話題作をレンタルビデオ店で借り、10分ずつ休憩を挟んで家で映画を見るようになったものの、いつの間にか酔いつぶれて内容は全然頭に残らない。 何でだろう(=^・・^;=) じっと座って物事に集中できないADHDという個性があるのだと知るのは、それから5年経ち、新卒社会人として打ちのめされ、鬱病を患ってからである。 とはいえ僕が映画を楽しめない理由は、集中力に劣ったADHDの他にもあるっぽい。登場人物の言動を理解して、心の動きに共感するチカラが弱いのだ。 もちろん作品による。 特に主人公が合理的な正解を認識しているのに、愛だ、恋だ、友情だ、正義だのを優先して破滅的な選択に走るストーリーは最悪。こういう映画を見ると、「そうする意味は?」「こうすれば素直に丸く収まるのでは…」などと考えはじめ、気づくと終端まで行ったビデオテープが自動で巻き戻される音で目覚める。 途中で酔いつぶれていたのだ。 一方で読書は、ジャンルや言語を問わず、かなり好きな方だと自認している。それでも時に、小説にもからっきし共感できず途中で

  • 大麻マリファナで発達障害的な不眠症を改善する方法

    大麻マリファナで発達障害的な不眠症を改善する方法

    ※この記事には日本人の大麻の使用や日本のマリファナ解禁を促す意図はありません 普段からボンヤリとダルく、疲れが完全に取れない日常を過ごしている僕にも、「なんだか今日は絶好調だな!」と感じる朝もある。 朝起きてトイレを済ませ、窓からいつもの景色を眺めているうちに、眠気がスカーッと晴れて「今日こそは有意義に過ごさないと損だ!」などと訳もなくウキウキしてくる。なんというか、ゆで卵の薄皮を上手に剥がせたときのように、脳を覆っていた半透明でベタベタした膜がペロンと剥ける感覚。 そういう吉日は、深く連続して眠れた朝に訪れる。 この快眠効果は1日中持続して、電車に乗ったり大勢と話したり、普段ならぐったり疲れるような状況もメンタルエネルギーをあまり消費せずに乗り切れる。 よく眠れた日は発達障害的な困りごとが明らかに軽減するのだ。 日本の会社員時代にうつ病になってからというもの、僕は10年以上も睡眠の質を上げようと努力してきた。 とはいえ最初の3年くらいは、フルニトラゼパムという強力な睡眠薬とか、デパスという依存性の強い精神安定剤から脱却することに費やされた。言わば薬に依存したマイナスの睡眠を、不満足でも薬なしで寝られるゼロの状態に戻すのに、3年もかかったことになる。 別に薬に頼っても快眠できるなら良いじゃないかと思うかもしれない。ところが寝る前に摂取した睡眠薬は翌日も血液中にかなり残るので、なにやらボンヤリとダルく、疲れが取れてないような毎日になってしまうのだ。 さらに睡眠薬に身体が慣れてくるため、摂取量は年々増えていく。すると翌朝の血中濃度も比例して高くなり、日中のボンヤリ感は悪化するばかり。こんな風に薬に頼った睡眠は、どこかで必ず破綻する悪循環を引き起こすのだ。 その後、シンガポールで米系企業のサラリーマンをクビになり、ITノマドとして独立に成功した。自分の上司は自分なので、好きな時間に起きられる。必要があれば布団で本格的に昼寝もできる。 これにより目覚まし時計を捨てられたことで、僕の睡眠はかなり改善した。ようは決まった時間に起きないと社会的に制裁を喰らう不安感が、僕の睡眠の質を著しく下げていたらしい。 でも…。僕は欲深い人間である。好きな時間に好きなだけ、薬に頼らずに寝られる状況になっても、睡眠の質に満足できなかった。 うつ病だった頃の最悪な状況と比べれば圧倒的に改善できたとはいえ、薄ボンヤリとダルく疲れが取れてない日が1

