(写真をコラージュしたカードを差し出しながら)看護師さんたち「退院おめでとうございます!」 私「わぁぁ!ありがとうございます!」 私&夫「本当に本当にお世話になりありがとうございました!」 看護師さんたち「元気でね〜!仲良くしてね!」 わあ、カード、足型まである…! 私は生まれて初めての感情を抱く。 自分と、自分とは違うけれど 自分から生まれた存在のふたりを こんなに大切に扱ってくれたこと。 すごく不思議な気持ち… 歯痒くて温かくて少し申し訳なくてすごく嬉しい そして私は35年生きてきて初めて思った 人に喜んでもらうこと、人の役に立つこと、そんな仕事をしたいと そしてこの“自分は人に、社会に、大切にされている“ことが全ての人に平等に与えられること 社会とはこうあるべきなのではと思った 私は今後、そんな信念のもとに仕事や、人としての働きをしようと そんな風に思ったのでした
GCUの先生「2人とも呼吸が安定してきましたので そろそろ退院できそうです」 私「本当ですか!」 3日後に退院が決まる。 退院前日の院帰りー 私と夫「今日は最後の晩餐だぁ〜!」 ステーキィィィ ケーキィィィ 明日からがんばるぞぉ〜!
産後10日ー 1日だけ院通いを休んで(前日から説明済、搾乳ミルクだけ朝持っていった)東京へ散髪などへー 私(GCUの看護師さんへ)「スミマセン!お願いします!」 行きつけの美容院ー 美容師「久しぶりやなあ!おめでとう!」 私「ありがとう!またしばらく来れないから伸びても変じゃない髪型でヨロシク」 双子より先に退院できたことで実現ー 東京の自宅にて必要な物を持っていったり少し片付けたり…。 2人子供が欲しいなと思って壁に飾ってあった京紙雛。(雛にそんな意味はない) 懐かしい…そして見事に2人子供産んだよ笑 マジGCUに感謝! まぁもし双子が退院したとしても産後の体ボロボロだし父親に1日任せて母親がリフレッシュできるのが普通の世の中になってほしい。日本はちょっと“母”に厳しすぎる。産んだら痛感「人権がなくなった」と。こりゃ少子化になるわと思いました
院に保冷バッグに入れた、冷凍した乳を持っていって 沐浴、子に授乳。 沐浴も授乳も少し慣れてきた。 なんか…乳を吸われていると… 甘いものが浮かぶようになってきた… あずきと…チーズクリームの…たい焼き…マスカルポーネなら尚良し… ホイップクリームじゃないのよ…チーズなのよ…
妹に手動の搾乳機を借りていた。 右手が痛え…腱鞘炎になりそう。かといって左手はやりにくいな…。約3時間おきにやるんですよ?! 院では電動の搾乳機を使っていたので、似たような中国製を買った。 4〜5千円くらいの安いやつ。ダブルを買ったけど片手は空けたかったので洗い換えとして二つ使ってた。 あーラクだ!こりゃいい!空いた片手でスマホタイム。 母乳バッグに入れ冷凍庫にイン。約3時間おきにね…2度目…。スイミントハナニカ…
薬をもらい 挨拶をして。 私「先生、私と息子を助けていただきありがとうございました」 先生「いやそんな…(照)」 先生てれた!! 息子たちにバイバイし 私「毎日くるからね!」 退院ー! 夫「オメデトウ〜」
私のみ明日退院なので祝膳が出た。 うわっすごい…今までのご飯と比べ物にならない量!正直総合病院だから期待してなかった… ウマウマ ううー食べたーごちそうさまでした 食べてすぐゴロンの幸せ…
これまでみぎは片目は開いていても両目を開けている状態を見せてくれなかった(目の上、切ったところはもうほぼわからない) どちらかの目が開けにくいということはなさそうで左目が開いている時もあれば右目が開いている時もある。(目の下にかじくった跡) しかし本日… (パチィっ!!と、みぎの両目があいている) きゃわわあ!両目が開いてるー! 撮りまくる(パシャァーパシャァー)
