メダカ全滅の巻

メダカ全滅の巻

庭に水蓮鉢が二つある。 直径50cmくらいの大きな陶磁器とその陰に茶色の陶器の水蓮鉢。 昔は手前の水蓮鉢はリビングにあり、丸いガラス板を置いて、ちょっとしたテーブルに使っていた。 それが今では文字通り、水蓮の入った鉢となって庭の中程に置いてある。飼っていた愛猫が23歳の高齢で老衰すると、同時にペットロスになり、メダカしか飼えなくなった。 正確にはメダカの前に夜店ですくった小さな金魚を1匹飼っていた。約2年飼って小さな金魚は8cmくらいの大きさになり、毎朝庭に出て元気に泳ぎ回る彼女に餌をあげながら、「そのうち優雅な大池にお嫁に出すわね」などと語りかけて、どこの大池に放流するかほぼ目星をつけたころ…