植物の水分センサー
水は生命にとって必須であるが、多くの生物は水が欠乏した状態にも耐えうる方法を獲得している。 その中でも植物の種子は数年から数千年の間、乾燥した条件の中でも生存し続けることができる。 種子は水を吸収すると細胞活動を再開し発芽する。この適切な水の感知による発芽のコントロールが苗の生存には重要である。 しかし、どのような分子がどのようにして水を感知しているのかは明らかではなかった。 そこで今回紹介する論文では、種子が水を感知するタンパク質を同定し、その物理的特性に迫った。 --- 筆者らは始めに、公開されているシロイヌナズナのトランスクリプトミクスデータを再解析し、他の組織に比べて乾燥した種子で高く…
2021/09/01 18:18