  • オランダから撤退するIT系フリーランスすみやさんのインタビュー

    オランダから撤退するIT系フリーランスすみやさんのインタビュー

    4年前、シンガポールに住んでいた時は、僕が把握している東南アジアや海外就職の知識を前提に、現地で暮らす日本人にインタビューして、これから海外路線の人生を同じように目指す後輩に少しでも道を示したいと行動していた。 ところがコロナ以降、海外就職や海外移住のハードルが格段に上がってしまった。もはや日本で行き詰ったら海外を目指せば良いぜなんて、気安く言えない状況にまでなったと思う。 ただ僕自身は、なんとかかんとか異国の地オランダで、脱サラ フリーランスとしてコロナ渦をサバイバルできた。めっちゃ大変だったけど、少なくとも日本で自殺願望を抱いたほどの苦しさではなかった。 所詮は難易度の高いクソゲーといったところだ。 でも漫然と3年も住んだにもかかわらず、コロナのせいで、オランダの人達や社会について何もわかっていない状態になってしまった。オランダ社会や現地の労働環境について肌で感じるチャンスを、度重なるロックダウンで奪われてしまったのだ。 中国と武漢には是非ともぺんぺん草も生えないレベルに衰退していただきたい(=^・・^#=) これまでもオランダに在住したり、オランダから撤退する日本人達にインタビューするチャンスはあったんだけど、いかんせん僕自身がオランダのことを何も分かっていなかった。 オランダ語も皆目わからなかったし。 国土が小さく、なんだかんだ華僑の価値観が主体であるシンガポールと比べると、オランダ社会は地域ごとに、人種、主教、歴史が重層的に入り組み、時に隣国を交えてそれらが激しく対立し、オランダ社会の複雑さは圧倒的なのである。 そんな自分のオランダに対する考えが固まっていない状態で「オランダどうですか?」なんて質問できないし、こうして記事にまとめることもできない。 だからコロナの諸規制が完全に撤廃された2022年は、僕にとって2年遅れでやってきたスタートダッシュの年だった。 年収は半減してしまったけど、仕事に費やす時間を犠牲にしてでも地元の人たち、特に僕と同じような移民1世2世に的を絞って行動を共にし、突貫工事ながらオランダで暮らす(自分に近い)先輩移民が抱く「オランダ感」をおぼろげに掴むことに成功した。 オランダ語も、なんとなくだけど、簡単な内容なら理解できるまでになった。 そんな折、オランダ移住インタビューの第一号として今回登場していただく、すみやさんが移住してきた。彼はUIデザインやブロックチェーン技術を専門にし

  • 学校で問題を起こす発達障害な困りごとが38歳になっても全然解決してなかった

    学校で問題を起こす発達障害な困りごとが38歳になっても全然解決してなかった

    夏は北欧、冬は地中海沿岸。オランダ移住を目指してフリーランス修行をしていた時の目標を完全に達成している。 今年の夏はシンガポール女子諸氏とデンマークを旅行して、クリスマス休暇はシンガポール男子氏とイタリアとギリシャを巡った。クリスマス休暇といっても、イブから新年までのゲロ混雑期はフリーランスの自由を生かして避けたけど。 なんだか上手くいきすぎではないか。 そう、人生はそんなに甘くない。オランダに移住して手に入れた人生の安定期は、苦手な能力を一切求められず、得意な能力だけで勝負できる、とても恵まれた状況を土台としている。 この土台はとても脆い。 ちょっと油断して判断をミスったり、調子に乗って好奇心に抗えなかったりして、うっかり苦手ゾーンに足を踏み入れてしまうと、その土台がガラガラと崩れて、これまでの人生を灰色にしてきた困りごとが一気に噴出してくる。 今回のクリスマス休暇では、イタリア南部、ポンペイの古代遺跡を訪れた時に、現地ガイドを付けたのがすべての間違いだった。 イタリアの古代遺跡にてやらかす いや、学校で問題ばかり起こしていた自分の性質に、ガイドツアーが合わないことは認識していた。でもシンガポール男子氏が調べたところ、ポンペイは案内板なども乏しいだだっ広い遺跡群で、ガイドがいなければ何が何やら理解できないことが判明し、それならば仕方ないとガイドに申し込んだのである。 遺跡群の入口付近でガイド氏と待ち合わせた瞬間から「こりゃマズいな」と思った。 ガイド氏は陽気な南イタリアのおっちゃんである。50代半ばといった感じ。考古学者を名乗り、たまに発掘調査にも参加するらしいけど、おそらく大学や研究機関には所属していない在野の歴史家であろう。 ところが不運なことに、彼の声量、波長(声の高さ)、そして演説調の喋り方。この人の声のすべてが、僕を疲弊させる苦手ゾーンに入っていた。決して悪い人ではないし、バリトン歌手として活躍しそうな、多くの人とっては心地良いであろう声の持ち主である。申し込みサイトのレビューが良いのにも納得だ。 問題は完全に僕の側にある。 最初の30分ほどは「せっかく頼んだのだから」と頑張って彼の解説に耳を傾け、突発的に飛んでくるクイズにも積極的に応答していた。ところが1時間も経たないうちに僕の対人関係エネルギーが枯渇してしまった。 相手の言っていることが脳からこぼれ落ちていく。 彼の英語は聞き取れるし、言葉として

