カラカウア王のニッポン仰天旅行記
世界一周旅行 ハワイ王国国王カラカウア1世は1881年1月の朝早く、司法長官をつとめていた私(アームストロング)に話しかけた。場所はワイキキにある夏の離宮である。 「余の心配ごとも片づいたので、念願の世界一周の旅に行きたい。そのほうも随行するがよい」 ☆ 昼過ぎ、カラカウア王は内閣を召集し、世界一周旅行に出ると宣言した。枢密院の議員を呼び、旅行の費用を検討するよう指示した。随行員に私を指名し、国務大臣の肩書と、旅行の最大の目的である移民政策担当官の職名を与えた。もう一人の随員に侍従長のジャド大佐、王付きの従者にロベルトを指名した。 ☆ この旅行記は、カラカウア王の腹心の臣下である私が
2025/04/30 23:19