Une femme アニー・エルノ
昨年末から1月にかけて、アニー・エルノーの本を2冊読みました。 La placeは主に父親のこと、Une femmeは母親のことを書いています。 両方とも100ページ程度ですが、前者が意外と苦戦したので、Une femmeの方は不安な滑り出したったのですが、読み進めるほどに、引き込まれていきました。 何から話したらよいかわからないくらい、静かに胸に迫るものがあります。 両親が小さな雑貨商を営む慎ましい家庭で育ちながらも、学問を身につけブルジョアの仲間入りをしたアニー・エルノは常に社会階層というものを意識していました。 作品にも多くその観点を反映させているので、ノーベル賞を授賞し、他国からも注目…
2023/01/21 00:49