  • 資本主義の毒が人間関係を高価にしている

    資本主義の毒が人間関係を高価にしている

    3年前の今頃、フリーランスとして欧州の物価に耐えられるだろうという手応えを得て、オランダ移住計画を実行に移した。 オランダに移住する手順で、一番最初の関門が家探しである。 まだ居住するビザがないのはもちろん、物理的に日本にいるにもかかわらず、インターネット越しにオランダの家を借りる手続きに入るのだ。マジで大丈夫なんだろうか。さすがに不安だったのをよく覚えている(=^・・^;=) それで予算は少しオーバーしたものの「運河沿い」という希望に合った物件が見つかったので、今住んでいる家に決めた。実は運河ではなく、ゴミが浮きまくりのドブ池の一部であることが、移住してからガッツリ判明するんだが…。 まぁ何にしても、学生時代にバックパッカーとしてゲルマン言語圏をウロウロしていたため、ロッテルダム駅前が中華街であることは覚えていた。きっと中華系オランダ人が固まって住んでいるに違いない。 ならばシンガポールで培った対人関係のノウハウが役立つだろう。完全に孤立することはないだろう。 そんなアヤフヤな期待で不安を吹き飛ばし、何だかんだ今でも住んでるこの街とご縁ができたのだった。 まさかのイスラム ところがどっこい実際に住んでみたら、日常的に遊ぶ友達はイスラム教徒の移民ばかり。 決して中華系オランダ人が付き合い難いとかじゃなく、イスラム圏である主にモロッコ系とトルコ系の移民および末裔たちの包容力が半端ないのだ。 「ニーハオ!え、日本人なの?まじか。偶然じゃん、俺っちトヨタ車乗ってんの。暇?今から一緒に筋トレするぞ!」 彼らの人間どおしの距離感はデフォでこんなノリで、まぁ何も考えず、とりあえず異物を取り込んでみたいっぽい。「レアポケモンが来たぞ」という噂が広がり、実際に黄色いライオンは希少種であることも相まって、意味わからんくらいいろんな人からお誘いを受けた。 もちろん、そのほとんどが顔を見たら挨拶する程度の「知り合い」に落ち着いていくのだけど、中には本当に僕のことを気に入ってくれて、毎週一緒に筋トレしたり、週末に大人の社会科見学に出かけるような「友達」が数人残ってくれた。 こういうと、日本人的には時節柄、それって宗教の勧誘なんじゃないの?と思うかもしれない。実際に少し仲良くなると、イスラム教徒の定番である「神様を信じているか」的な質問は必ず飛んでくるし、イスラムの壺はまだ登場してないけど、僕自身、宗教勧誘が目的の半分くらいなんだろうなと

