第三者が「被害者に落ち度がある」という見方をしたくなるのはなぜか

第三者が「被害者に落ち度がある」という見方をしたくなるのはなぜか

しばしば加害者は自己正当化して罪を逃れるために、被害者が悪くて自分が問題の言動をとったという主張をしますが、被害者は第三者からも非難されがちです。 第三者は、「被害者に落ち度があって被害に遭ったのだ」という話にするのが好きです。 そこに働いている心理として、次のようなものが考えられます。 人によっては、被害者の身になって、一緒に苦い思いをするのが煩わしくて嫌なのです。 また、被害者が自分と同じ常識人だとすると、自分もいつ同じ被害に遭うか分からないという不安や恐怖、不条理を感じなくてはなりません。 あるいは被害者の話を聞いて、自分が力になれないという無力感を感じるのが嫌な人もいるかもしれません。…