like a fate

like a fate

休日、ホテルのラウンジでお茶をしながら読書、それが彼女にとっての贅沢な過ごし方。 人を見ているのが好きで、おしゃべりが苦手。 彼女...和織はそんな女性だった。 和織はカフェインが飲めない。 少々カフェインのアレルギーがある。 フレッシュミントのハーブティーを飲みながら、読みかけの本を開いた。 人の気配に本から視線を外し、ゆっくり顔を上げた。 和織の前に老紳士が立っていた。 「神様はあなたに会いに来てくれましたか?」 老紳士は柔らかな笑顔を和織に向けた。 宗教の勧誘か?! と驚いていると、老紳士は和織の首に掛かるロザリオを指さした。 和織はカソリック、クリスチャンだった。 首に掛けたロザリオを…