  • 日常を壊して身体を自動操縦しないと発達障害の幸福度が上がる

    日常を壊して身体を自動操縦しないと発達障害の幸福度が上がる

    うつ病になって自分が発達障害だと気付いてから、脳のザワザワを静めようと努力してきた。脳のザワザワっていうのは、たとえば目を閉じて何も考えないようにしても、湧き上がってくる考えや記憶の断片である。 「腹減ってきたな。コンビニ行こうか」 「そういえば新作のプリンが美味いと同僚が言ってたっけ」 「まてまて今朝ちゃんと家の鍵を閉めたっけか?」 みたいな感じで、頭の中を空っぽにするって意外と難しいというか、ほとんど不可能に近い。しかもこの無駄な脳の働きは、無視できないレベルで脳のエネルギーを消費している。だからザワザワが酷い日は、本当にやるべき仕事や勉強に身が入らず、何もしていないのに疲労し、帰宅して寝ることだけを楽しみに雑に過ごすことになる。 脳のエネルギーを雑念に奪われて、日常をしっかり生きるのに必要な集中力や思考力が沸いてこないのだ。 ザワザワとした雑念の強さ(酷さ)は、前日にとった睡眠の質に強く影響される。だから根本的に症状を改善するなら発達障害的な睡眠障害に取り組むことになるのだけど、これには時間がかかる。 一方、もっと短期的な効果を見込める対策として、瞑想やマインドフルネスがある。この瞬間の身体の感覚(呼吸で出入りする空気の流れなど)に意識を集中することで、雑念を振り払おうというわけだ。 ところが、これが難しい。 僕はうつ病で精神科に通院していた時に「認知行動療法」というを紹介され、それ以来10年以上、瞑想の練習を日課にしている。我ながら、なかなか真面目なもんだ。 それでまぁ10年もやれば、さすがにある程度「あ、この状態が瞑想なんだろうな」という感覚を得られるまでにはなったけど、いまだに発展途上であることは間違い。 よく言われる人生観が変わったとか、多幸感に包まれるとか、そういう劇的な効果がほとんどないばかりか、かなり頑張って瞑想状態を維持しない限り、脳のザワザワだって依然そのまま僕の脳内に巣食っている。もし上手に瞑想に入れた場合には、頭の雑念を排除して静寂を楽しむことができる。でも少しでも集中が途切れると、たちまち雑念の洪水に飲み込まれてしまうのだ。 脳のザワザワに振り回されず、考えるべきことに集中力と思考力を注ぎ込むには、どうすればいいのだろう。 身体の自動操縦モード 目を閉じると雑念が押し寄せてくるというのは、瞑想指南本を読めば必ず書いてある現象であるため、きっと人類普遍の困りごとなのだろう。 ところが発

  • デンマークのミシュラン★★レストランで食事してきたんですが

    デンマークのミシュラン★★レストランで食事してきたんですが

    今月のハイライトと言えば、デンマークのミシュラン2つ星レストランで豪華なランチを頂いたことだ。オランダで独立するまでは最底辺サラリーマンとして辛酸を舐めてきた僕も、いつの間にかエラくなったもんである(=^・・^=)♬ もちろん僕一人なら、海外旅行に行っても普通のスーパーでお惣菜などパック詰めし、地ビールと一緒にそこら辺の公園でピクニックと洒落込むのだが。 今回はシンガポールから石油女王御一行様の来客があったので、彼女らの趣味に付き合ったのである。 彼女らこそ、この10年ですごく出世した。僕がシンガポールのホステルで時給400円のアルバイトをしていた時の仲間であり、当時はポリテク(日本の高専に相当?)を卒業したての新米社会人ってなイメージだったのだが、今では世界中に名の知れた国際企業でチームを率い、ビジネスクラスで世界を飛び回っているらしい。 それでデンマーク出張に合わせて休暇を取り、「近所」オランダに住む僕を召喚したわけである。 本当に美味しい食べ物 僕の基準で本当に美味しい食べ物とは、もし国家権力によって禁止されても、闇○○とか偽○○みたいなのが自然発生的に発明される料理だ。 なにしろ本当にとてつもなく美味しいのだから、生き甲斐というレベルで依存している人が大勢いて、それが食べられないと彼らは生きる意味を失ってしまう。だから国家権力によって禁止されると、あの手この手でホンモノの味を再現したり、あるいは店側が監視の目をかいくぐって裏で営業を継続する。金に糸目を付けぬ愛好者が大勢いるのだから、提供すれば吹っ掛けても客が入り、法を犯すリスク以上に儲けられるのだ。 荒唐無稽な戯言と思うなかれ。 20年前の狂牛病騒動で登場した豚丼を思い出してほしい。あれは「偽牛丼」である。今でこそ豚丼それ自体の美味しさが牛丼とは切り離して評価されているとは言え、当時は完全な代用品に過ぎなかった。さらに、輸入禁止前に入ってきた安い牛スジ肉をなんとか手に入れて、自宅で贔屓の牛丼チェーンの味を再現する「闇牛丼」の制作も某掲示板などで散見された。 僕の基準に照らせば、牛丼こそ本当に美味しい食べ物に該当する。 他にもイスラム圏でのラーメンが良い例だ。 イスラム教徒にとって豚肉の禁忌は絶対である。食べ物の禁忌は宗教に馴染みのない日本人にはピンと来ないのだけど、ムスリムにとって豚肉を食べるのはウンコを食べるくらいおぞましい行為であり、豚肉を食べている

