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  • §4.「記紀」の脊椎、下つ道を下る。

    「記紀」の編纂にあたって、安万呂はまず何をしたのでしょうか。幸いなことに、彼はその手掛かりを後世のために残しております。序文には、彼が『古事記』を撰録するとき、稗田阿礼をその道案内としたと書いております。その稗田阿礼が手がかりなのです。 稗田阿礼については性別やその他様々の見解があるようですが、一致していることは阿礼が猿女の君の一族で大和の稗田にいたのではないかとする説です。猿女の君の先祖は、天の岩戸で有名な天の宇受売の命です。彼女は天孫の降臨の際、先頭に立って道案内をしています。 つまり、安万呂時代の過去と今との道案内をしたのが稗田阿礼、神代時代の高天原と地上との道案内をしたのが天の宇受売の…

  • §5.投馬國を取り除け。

    周知のように、倭人伝は魏志の東夷伝の中では意外とも言えるほど字数の多い記事内容となっています。このことは陳寿が倭を特別視していることの表れと見えます。従って、前回で述べたような陳寿の意図があるとしたとしても、強ち見当外れとはならないはずです。しかし、それはそれとして、後漢に朝貢した倭の二つの国が同じであるということを別の観点からもう少しだけ補足をしておきましょう。 その前に、例えば野生動物の場合ですが、彼らは、早く大きく、早く強くなったものが生き残る確率が高く、しかも長い間優位性を保つことが出来るといわれています。そしてこれは、人の世界、特に古代においては人にも国家にも当てはまることだと思いま…

  • §48.斑鳩文化圏と法隆寺の創建。

    さてお気付きのように、図.47bでは定説に違えて法隆寺の瓦を一番最初に掲げました。それは、もし法隆寺が川原寺の後に出来た寺ならば、おそらく法隆寺式の瓦と言うよりも斑鳩文化圏そのものが存在しなかったと思われるからです。なぜなら、川原寺に続く薬師寺、藤原宮、紀寺、大官大寺、そして平城宮は全て川原寺式の蓮弁文様を持つ瓦が使われているからです。つまり、川原寺式にはそれほどの強い力があるのです。また、このことは、川原寺式以前とはいえ法隆寺式が広がったのは、法隆寺式にも強い力があったということを同時に教えてもいるのです。 そもそも法隆寺は官寺です。しかも大和を遠く離れた奈良の時代、法隆寺はなおもその伽藍の…

  • うやむやの関。

    私が生まれた時代、飛鳥に都があった時代ですが、その当時関と言えば、不破関(美濃)、鈴鹿関(伊勢)、愛発関(越前)の三つを指しました。それがテレビの当世風時代劇の見すぎなのでしょうか、いつのまにか、関と言えば先ず箱根の関所を思い浮かべるようになってしまいました。 それにつけても、箱根の関所の代官、時代劇では悪い奴が多いようでございます。 ✎..................................................................................................................................…

  • 敗戦国日本。(どこ吹く風 d12 社会と意識)

    勝てば官軍、負ければ賊軍。この言葉ほど明治維新と直結した言葉はない。言葉の意味は、たとえ道理に合わなくとも、戦いに勝った者は正義となり、負けた者は不義になるということ。そして、明治維新で薩長土肥軍に負けた幕府軍が噛み締めた言葉でもある。 ✎......................................................................................................................................... あれは二十代そこそこ、そう今から50年近くも前1970年頃のことです。私は会津生まれ…

  • ランキングサイト。

    最近、健康食品メーカーの大幅値下げの宣伝が目につきます。思うに、これは少子高齢化によるものかもしれません。おそらく健康食品利用者数が最大限に達し、減少に転じ始めたことによるものと見えます。 日本は既に高齢化社会に入っていると言われていますから、ここ迄は健康食品利用者数が右肩上がりであったことは確かでしょう。しかし、これからは同じ高齢者といっても後期高齢者と呼ばれている人の割合が増えてきます。この後期高齢者と呼ばれる人達は健康食品よりも病院の処方箋による薬を利用する機会の方が多くなってきます。つまり、少子高齢化社会では、新たに健康食品を利用する人より後期高齢者となって健康食品を止めていく人の方が…

