生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真
★取材レポート★大正から昭和戦前期の日本の写真界を牽引し、日本写真史において傑出した存在として知られる写真家、安井仲治の回顧展が、東京ステーションギャラリーで開催中です。安井が38歳で病没するまでの約20年に発表した作品や資料を、時系列で観ることができます。大阪で生まれた安井は18歳で関西の名門・浪華写真倶楽部に入会します。当時のアマチュア写真家は芸術写真を追求し、安井も技術を駆使して絵画のような芸術写真を発表しました。1930年代に入ると、安井は「半静物」という新たな取り組みを始めます。日頃身近にあるものを組み合わせ、異様なもの、怪しい雰囲気の作品を仕上げました。1930年代後半に日中戦争がはじまると、写真家たちはそれまでと同じような活動はできなくなりました。安井は、傷痍軍人やヨーロッパから迫害を逃れて...生誕120年安井仲治僕の大切な写真
2024/02/27 13:43