  • Apple信者だったが棄教してiPhoneどころかスマホ自体を使わなくなった理由

    Apple信者だったが棄教してiPhoneどころかスマホ自体を使わなくなった理由

    「昨日の夜、何度も電話したのに、お前なんで繋がらないんだよ」 今から5年以上前、シンガポールで会社員をしていた時に受けた、先輩からの苦言である。 何しろプリペイドのSimカードに2か月課金してないからね。それでも着信電話は受けられるはずだけど、機内モードの上、必要ないときはWifiも無効化している。僕にとってスマホとは電子書籍が読める音楽プレイヤーでしかない。だから新しいコンテンツをダウンロードする時以外はインターネットなど不要なのだ。 「仕事で連絡する必要があるから、今後は電話には出るように」 はい、アウト!ここはアメリカ企業なので雇用契約書に業務内容が明確に列挙されている。そこに勤務時間外の対応は含まれていない。しかも個人所有のスマートフォンで仕事の内容をやり取りするのは、コンプライアンス違反でもある。社用電話を支給されていない以上、僕は勤務時間外も対応を求められる人員ではないのである。 「言いたいことはわかったが、連絡がつかずに問題が起きたら、この会社では一発でクビだぞ」 ぜんぜん問題ないっす(=^・・^=)♬ 無職が癖になってるんで、先輩もコンプラ違反で切られたら僕に相談するといいですよ。 「…不便じゃないのか?」 東京でも、シンガポールでも、オランダでも、僕の生活圏なんて、せいぜい渋谷と新宿を合わせたくらいの広さだ。地下鉄とバスの路線図はもちろん頭に入っているし、家のパソコンで住所を調べておけば、地図がなくても迷わず目的地に着ける。返信が遅くて(無くて)文句言う人は僕の友達ではない。Uberタクシーは座席にじっと座ってるのがストレスで、しかも素人運ちゃんとのトークがウザいから乗らない。 電子書籍と音楽とノイキャンイヤホンがあれば、僕の日常生活は問題ないのである。 どうして僕はこんなひねくれ者になってしまったのか。今日はその話をしよう。 スマホとの主従関係が逆転 僕が最初のiPhoneを買ったのは今から10年前、2012年のフィリピンだった。 鬱病になって人生初の本格的な無職になり、Skype英会話の先生を訪ねて灼熱ワンダーランド、セブ島に片道チケットでやってきた。自己都合なので退職金もなく、カネの切れ目が旅の終わりという状況だったにもかかわらず、買ってしまった。 人生初のスマホ、iPhone 4Sである。 独断と偏見であるが、発達障害的な人はミニマリズムにハマりやすく、同時に言動が発達障害っぽいスティー

  • 大麻マリファナは発達障害的な不眠症や衝動性に効果があるか2年間人体験した

    大麻マリファナは発達障害的な不眠症や衝動性に効果があるか2年間人体験した

    ※この記事には日本人の大麻の使用や日本のマリファナ解禁を促す意図はありません ドイツやタイなど世界では大麻(マリファナ)の解禁が進められているのに、日本では逆に大麻使用罪の制定が検討されていて、世界各国の動きに逆行している感がある。 まぁ、昔の僕であればこの状況から「日本はダメ」論に持っていくのだろうけど、酒やタバコのレベルで大麻が日常的なオランダで暮らして3年目になる今となって、ようやく僕ももう少し深く考えられるようになった。 要するに、酒とタバコだけで既に問題が起きまくってるのに、効精神作用がある嗜好品の3つ目としてわざわざ解禁するほどに、大麻には有益な効果があるか、ということだ。ここを吟味せずに安易に大麻解禁すると、酒とタバコがもたらす健康上、社会上の問題を、さらに大きくするだけではないか。 しかも、そうした健康上、社会上の効果や問題だって、多岐にわたる。僕の素人知識を前提に、そのすべてを考慮した意見を述べることは不可能だし、書いたところで説得力を持たない。 ただそれでも。 日本とシンガポールの合計10年間のサラリーマン生活で発達障害的な不眠と衝動に散々困った僕が、必要に応じて大麻を定期的に2年以上接種した結果、既存の困りごとが具体的にどのように変化したか。それによる有益な効果は、健康上、社会上の弊害を上回っているのか。こうした一次情報であれば、日本語でネットに撒いておく価値がある程度あると思う。 発達障害と大麻というクソニッチな情報だけど、あくまで僕個人の体験記として参考にしていただければ幸いです(=^・・^=)♬ オランダの大麻事情 大麻解禁の話題で頻繁に引用されるオランダなのだけど、実はオランダでも大麻は違法だ(!)。EUの薬物排除に対する取り組みとオランダ国内の実情を両立させるための大人の事情感が強いのだけど、要するに「処罰しないけど悪いことだってのは忘れないでね」といった感じ。 実際は、病院に行けば必要に応じて医療用大麻を処方してもらえるのはもちろん、嗜好品としての大麻も民間療法的なノリで人々の普通の暮らしに溶け込んでいる。女性が生理痛を軽減させるために大麻を喫煙したり、ストレスで眠れない夜に大麻入りキャンディーを食べて寝る人も普通にたくさんいる。 化学薬品であるピルや、大麻より毒性が強い(とされている)アルコールに寝酒として頼るよりも、自然の植物そのまんまである大麻の方が健康上の負担が少ないに違

