-光圀「大日本史」の主要モチーフ-【GHQ焚書図書開封 第139回】

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【GHQ焚書図書開封第139回】-光圀「大日本史」の主要モチーフ-紀伝は、歴代天皇の事績と伝記を記述した人物本位の物語的歴史、志表は法制、経済、軍事、宗教など分野別に分かれた制度史。紀伝のほうが先行して書かれた。前期水戸学と後期水戸学との間に50年の空白期間があるが、これは、人物本位の支那の道義的歴史観から自分の国の在り方を組織的、制度的に見直す充電期間といえる。この間に荻生徂徠の強い影響のもと、その後本居宣長による国学が起こり、支那的歴史観から脱皮し、近代化への基礎ができた。文武両道の女傑神功皇后は、仲哀天皇との間に生まれた皇子誉田別尊・おうじほむたわけのみこ(後の第15代応神天皇)をすぐには天皇の座につけさせず、69年の長きにわたり摂政として君臨し、100歳まで生きた。水戸光圀(義公)は、大義名分の価値判断...-光圀「大日本史」の主要モチーフ-【GHQ焚書図書開封第139回】