風景を切り取って音楽にする。音楽と映像の可能性とは?ITC STUDIOラウンジトーク、第3回ゲストは宮田 涼介
ITC STUDIOラウンジトーク、第3回は、湘南は鎌倉の古民家カフェで収録。ゲストにはアンビエント楽曲からバンドサウンドまで手がける宮田涼介(@miche_official) を迎えた。 これまで6枚ほどのアルバムをリリースしており、スウェーデンでカセットテープによるリリースというニッチなことも行う。 宮田「海外とかって、ほぼほぼ配信で買っちゃってて、CDで音楽を買うって習慣が日本以上にもうなくって。だいたいモノとして所有したい人はレコードとかカセットで買ってくらしいんです。それで結構海外ってカセット使ったレーベルが多くって。」 アンビエントについての話も繰り広げられ……そうだったが、詳しく話すと長くなるということで、ここでは割愛された。 宮田もゲーム音楽から音楽にハマったクチではあるが、第1回のゲストであるnaccleとはまた違うジャンルへ向かっていったと言える。BGMという、ゲームの体験への没入感をより深める音楽に、幼少期の宮田は強く影響されたようだ。 しかしゲーム音楽が音楽の原体験・ルーツとなっている作曲者も多くなってきているのだろうか…… またピアノインスト作品では「ピアノが弾きたい」を主軸として癒しの旋律を奏で、バンド活動では変拍子でジャギジャギしたギター演奏と、表現の幅も広い。 ラジオ内では360°カメラ、VRといった映像技術と音楽のコラボレーションについての話が飛び出てきた。アンビエントのような環境音楽は特に映像との親和性が高いとItchaは睨んでいる。クラシック作曲家の時代と我々の時代の「作曲事情」についても触れられた。 Itcha「大げさに言うと、歴史上はじめて音楽家が写生ができる時代かな」 曲紹介では6th Album『mizugiwa』から「Haru no Genpei-ike」が流された。アンビエントというジャンルに馴染みのない方には、これでどういった音なのかを知っていただきたい。 ライブでそのゆったりとした「こんなライブもあるのか!」という空間をぜひ味わって欲しい、とも。 宮田はItchaとは旧知の仲で、企画にも何度も声をかけられるなどしている。 ちなみに筆者は宮田氏のピアノ作品(Films)がお気に入りで、また氏がギターで参加している『かろうじて人間』のファンでもある。 宮田涼介Webサイト
2019/06/03 17:41