  • 考えること、信じること、幸福になること

    考えること、信じること、幸福になること

    考えること、信じること、幸福になること オランダは日本と同じ北半球に位置するので、冬になると夜空にオリオン座がはっきり見える。たぶん数ある星座の中で一番見つけやすいんじゃないか。 オリオン座を構成する明るい星、リゲル、ペテルギウス。その左側にはひと際明るいシリウスと、冬の大三角形。 日本の義務教育ってのはなかなか侮れない。今でも三ツ星が視界に入ると、反射的にこれらの知識がフラッシュバックしてくる。そして何かがフラッシュバックしてくると、僕は所かまわずボソボソと独り言が出る。 「なんだそれ?」 サウナ仲間のアブに独り言を聞かれてしまった。 100℃近い部屋にヒーヒー言いながら耐えるなんて。アンチからすると理解できないだろうけど、冷水浴からの外気浴こそが、サウナの醍醐味なのだ。 ここはスポーツジムに併設された、いわばオマケ的なサウナにもかかわらず、そこら辺の「ととのい」事情を施設管理者がよくわかってくれていて、ジムのテラスにはリクライニングベンチがずらっと並べられている。 だから雲のない夜にサウナで蒸されてからこのベンチに寝そべると、それはそれは贅沢な星空を楽しめるのだ。 ああ、独り言だよ。あそこに見えるオリオン座の星の名前さ(=^・・^=)♬ 「星座?君は星が好きなのか?」 まぁ、好きだね。もう知識がだいぶ抜けてしまったけど。 「あれらは…ずっとあの位置にあるのか?」 はっ?えっ?星はずっと動かないのかって意味(=^・・^;=)? 「うん、星っていつも同じじゃん」 いやいやマジかよ、基本的に今見えるすべての星はこっち(東)からこっち(西)に意外と速く動いてる。地球が自転してるからね。さらに太陽の周りを公転してるから、オリオン座は来月には地平線に沈んで見えなくなる。でもあの月と、あの星(金星)は例外。東から西への動きだけじゃなくて、公転の動きも微妙に混ざるから月と金星は複雑なんだ。 「そうなん?でも、もし星が動いたら星座が崩れるだろう?」 アッチョンブリケ(=^・・^;=)!!!! その後、月と金星を除く、今見えているすべての星は太陽の兄弟みたいなもんで、核融合して自分で光ってる。月と金星みたいに光を反射するだけの星も視界にたくさん存在するハズだけど、あまりにも遠すぎて自分で核融合してない星は見えない。そういう見えない星には地球みたいなのがあって、宇宙人がワチャワチャ住んでるかもね。どうせならモフモフアニマルだったら