  • ♪.葛城村統合型リゾート施設JA。

    政府の提唱するIR法案が成立し、葛城村でもこれの誘致に向けてなにやら騒いでいるようです。とりあえずはチンプイ放送でも聞いてみますか。 ☊.......................................................................................................................................☊ 「村議会が、統合型リゾート施設JAの誘致に向けてなにやら画策しているようですが」 「今回のこうした動き、ご隠居さんにはどう映りますか」 --☏-- 「そうじゃのう、良いか悪いかは別として、葛…

  • みわ山。

    世間は私のことを修験道の祖などと誤解しておられるようですが、私は先祖代々公共土木を担当するしがない役人の一人に過ぎないのでございます。ただ、その当時一世を風靡していたフジワラノミクスに異を唱えただけなのでございます。 今もって脳裏に焼きついてございますが、それは大変な工事でございました。何せ、赤駒の腹ばう田居を都にするのでございます、多くの役民が犠牲となりました。思い出すのもつろうございますが、私はその役民を監督する立場にあったのでございます。 ✎..........................................................................…

  • 玉砕の島。(どこ吹く風 d11 社会と意識)

    遠い昔、沖縄は西表の島をさまよったことがあります。下に載せるのはその時の事を思い出しながら書いた記事です。その記事を書いてから既に3年。西表からだと40年以上が経過しています。時の流れというものは、本当に早いものです。 「時が解決してくれる」 昔何度も聞かされた言葉です。しかし、解決できないものがあります。益々複雑になって行くものがあります。古い話でございますが、暇ならどうぞお読みください。誠惶誠恐、頓首頓首。 ✎...........................................................................................…

  • ファイナンシャルローン病み金。

    金あっての現代社会、一攫千金を夢見ても子ネズミの身であってはネギをしょった鴨にされるのがこの世の定め。金は貧しきから富める者に流れ、権利は弱者より強者に託される。資本主義と呼び、民主主義と言うが、貧者や弱者から離れた金や権利が再び彼らの元に還ってくる時は、インフレ・増税・福祉切捨て、見る影もないほどやせこけた姿をしています。 ✎.......................................................................................................................................…

  • §3.古事記崩年干支の示すもの。

    『古事記』には15個(①~⑮)の崩年干支があります。下表.3aがそれです。 - 表.3a『古事記』記載の崩年干支 - ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ 推古 崇峻 用明 敏達 安閑 継体 雄略 允恭 反正 履中 仁徳 応神 仲哀 成務 崇神 戊子 壬子 丁未 甲辰 乙卯 丁未 己巳 甲午 丁丑 壬申 丁卯 甲午 壬戌 乙卯 戊寅 これを1501年(19年×79章)の干支年表に貼り付けてみましょう。おそらく、誰もが推古天皇の崩年干支、戊子年から始めると思います。この戊子年は『記』・『紀』共に一致する最初の干支で、それは628年に当たります。あとは順次遡って崇神天皇崩年干…

  • §4.陳寿の設計図。

    「捨てる神あれば 拾う神あり」と申しますか、亡国の民陳寿にとって晋は正に拾う神そのものだったようです。陳寿にとって『三国志』あるいは『魏志』を書き上げることが晋への恩返しだったのかも知れません。 『魏志』は30巻。「魏志倭人伝」はその30巻中の最後の巻の最後にあります。この次に来る歴史書はいわゆる「晋書」です。言ってみれば「魏志倭人伝」は、『魏志』より「晋書」へとその誉れを引き渡す栄えある役目の書であると。 漢委奴國から邪馬壹國 前章までの段階で、奴國を伊都國に取り込み、奴國の戸数2万戸の消化が可能となり、また漢委奴國も伊都国の前身として取り込むことが可能となっています。つまり、3章の仮説図の…

  • §47.高市文化圏。

    『日本書紀』は、法隆寺の前身とされる若草伽藍の焼亡を670年と記しています。もしそれが事実だとすれば、斑鳩文化圏が成立したのは壬申の乱以降ということになります。また、『日本書紀』は壬申の乱の翌年から高市大寺の造営が始まったとも記しています。そうすると、斑鳩に高市とは異なる斑鳩文化圏と呼び得るものがある以上、おそらくは高市にも高市文化圏と呼びうるものがこの時期には成立している、ということになるのではないだろうか。 それにしても、決して広いとは言えない奈良の盆地のたとえ西のはずれと東南の隅という互いに離れた立場にあったとしても、共に太子道で結ばれている斑鳩と高市、果して特徴の異なる文化をそれぞれが…

