篭り物語シーズンⅡ
中間駅へと一気に滑った卓は、足元が甘い感覚を感じひとまず滑りこむ事にした。いつものパウダーばかりを滑るのではなく、斜度がきつく荒れがちな通称ハン3を流す事にした。 中間駅から再びゴンドラへ乗り目当てのコースへと向かう事にした。年末に居た頃とはゲレンデにいる客層はがらりと変わり、篭りの人間ばかりが山に残り若いライダー達が多く居た。 馴れ合うように滑るグループ、卓のように黙々と滑るライダー、様々なタイプの篭りがゲレンデには居た。 卓はそんな篭りの人間と相乗りする事になった。無口な卓はイヤホンをしたまま音楽を聞きぼぉっとしていた。 そんな卓を他所に何やら盛り上がっていた。それでも卓は空気のようにそこ…
2019/07/11 22:54