  • 移民の街ロッテルダムのサウナ論争でオランダ社会の公私分離を見た

    移民の街ロッテルダムのサウナ論争でオランダ社会の公私分離を見た

    生粋のオランダ系オランダ人ってどこにいるのだろう…。 透き通った白い肌に真っ青な瞳。世界一の長身を誇るオランダ系オランダ人であるが、オランダに2年住んでも彼らと友達になれずにいる。 ロッテルダム市の人口統計を参照すると46%がオランダ系住民らしい。だからもちろん、自転車道をローラーブレードで爆走していると背の高い白人たちと大勢すれ違う。 でも、どうにもこうにも日常的な関わり合いにまで至るのは、移民とその末裔ばかりなのだ。その中には何人か白人もいるけど、ポーランド人、ルーマニア人、イタリア人という感じ。 オランダ系オランダ人 is どこ? 僕が住んでいるのはスキーダムという地方都市で、オランダ第二の人口を誇るロッテルダムの西側に位置する。この街には半ば偶然住むことになったのだけど、半端なく住み心地が良い。 もちろん当初期待した以上だ。 日本でも在日朝鮮人や中国系移民は大阪近郊に多く住んでいる。古今東西、外国人にとって住みやすいのは、その国の第二の都市と相場が決まっているんだろう。 ロッテルダムとそのベッドタウンであるスキーダムにも、御多分に漏れず僕のような移民一世やその子孫が多く、自分もマイノリティであるという意識のためか、新参移民に寛容で包容力を備えている。 たとえば、イスラム教移民からは「これ食え」とか、キリスト教移民からは「ビール飲んでけ」とか、みんな何だかんだ気にかけてくれる。 大晦日のカウントダウンなど、「独りで年越しすんの?ふざけんな、ウチに来い」、「気立ての良い猫が2匹いるわよ」などと、数回あいさつしただけのご近所さんにお呼ばれして、お陰様で楽しく過ごすことができた。 そんなオランダの移民たちが良く言うジョークとして、こんなのがある。 「オランダで知り合いの家に遊びに行くだろ。そのうち日が暮れて晩飯を料理する匂いが漂ってくる。そして言われるのさ『そろそろ晩御飯だから、帰ってくれ』と!」 「でも俺たちモロッコ人は違う。友達を食事に招くことを喜びにしているのさ」 とまぁ、結局はお国自慢が始まるのだけど、実際に家に遊びに行くとあれやこれやと食べ物や飲み物をふるまってくれるのは事実で、そんな彼らのおかげで「ああ俺もこの街の一員になれたんだな」と幸福な気分を味わうことができた。 多民族国家でも形成される暗黙のルール そんなモロッコ移民たちと仲良くなったのは、もちろんサウナである。 前回の投稿で、オランダでサウナ

  • オランダでサウナ完備のスポーツジムに入会したら友達がたくさんできた

    オランダでサウナ完備のスポーツジムに入会したら友達がたくさんできた

    読者の皆様、明けましておめでとうございます笑 あまりにも長く発信してないため生存確認のご連絡をいただいてしまい、とにかく何か書こうと思い立ちました。徒然なるままにいきます。 まず、なんでブログもYouTubeも更新しなくなったのか。 それはリアルが充実してしまったからです(大爆発) いや、彼女ができたとか結婚したとか、そういう桃色ピンクな話は一切無いんだけど、劇的にオランダで友達が増えて、毎日なんだかんだと忙しくするようになったのです。その結果、メンタルエネルギーを対人関係に費やしてしまい、なかなか頭を抱えて文章を書く気にならなかったと、そういうことです。 残念なことに、その新しい友達の中にも桃色ピンク要素は一切なく、見事に全員理系男子!それもアラブや南アジア出身のイスラム教徒ばかり。 ワキガが臭いったらありゃしない。 まぁオランダでは男性同士でも結婚できてしまうから、桃色ピンク要素が絶対ないとは言えないのかもしれないけど、ヒゲもじゃで腋臭なガチムチ兄貴たちは、やっぱどう考えてもピンクじゃない…。 茶色である(=^・・^;=) どうしてこうなったのか。話は去年の秋まで6か月さかのぼる。 サウナ戦線異常あり 僕はサウナが大好きだ。 日本時代はもっぱら古びた銭湯のサウナに通っていた。シンガポールに移住してからも、正社員に復帰して自由になるお金が増えたのを見計らったように、都合よく湯の森という日系スーパー銭湯が進出してきた。1回行くと3500円である。 そんなシンガポールをクビになって東南アジアでフリーランスの修行をしていた時も、Airbnbでマレーシアやベトナムのサウナ付きコンドミニアムに泊まったり、シンガポール同様に湯の森が進出しているタイのバンコク、そしてサウナ文化が薄っすら存在する台湾なんかで沈没していた。 世界のどこにいても僕のサウナー人生に狂いは生じないのである。 ところが新天地オランダでは、それが通用しなかった。 引っ越して間もなく、土地勘もなくオランダ語も読めないけど、とにかく必死にGoogle地図を駆使して近所のサウナを探した。「あるじゃん(=^・・^=)♬」と思ったのもつかの間、Google翻訳に入れると「全裸混浴水着禁止」の文字が…。 というわけで、オランダ生活で唯一の不満は、安くて気軽に行けるサウナが近所にないこと、になった。 いや当然、僕は猛々しい雄ライオンなので、雌の裸は大好きだ。でも全裸の

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