自由と制約
大きな仕事を終えた後は、ついつい感傷的になるものだ。この度、海外の吹奏楽団から委嘱された吹奏楽曲2曲の作曲をおろした。 2曲とも10分を超え、新たな挑戦(若干の現代音楽手法やフーガの挿入など)も取り入れ、音楽的にもまずまず充実した仕事であった。今この文章を書きながらも、音楽は脳内リピートを繰り返している。 もっとも、私は過去の拙作について後々までこだわったり、未練をタラタラと持つタイプではない。 自分の作品を後々まで宝玉のように大切にする方もおられるが、自分にはそんな趣味はない。 そういう方は自分の作品が勝手に演奏されたり、引用されるとひどく騒ぐが、私は全然こだわらない。 むしろありがたいと思…
2020/03/26 09:47