ブログみるアプリ
日本中の好きなブログをすばやく見られます
無料ダウンロード
ブログ村とはIDが異なります
メインカテゴリーを選択しなおす
フォロー
『万葉集』を読む10-妻と酒をこよなく愛した歌人大友旅人-(新米国語教師の昔取った杵柄62)
旅は人を詩人にする。 って、恋だったか。 しかし、故郷や普段住んでいる所と違う場所に移動するとき、人は色々なことを発見する。 王朝文学の主役は都である奈良や京都や大阪の在住の人たちであるから、彼らにとっては関西以外の場所に移動したとき多くの記録や記述が
2024/10/30 07:00
『万葉集』を読む9-社会派歌人山上憶良-(新米国語教師の昔取った杵柄61)
さて、山上憶良には「帰りたい人」の他にもう一つの顔がある。 それが「社会派」である。 この長歌は学校で習うことはまずあるまい。 別に為政者が子供たちに社会の矛盾に気付いてほしくないという理由ではなく、長いからだ。 書きたい人が書きたいときに書き、読みた
2024/10/16 06:00
『万葉集』を読む8-「帰りたい人」山上憶良-(新米国語教師の昔取った杵柄60)
山上憶良は子煩悩として有名である。 一方で『万葉集』随一の社会派としても知られる。 どちらの側面を強調して紹介しようかと思ったが、これはやはりどちらを落としてもこの歌人の人物像が完成しないことになるので、両方、となると、2回に分けて書く必要があるだろう。
2024/10/15 06:00
『万葉集』を読む7-富士山と山部赤人は不滅である-(新米国語教師の昔取った杵柄59)
前回の冒頭の絵では「論語読みの論語知らず」ならぬ「人麻呂読みの人麻呂知らず」を茶化した訳だが、今回はそのネタに使われた山部赤人についてである。 山部赤人は柿本人麻呂と並び評される『万葉集』の代表的な歌人で、紀貫之は『古今集』の仮名序では[原文] 「人麿は
2024/10/14 06:00
『万葉集』を読む6-柿本人麻呂の謎-(新米国語教師の昔取った杵柄58)
[和歌] 近江の海夕波千鳥汝(な)が鳴けば心もしのに古(いにしえ)思おゆ [現代誤訳] 琵琶湖で夕方立っている波の上を飛ぶ千鳥よ。お前が物悲しく鳴くと私の心はしぼなえてしまって天智天皇がここ近江に都を置かれていた昔のことが思い出されるものだ。 柿本人麻呂が琵琶湖
2024/10/13 06:00
『万葉集』を読む5-額田王観の変遷に戸惑う私-(新米国語教師の昔取った杵柄57)
私が学校で最初に万葉集を習ったとき、まず先生が取り上げたのが次の歌だった。 中学だったか高校だったかはっきりしないが、中学だったような気がする。教えてくれたのは女性の先生だったからだ。 私の高校は司書1人と事務2人しか女性がいない「超男子校」だった。
2024/10/12 06:00
『万葉集』を読む4-防人恋歌-(新米国語教師の昔取った杵柄56)
15年戦争は数々の戦争小説や戦争映画を生んだが、その中でほとんど定番と云っていいくらいに描かれる場面がある。 それは内務班(AI君曰く:兵営内での平時の起居生活の最小単位)での出来事で、妻や恋人の写真を持っていることが判明した兵(たいてい新兵)が他の兵からから
2024/10/06 06:00
『万葉集』を読む3-防人歌それぞれ-(新米国語教師の昔取った杵柄55)
やっと個々の防人歌の鑑賞までやってきた。 やはり最初に挙げたいのはこの歌である。[防人歌] 父母が頭(かしら)かき撫(な)で幸(さ)くあれて言いし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる[現代誤訳] 防人となって故郷を出発する日、見送る両親が私の頭をかきなでて「元気でいろよ」
2024/10/05 06:00
2024年10月 (1件〜100件)
「ブログリーダー」を活用して、Well肉桂さんをフォローしませんか?