  • §46.都と寺。

    大官大寺の出発点を示しているかもしれない吉備池廃寺という道標からは随分と離れてしまいました。しかし、吉備池廃寺からの降り道がはっきりとしない以上、この道標からは離れ、藤原京大官大寺から遡るのが順当ということになります。それに、今のところと言うより、おそらくこれからも吉備池廃寺を大官大寺の最初とする見方は変わらないものと思います。 そうしますと、藤原京大官大寺から吉備池廃寺へどのような流れが模索できるかということになるのですが、前回、川原寺を高市大寺に、法隆寺を天武紀大官大寺に想定しています。つまり、時間の流れは逆になりますが、大官大寺⇒川原寺⇒法隆寺⇒吉備池廃寺という流れが可能かどうかを模索す…

  • 天武はん。

    このコーナーは本来記事カテゴリーとしては「古代雑記」の役君小角の一言コーナーというものでした。しかし、現ブログからこうした記事は全て「平成雑言」に取り込むこととしました。従って、内容は「古代雑記・安万呂の設計図」と併せ読まないと分かりづらいと思いますので少し説明をつけておきます。また、「古代雑記・安万呂の設計図」もいずれ掲載することとなりますので、興味のある方はお読みください。 これは私論ですが、私は天皇即位、正確には即位の礼つまり即位の令というのは飛鳥浄御原令の施行以後のことではないかと思っています。浄御原令の施行は持統天皇即位の前年ですから、天武以前の天皇というのは正式に即位した天皇ではな…

  • §♪.FM 平城山(ならやま)。

    叩いた者は叩いたことを忘れるが、叩かれた者は叩かれたことを忘れない。というのが世の常でございます。 これも古い話ですが、確か数年以上も前の葛城村チンプイ放送での御隠居と葛城山彦との会話だったと思います。 ☊.......................................................................................................................................☊ 「従軍慰安婦はなかった。南京虐殺はなかった。近頃またぞろこのようなニュースが耳に入ってまいりますが、御隠居さんにはどのよ…

  • 悪の論理。

    強者が弱者を追いつめて悪事に走らせる。これを悪の論理と言います。無論私の勝手な雑言ですが、暇のある方はお読みください。 ✎......................................................................................................................................... 悪の論理は社会の至る所で実践されています。また、この論理は狭義には狩猟をする動物全てが持っているもので、おそらく人類はこの論理を長い狩猟時代の間に学んだものと思われます。 人も動物もそうですが、彼らが単…

  • §3.奴國は伊都國。

    最近、邪馬台国に関しての新しい知見が得られなくなりました。それは、古代史ブームが去ったということにもよるのでしょうが、もしかしたら新たな発掘の成果待ちという歴史家の消極的な研究態度によるものも又あるのではないかと思ったりもします。 ところで、これは初回でも述べたことですが、いわゆる邪馬台国は「魏志倭人伝」の中にのみ存在する国家です。したがって、もしこの国家に謎があるのだとすれば、その謎は当然「魏志倭人伝」の中に於いてこそ解かなければならないという事になるのでしょうが、あるいは、もしかしたら「魏志倭人伝」の中に於いてのみ解ける謎であるのかもしれません。 戸数が示す邪馬台国の構図 前章では、伊都國…

  • お定まりのメニュー。(どうせこの世は損なものc10 社会と笑い)

    これは歴史ブログの合間に入れるべく書いたものですが、投稿の折りもなく今日に到ってしまいました。歴史ブログは斑鳩東方朔が担当ですので、東方朔のボヤキをうけての六無斎の更なるボヤキということになります。 内容は陰陽五行思想の拡大解釈を行っていますので少し説明をしておきます。暇な方はお読みください。 五行では西は「金行」で、西に行くことを「金行」を行うと言います。「金行」を行うと五行相生の「金生水」が成立します。そうすると水は陰性で女性を表わし、金は宝をも表わしますからこれを綺麗な嫁さんというふうに読み解きます。 また、南は「火行」でこれを行うと「火生土」が成立します。土は国土を意味し、火は麗をも意…

  • §46.都と寺。

    大官大寺の出発点を示しているかもしれない吉備池廃寺という道標からは随分と離れてしまいました。しかし、吉備池廃寺からの降り道がはっきりとしない以上、この道標からは離れ、藤原京大官大寺から遡るのが順当ということになります。それに、今のところと言うより、おそらくこれからも吉備池廃寺を大官大寺の最初とする見方は変わらないものと思います。 そうしますと、藤原京大官大寺から吉備池廃寺へどのような流れが模索できるかということになるのですが、前回、川原寺を高市大寺に、法隆寺を天武紀大官大寺に想定しています。つまり、時間の流れは逆になりますが、大官大寺⇒川原寺⇒法隆寺⇒吉備池廃寺という流れが可能かどうかを模索す…

