便所 夏蝉 バグバグバグ
昨年に引き続きお盆を湖畔のキャンプ場で過ごした 今年も色々あったが、カマドウマ君との戦いについて書き残す。それは永遠のような、実際には30分も経っていないのだろうが、しかして歴史に残すべき戦いであった。 「今夜、日付が変わったくらいに帰ります」 カルボナーラをおかずに白米を食らう奇怪な昼食を口に運びながら私はそう言った。 八月某日。山梨県本栖町本栖湖は降り注ぐ太陽光線に照らされ、客足を遠ざけないギリギリの気温を保っていた。 「おう。じゃあその時間まであそこのバンガロー使って寝ていいぞ」 御年70歳、私の父の代から管理人を続けるボスは漬物をぽりぽりと齧りながら 普通に書く。 目が醒めるほどのブル…
2020/08/23 19:43