明治初期、現在の南小樽駅山側は明治政府が計画的に街を形成してきた。その拠点に郡役所及び納税事務所を洋風建築で建設した。学術論文では、史料にもとずいて建築図面を復元し3DCG化した。郡役所の経緯を記しておく。1880年(明治13年)小樽郡発足1899年(明治32年)区政開始1922年(大正11年)市政開始1923年(昭和8年)現庁舎に移転(市指定歴史建造物)従って郡役所は、明治13年に建設された洋風建築であり、設計図書はこの時代の復元である。この史料は小樽市総合博物館、市立小樽図書館にある。複数の史料をみるとすべて建物の絵が違うではないか。おそらく町の発展に伴って急速に業務が増え増築していったのであろう。場所は現在の南小樽駅山側、双葉高等学校の敷地である。3DCG化に際し、何処まで復元するかは悩みどころであ...エッセイ711.明治期小樽の街の姿を復元してみよう、余話、その2