なんとなく大丈夫な気がする。だって私だから。 5時から7時までのクレオ
1962年 フランス、イタリア あらすじ 売れっ子歌手のクレオは憂鬱だった。腹部の具合が悪く2日前に血液検査を受けていたのだが、彼女は自分がガンではないかと予感していた。今日の夜、主治医に電話で結果を聞くことにしていたが、死ぬのではないかという不吉な予感と杞憂に終わるのではという淡い期待との間で心が揺れ動いていた。帽子屋でショッピングを楽しんでいるうちは少し気が晴れたが、それも束の間、また悲観的な考えが彼女を支配した。多忙を理由になかなか会いにきてくれない恋人にも、お抱えの作詞家や作曲家に悩みを打ち明ける気にはなれなかった。 気晴らしに一人外出したクレオは友人のドロテに会いに行った。ドロテに包…
2021/03/25 07:00