  • ♪.昭和は遠くなりにけり。

    江戸に三代住めば立派な江戸っ子だそうですが、私はこのブログで三回目です。そうしますと、私も立派なブログっ子ということになるわけですかな。 しかし、立派な江戸っ子にしろブログっ子にしろ老いぼれては立つの落とし子ならぬ立たないお年寄り子というわけですな-。つまらんことですな- チョット、チンポイ放送でも聞いてみますか。確か、葛城山彦と御隠居さんとの話が始まっていると思いますが。 ☊..............................................................................................................…

  • 働かせ方改革法案。

    働き方法案なるものが国会で討議されたとか。しかし、この法案、庶民からの議案ではなくお上や企業からの議案らしい。 そうすると、働き方法案ではなく働かせ方法案が正しい呼び方ではないかと。 ✎......................................................................................................................................... 島流しの身の上、働かせ方法案が正しいなどと申せる立場にはありませんが、私も役君と呼ばれているように嘗ては庶民を働かせていた者にございます。…

  • §45.高市大寺は川原寺か?

    さて、元明陵から山田寺まで道標に従って輪廻の路を下ってまいりましが、実はこの路の途中にもう一つ別の道標があるのです。それは吉備池廃寺と呼ばれている古代の寺院跡です。そして、この寺院跡が大官大寺の前身である百済大寺跡ではないかとも言われているものなのです。 百済大寺については色々な流布伝説があるようですが、私が一番興味を引いたのはこの寺が焼失したということです。焼失した寺としては法隆寺が有名ですが、藤原京大官大寺もまた有名です。特にこの大官大寺の塔の焼亡は平城京の伽藍配置に影響を及ぼしているようにも見えます。例えば、藤原京までの塔が回廊の中に配置されていたのに対し、平城京では塔が回廊の外に配置さ…

  • 都市と地方。

    近頃、人の間だけでなく自然の間にも格差が生じているとか。異常気象に環境異変。上から下への富やエネルギーの流れに偏りが生じている証なのかも知れません。 これも古い話でございますが、暇ならどうぞお読みください。誠惶誠恐、頓首頓首。 ✎......................................................................................................................................... 先だって、スコットランドの独立への賛否を問う選挙がありました。結果は変化よりも現状維持を望む反…

  • §2.モード19の暦法が生んだ設計図。

    たった60個の組み合わせしか持たない干支ですが、繰り返すことで無限の年数を表すことができます。前号では、「記紀」の骨組みは1501年間に納まると述べましたが、正確には79章の中に納まるということです。下図参照 章とは19年を1章と数える暦法の単位です。章法とも呼ばれ、19年のうちの7年を閏年とする平朔法の暦法です。そのため、十九年七閏法とも呼ばれています。日本に最初に伝わったとされる元嘉暦はこの暦法を用いて作られた暦であります。しかし、安万呂の時代にはこの章法にこだわらないもっと優れた破章法(定朔法)の儀鳳暦が伝わっていました。なお、儀鳳暦は新羅経由の呼び名で、本来は麟徳暦と呼ばれています。日…

  • 月極ジッチャンネル。

    最近は、HTMLにもCSSにもそこそこ慣れはしたのですが、縦書きにして横にスクロールさせる方法が未だ分かりません。 かと言って縦書きに拘っているわけではありません。ただ、横書きはレポート用紙の書式のように思えて不平や不満等を述べるには不向きのように思えてしようがないと、まあそういう訳なのです。 下に載せるのは、ブログを始めて2ヶ月ほど経った頃のものでしょうか。確か、その時インターネットエクスプローラーの脆弱性がどうのこうのと騒がれていたように記憶しています。 これは年寄りのつまらない愚痴ですが、ブログに不満のない方は後学のためにもぜひお読みください。 ✎....................…

