(イタリア紀行②)フィレンツェの旅 ヴェッキオ宮殿とヴェッキオ橋
大トトロの歩幅は私の1.5倍、歩くスピードは2倍なので、どうしてもこちらは小走りになり終いには疲れ果てる。旅行中、万歩計を見ると毎日10km近く歩いている。猫バスが欲しいくらいだ。日本では移動手段がほぼ車なので、たかだか数百歩、ジムのウォーキングマシンで4000歩、最長はゴルフラウンドで1万5千歩だ。 朝食後、大トトロがシエナまで「お散歩」に行く計画をしている。とても散歩の距離ではない。私は辞退し、たまにはホテルで昼過ぎまでゆっくり眠りたいと彼を送り出す。午前中いっぱい寝心地よいベッドで爆睡して疲労回復にダラリンコしていた。 それでも頑張り過ぎた脚のむくみは取れず、あまりの外反母趾の痛みに耐え…
パリからアメリゴ・ヴェスプッチ空港に降り立つ。着陸間際、上空からの景色は統一感ある色合いの、愛してやまないフィレンツェそのものであった。 日本人が私達二人だけだったからか、税関で、ゴロつきのような風貌の職員に呼び止められ、 「いま日本円を幾ら持っているか!」 と英語で怒鳴る。一瞬、ローマの裏道で恐喝にあった昔を思い出した。どうやら大トトロは外見だけは金持ちに見えるらしい。柔らかなフランス語に慣れてきたところだっただけに、けたたましいイタリアなまりの英語に脅されたかのように感じる。そういう時大トトロは決して動揺しない。幾ら持っているかを真剣に頭で計算しているのだ。そして「アバウト ファイブ ハン…
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