「何者かになりたい」けどやりたいことがわからない悩み。焦燥感を捨てて「今」を生きる。
忘れもしないあれは23歳、クリスマスの夜に恵比寿のバーにて。 「30歳までにはお互い何者かになっていようね!」 と友人と熱く語り合っていた夜のこと。 好きなこと、やりたいことで夢中になって生きている人がもてはやされ、SNSをひらけば沢山のインフルエンサーが存在する今。 「何者かになりたい」けど「そもそも好きなこと・やりたいことがわからない」 そんな悩みを意識的にも無意識的にも抱えている人は多い気がします。 もれなくかつては私も「何者かになりたい」と鼻息荒く様々なことに挑戦しては、「これも違う」「あれも違う」と焦燥感でいっぱいになる大学生でした。 はたまた「これこそが私の使命だ!」と活躍している人のインタビューを読んではすぐ感動して羨望の眼差しを向け憧れるものの、「私にはそこまで熱中できるもの」がない…と落ち込んだり。 社会人になってもどこか「もっとやりたいこと」が道端に落ちていて、それさえ拾えば人生が途端にバラ色!と思っていました。 そんな私ですがここ数年で急速に「何者かになりたい願望」が無くなりつつあります。 ここでは焦燥感でいっぱいだった過去の私に向けて書くように「何者かになりたい問題」について考えてみたいと思います。 「何者かになりたい」という気持ちの裏側には何がある? 前述の通り、私は常に「何者かになりたい」「好きなことを見つけたい」と必死な学生時代を送りました。 いつも心が「理想の何か」に向かっていて、今の自分のことを否定して、ふわふわと焦燥感の中に生きていて「今、ここ」にはいませんでした。 人前で語れる経験や資格は増えていっても、内実はただの「自分の生き方にいつまでたっても確信の持てない自信のない人」でした。 そんな私が自分と向き合い始めてやっとこの「焦燥感の正体」に気づきました。 感情の抑圧が日常的にあると「好きなこと」がわからない 感情の抑圧とは 「ありのままの感情からの言動をするのではなく『こうであるべき』という他人からの見え方を意識した言動をしてしまう心の癖」 のこと。 (感情の抑圧のメカニズムについてはこちらの記事も参考にしてくださいね)
2019/04/04 09:48