日本の宿命・「脱亜」か「入亜」か?
戦国時代は最初の「脱亜の時代」であった 《島嶼独立国家・日本 -グローバリズムと戦う日本文明論-6》 永田正治 (Masaharu Nagata ) ●脱亜という文明の挑戦 -戦国脱亜・明治脱亜- 日本の歴史は、西洋に接近した「脱亜の時代」と、アジアに接近した「入亜の時代」がありました。まず、脱亜の問題を、福沢諭吉の「脱亜論」から考えてみましょう。「脱亜論」は明治18年(1885)、「時事新報」に無署名の社説として発表され、48年後の1933年に、『続福沢諭吉全集2巻』に収録され、ようやく福沢の文章と知られるようになりました。 平山洋氏の研究(『福沢諭吉の真実』2004)によると、「脱亜論」が…
2019/05/29 14:20