「フレイル」対策について
フレイルとは フレイルとは英語の「Frailty(虚弱)」が語源となっており、「年をとって体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態」を指します。 そのまま放置すると要介護状態に進む可能性がありますが、フレイルに早く気づき適切な治療や予防を行うことで、健康な日常生活に戻ることができます。 フレイルの基準 フレイルかどうかを判断する基準として、以下の5項目が挙げられます。 体重を減らそうとしていないのに、6カ月で2~3kg以上も減少する 何をするのも面倒だと感じる日が週に3~4日以上ある 歩く速さが遅くなる 握力が弱くなる 体を動かす機会が減り、身体活動量が減っている この5項目のうち、当てはまる項目が1~2項目であればフレイルの前段階である「プレフレイル」、3項目以上当てはまるなら「フレイル」状態に該当します。 特に新型コロナ禍においては、感染対策として不要不急の外出を控えて家に閉じこもることも多くなるため、運動不足による筋肉や骨の質の低下が進みフレイルになることが心配されます。 フレイルになるとどうなるのか フレイルの状態になると、身体能力の低下が顕著にあらわれ、死亡率が上昇します。 健康であれば数日で治るような風邪も、フレイル状態ではなかなか治りません。風邪をこじらせて肺炎を発症したり、体が思うように動かず転倒して骨折するなど、状況をより悪化させるケースも考えられます。 病気や骨折による入院をきっかけに、フレイルから寝たきり状態になる可能性もあります。 また、入院したときに生活環境の変化に対応できず、自分の感情をコントロールできなくなる方もいます。 このような事態を避けるには、フレイルに陥っている事に気づき、家族や主治医が早い段階から対応することが重要です。フレイルの状態から健常に近い状態へ改善したり、要介護状態に至る可能性を減らせる可能性があります。 フレイルのチェック方法 指輪っかテスト サルコペニア(筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下して いる状態)を簡単にチェックできる方法です。 両手の親指と人差し指で輪を作ります。 利き足ではない方のふくらはきの一番太い部分を、力を入れずに軽く輪で囲みます サルコペニアの可能性は… 【指が付かず囲めない場合】→低い 【ちょうど囲める場合】→中 【指の輪に隙間ができる場合】→高い イレブンチェック フレイルの兆候があるかどうか11項目で確認できます。 フレイ
2021/07/05 13:43