  • §2.漢の倭の奴國はなかった。

    例えとしてはどうかとは思いますが… 先ずは始めましょう。 大和は本来奈良盆地の東南地域だけを指しての呼称でした。それが時代が降るとともに拡大されて、先ず奈良県全体を指す呼称へと変わり、そして最後は大和民族という呼び方があるように日本の国を指す呼称へと変わって行きました。 そこで、そうゆうことなら、漢委奴國、あるいは倭奴國、さらには伊都國の場合はどうかと考えてみたのです。そこで、時代を卑弥呼の時代まで降ってみましょう。すると、「魏志倭人伝」の記す戸数千余戸は狭義の伊都國、「魏略逸文」の記す万余戸は広義の伊都國とすればいいことに気がつきました。 漢委奴國の後裔 邪馬台国は親魏倭王の称号を持ち、30…

  • ♪.こちら666放送。

    近近二回目の米朝会談が行われるとか。 ところで、6月12日の一回目の米朝会談、巷では異様な噂が囁かれていたのですが、何事もなく終わったようです。 ちょと、その当時の葛城村チンプイ放送でも聞いてみますか。 ☊.......................................................................................................................................☊ 「御隠居さん、米朝会談が終わりましたね」 --☏-- 「そうじゃのう、ババ抜きゲームの次は核抜きゲームということじゃった…

  • §44.平城京の交差点、大極殿と東大寺大仏殿。

    交差点とは、道の集まるところであると同時に道の分かれるところでもあります。そういう意味では分岐点とも起点ともさらには中心とも呼べるものでもあります。 「記紀」の書かれた時代、その時代の中心は平城宮第一次大極殿にありました。その大極殿の玉座にいたのが元明と元正、二人の女帝です。そして、この二人の女帝の時に日本の歴史の起点「記紀」が成立しているのです。 では、「記紀」は二人の女帝のために書かれたものなのだろうか。… 否、そうではありません。しかし、その答えは二人の女帝の居た大極殿の玉座の東と南とに目を遣ればたやすく見つかります。 上図からもわかるように、平城宮第一次大極殿の東には聖武陵があり、南に…

  • 聞き違い、言い違い。書き違い。(他人事コーナー e8 社会と笑い)

    遠い昔の話でございます。 巷では、TPPが良いの、あるいはTTPが良いのと大騒ぎをしているようです? これを葛城山から眺めていますと、てってってっ、ぺっぺっぺっ と、ただ唾を飛ばしあっているようにしか映りません。 ✎......................................................................................................................................... さて、h抜き、玉抜き、骨抜き、ババ抜きは別として、巷ではアベノミクス三本の矢が抜けたという噂もございます。何…

  • 環太平洋パートナーシップ

    環太平洋パートナーシップ協定(TPP)という言葉を聞いて随分と久しくなります。恥ずかしい話ですが、TPPがいつの間にやら記憶の中でTTPとなっていました。まあ、そのくらい久しかったということでしょうか。 ただ、そのTPPも今日ではTPP11となっているとか。時代は年と共に常に変わっていくようです。 ところで、インターネットスラングにh抜きのttpがあるとか。そうしますと、差し詰めTPP11はアメリカ抜きのTPPということになるのでしょう。 ✎.............................................................................…

  • 続TPPのゆくへ。

    クモの巣ブログを始めて足掛け三年、いや四年ですか、もう忘れてしまいました。 ところで、去る6月28日、始めてコメントが頂けました。本来なら即返礼をしなくてはならないのですが、なにぶん年寄りの受け答え、今日明日というわけには参りません。また、予定もございます。年寄りにとって予定を変更することぐらい大儀なものはないのでございます。 ついては、今回に至りましたこと深くお詫び申し上げます。 なお、これは他のブログでの話でして、当ブログでの事ではありません。 ✎........................................................................…

  • ♪.こちらABCD放送。

    シャッフルとはトランプゲームの前にカードを切り混ぜることをいうのですが、最近はどういうわけですかトランプはトランプでもトランプの大統領か大統領のトランプかが世界をシャッフルしているとかの話のようです。 これは、トランプ氏が大統領に当選して、一段落ついた頃の葛城村チンプイ放送での御隠居と葛城山彦との会話です。 ☊.......................................................................................................................................☊ 「ご隠居さん、…

