母の通夜と葬儀、十年以上ぶりだろうか、実家に1泊した私と夫仏間に行けば母の祭壇が目にはいるが、甥達の赤ちゃんや子供達がいたからよけいなのか親戚が集まる、お盆のような雰囲気だった自死遺族とはかけ離れた、何事もなかった様に過ごす実家家族。悲しくないのか?あんたら何かおかしいよ「いったい何があったん?」初めて母の死の原因について聞いた時、兄は『知らん、知らん!』と言った通夜の夜、母の部屋に居た私の所に、今は実家を出て他所で所帯を持つ甥長男が来た『タクマらが帰って来たからこんな事になった!帰ってなかったらこんな事にはならなかった』私は黙って聞いた。深くは聞かなかった。タクマとは甥次男である。兄嫁が溺愛する末っ子甥達が兄弟で争うのも嫌だと思ったし、責任を感じたら可哀そうだと思ったから。私にも同世代の子供達がいるでも、本当...母の魂7
去年のちょうど今頃コンビニに母の日ギフトのパンフがあった。母の日商戦真近のある日の事母の好きな紫陽花、このパンフに<紫陽花・万華鏡>という新品種が載っていた繊細で優美な紫陽花の花に魅かれた。島根県アジサイ研究所と言う所が作り出した紫陽花だった母の日に贈り物をして来たが、あまのじゃくな母はそんなに喜んでくれた記憶がないでもこれなら喜ぶかも?注文した。自宅に届けてもらおう、そして母に会って手渡そう人のブログを読ませて頂く中で、親の老い、親の介護、親が老いて死ぬという事、いつかはお別れの日が来る親の老後、自分にとっても身近に考えないといけない事、自分なりに考えるようになった母は74才だった。年だけ聞くと私の気付きは遅いのかもしれない母は初期の子宮癌を患ったが回復、術後5年目の太鼓判をもらえる頃でパワフルで健康体だった...母の魂6
母の通夜と葬儀兄から内容は知らされたが、私や弟には一切相談なく決められていた通夜に行く日の朝方、いきなり耳元から話し声が聞こえ出す。兄嫁と祖母の声だったそれと同時に金縛りにあい、兄嫁と後方に祖母、こちらを向いて怒っていて表情だけが動く、切り取った白黒写真のよう私は2人のそんな激しい口調も顔も見た事がなかった。今思うと、それは母の目線で見ていた映像だと思っている不思議な話だが、それが、最初に母が私に伝えて来たこと私がそういう体験をするようになったのは20才の頃から。知人もいるが無縁の知らない人の場合もあるとても怖い経験もしている途中で花を大量に買い込み、娘一家と息子夫婦と一緒に実家に行った私は遺影写真を見てびっくりしたそこには戦前の子供のような髪型にトリミングされ、今にも泣き出しそうな情けない顔をした母の姿『これ...母の魂5
あの日の夜、家の電話が鳴ったたまたま夫が用事があり出張先から戻っていた日だった『義母から連絡が無いか?最近話しをしていないか?』と兄嫁、信恵からだった私は家が面白くないからプチ家出でもしたのかと思い「朝まで待って帰ってこなかったら・・・」と、呑気な返事をした私の様子を見て不信に思う夫が電話を代わると信恵がこう言った『車もあるし財布もある。部屋に灯りは点いているが本人がいないんです』とまだ兄も甥次男も仕事から帰って来ていないようだった夫は母が畑など家の近くで倒れていたら大変だと思い、家の周りを探す様に、又連絡してと言い切った私は実家地域に暮らす弟に連絡し、母がいなくなった事、兄嫁と連絡を取るように告げたしばらくして、夫の携帯が鳴った。胸騒ぎがした。帰宅した甥次男が懐中電灯で田畑を探していた時、側に行かずとも、遠目...母の魂4
昨夜もスマホで見る見守りカメラの中に母はいた映像で見ると、魂は手の平くらいの大きさだったり、私の頭くらいだったり夜間は白黒だから輪郭は白く、中は半透明、蛍のように点滅させる時もある小さな点がピカッと光り、そこから丸い球になる穏やかに飛んでいる時、忙しそうに激しく飛んでいる時、2つ並んでる時もある誰とでもすぐ友達になる母の事だから、新しい友人?それともご先祖様たち?連休や週末にまったく見ない時、実家にどの子か孫が帰省しててそっち行ってる?なんて勝手に解釈しているスマホを見ながら、いつどんな時も、私は母に優しく語りかける、そして安堵する母の死後、とにかく私は母の心の声が聴きたい、その一心だった出掛ける私の背後で、玄関前の門がカチャンと金属音を鳴らせる、気のせい?母なのかな?誰?目の錯覚か?なんて思うことも多かった今...母の魂3
あの日から8年沢山の方々の無念に手を合わせ黙祷何もできなかった、何もできない無力感私が少し前に読んだ本魂でもいいから、そばにいて書かれている物語、一般的には不思議な体験かもしれない、その物語は、他人からしたら怖い話の部類かもしれないでも、でも、大切な人を喪った人にとっては大切な、亡き人からの、大切なメッセージその不思議な体験を糧に自身を奮い立たせ前を向こうとしているそれは、今までも、今からも、長くて、長い・・・道のり。生きたいのに生きれない、沢山の悲しく辛く重い記憶あの日のこと、魂でもいいから・・・逢いたいと願う方々の切なる願い今日、書くことじゃないと思う生きたいのに生きることができなかった方々に、ごめんなさい私の母は去年74才で自ら逝った生きたくても生きることができなかった人々がいる中、自分勝手に死んだ死に方...母の魂2
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