漢方薬の副作用で間質性肺炎になった!これは医師による人災でした。
20年近く前に、「漢方薬を飲んだ方に間質性肺炎が起きて、多くの方が被害を受けたり死亡する原因となった。」と報道されました。多くの患者さんがその記事を読んで、あんたの漢方薬は大丈夫なのかい!と詰め寄ってきたものです。当時の私はかなりとんがっていた(いまもかな?)ので、「納得いく説明が欲しいならいくらでもいたします。でも、素人記者の記事の方を信じて、心配ならうちから買わないでください。びびって飲む漢方薬は効き目が鈍ります。」という姿勢でおりました。事の原因となった漢方薬は「小柴胡湯(しょうさいことう)」です。これは、当時の日本の医学界で、「肝臓病には小柴胡湯(ツムラの9番)一択!」として認識されていたことに起因します。「カゼにはルル3錠」と同じノリで「肝臓病には9番小柴胡湯」と処方されていたのです。患者さんの...漢方薬の副作用で間質性肺炎になった!これは医師による人災でした。
2024/05/26 13:58