  • §1.奴國を取り除け、戸数は語る。

    邪馬台国問題は、煎じ詰めれば「魏志倭人伝」そのものの問題です。どう解釈するかということも大事ですが、忘れてならないことは "「魏志倭人伝」は陳寿の作ではあるが、陳寿の見聞録ではない "ということです。つまり、「魏志倭人伝」は他者の手になる資料を陳寿が集め、彼自身の考えの下で再度組み立てられた結果出来上がったものだということです。 従って、「魏志倭人伝」というそうした文献が引き起こす諸問題等への解決の糸口は、陳寿が集めた資料を彼がどのように組み立てたかを先ず知ることから始めなくてはならないはずです。そして、そのためには、陳寿が用いなかった資料を知ることもまた大事なこととなるはずです。つまり、用い…

  • 「記紀」の設計図、表1、表2、表3。

    『古事記』と『日本書紀』は、歴史家や文学者やその他の専門家といわれている人たちによって語りつくされている観があります。しかし、謎は残されたままです。それになにより、素人は未だ語ってはいませんし、一億分の一の検証が残されてもいます。 無論、素人に何が語れるのか、どのような検証が出来るのか、誰もがそう言うと思います。しかし、『記』と『紀』は共に日本最古の古典です。つまりは初めてのもの、当然、素人の手によるもののはずです。そう、『記』・『紀』に最も近いのは、素人なのです。 さて、「記紀」には設計図があります。最初の設計者は天武天皇と思われますが、最終的には太安万侶の手によるものと思われます。詳しくは…

  • 道。

    道とは不思議なものです。道を行きますと。そう、例えば桃太郎さんが道を歩いて行きますと、先ずどこからか犬がやってきて伴に加わり、次いで猿がやってきて伴に加わり、最後には雉がどこからかやってきて伴に加わります。黍団子の威力といえばそれまでのことではございますが、私の場合は如何なる威力のせいなのでございましょうか。 ✎......................................................................................................................................... 私が道を行…

  • ノーベル賞と平和。

    今年も早やノーベル賞が噂される時期となりました。去年のノーベル賞、私のブログ並みで終わったようですが、日本がこの賞の複数の受賞者で沸き返った時に書いた記事がございます。暇ならどうぞお読みください。誠惶誠恐、頓首頓首。 ✎......................................................................................................................................... 今年度、日本人のノーベル賞受賞者数が二十何人かを越え、ニュースが軒並みに日本人の優秀さを讃えています。し…

  • TPPのゆくへ。

    今となっては反古のような記事ではございますが、当時は六無斎といえどあれやこれやと考えて書いた記事でございます。消費期限表示はございませんので、いつでもお読みいただけます。 ✎......................................................................................................................................... 六無斎といたしましては、関税が無くなり物価が下がればそれに越したことは無いのですが、少々気がかりなことがございます。 先ず、たとえ関税がなくなっても税…

  • ♪.FM 川柳。

    これは前のブログでのことです。実は、TPPをTTPとしてしまったことで、間違いではないのかとコメントいただいたことがありました。 で、早々に次のように取り繕って記事としました。 ☊.......................................................................................................................................☊ 「第7回チンプイ・FM川柳の月極め特別賞に『TPPアメリカ抜けてTTP』が突如選ばれたようです」 「TPPについてはこのコーナーの第1回目で御隠居…

  • §1.記紀の中の遺物を拾え。

    これは、古代雑記の第一弾として書き始めたものです。そのため、前置きが少々長くなりますことを先ずお詫びしておきます。 ✎......................................................................................................................................... とうねんとって二千云百云十歳、実は何を隠しましょう、私はかの有名な東方朔なのでございます。大昔より長きに渡り、この世の嘘と偽りを頭の禿げるほど目の当たりにしてきた爺チャンにございます。 さて、これから私が申…

  • 歴史は現代史

    牛刀をもって鶏を割く。 『論語』にも載る古人の言葉です。 思うに、古代を語るに牛刀はいりません。以下の記事は、週刊爺チャンネルC"C"+と銘打って誰も見ていないようなホームページを運営していた時に、古代雑記(「記紀」の素顔・安万呂の設計図)冒頭で素人にも古代史が語れるということを私なりに述べたものです。 ☊.......................................................................................................................................☊ 「記紀」には素顔が…

  • 少子高温化。

    平氏にあらずんば人にあらず。 人が人をどのように見ているのか、まして為政者はどうなのか。千数百年をかけてこの世の事を葛城山より見てまいりました私ですが、未だに分からず仕舞いでございます。 ✎......................................................................................................................................... 少々気になることですが、アベノミクス以降安倍政権が人手不足と少子化とを必要以上に結び付けて考えている嫌いがあります。 と言うのも、LG…

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