これまでみぎは片目は開いていても両目を開けている状態を見せてくれなかった(目の上、切ったところはもうほぼわからない) どちらかの目が開けにくいということはなさそうで左目が開いている時もあれば右目が開いている時もある。(目の下にかじくった跡) しかし本日… (パチィっ!!と、みぎの両目があいている) きゃわわあ!両目が開いてるー! 撮りまくる(パシャァーパシャァー)
先生「おはようございまーす。今日は抜糸しますね〜」 私「おはようございます、ハイ、えっここで?!」 先生「そうですよー」 約5分後ー 先生「ハイ終わりました〜」 私「もう?!早いですね!」 翌朝ー テープが痒い 先生「かぶれてますね、テープ変えますね!クリームも出します」 私「お願いします…」 若干肌が弱い。
うろ覚えだけどこの日くらいからGCUへ移った。 (NICUは主に治療、GCUは主に回復) 看護師さん「今日は沐浴してみましょう」 夫&私「ハイ!緊張する〜」 沐浴布をかける。片手で首を支えながらもう片手で洗う。顔から拭く。 (ひだりを沐浴する) 私「えっむずくない?!」 ひだり「ふぎゃあああああああああ」 (沐浴布がずれていく) 私「あああ下手でごめんねぇ〜汗」 ひだり「ふぎゃあああああああああ」 (へその緒ポロっ) 私「あっしかもへその緒が取れちゃった…!汗」ひだり声でかいな… 看護師さん「あらまぁあとで消毒しましょう笑」 (ふなああああああ と泣き声が聞こえる) 私「あれ?これみぎの声じゃない…?」
おしっこしてあるオムツを替えて体重計に載せて体重を測る。(みぎ) 口を大きく開けて…乳首の周囲から(根元より広範囲な感じで)かぶりつかせる。 これがなかなか…難しいな… (先の方だけくわえてもうまく飲めない) 飲ませた後また体重を測って差でどのくらい飲んだか記録。 私「20ml飲んだね!」
NICUにて。 看護師さん「今日は抱っこしてみましょうか!」 私&夫「おおお!」 看護師さん「首の下に腕がくるようにして〜この状態で載せますね〜」 (私アセアセ夫ワクワク) 私はひだり、夫はみぎを載せてもらう。 ふぉっ…ひぃぃ… 看護師さん「肩の力抜いて下さいね〜」 私カチコチアセアセ、夫ぱぁぁぁっ。 怖いいィィ、可愛いと思う余裕なし。
午後ー ベテラン看護師さん「それでは初乳をとっていきますよ〜!」 私「よろしくお願いします。私はどうしたらいいでしょうか…?」 シリンジを持つベテラン看護師さん「服の前を開けて固定して、見ていて下さいね〜!」 私の胸をゴリゴリゴリゴリするベテラン看護師さん「この周りの方からっ…中心に向かって…」(ゴリゴリゴリゴリ) ベテラン看護師さん「出ましたね〜!初回でこれだけ出れば上等ですよ〜!」 私「そうなんですか!ありがとうございました!」あなたのおかげです!
朝の検温時ー 看護師さん「今日初乳を出しますのでできたら午前中に赤ちゃんに会いに行って下さいね」 私「ハイ行くつもりでしたが…?」 看護師さん「赤ちゃんと触れ合うと母乳が出やすくなるんですよ」 私「なるほど…オキシトシンが出るってやつか…」 NICUー 私「失礼しまーす」 みぎ寝てる〜 あ!ひだりおきてる!目が開いてるの初めてだ!ふぁぁぁぁぁぁ (またしてもうつ伏せでかろうじて片目が見えてる)
先生「傷口は問題なさそうだね。今からお腹を押して子宮の収縮を促します…痛いと思いますがちょっとだけ我慢で…」 ギュウゥゥゥ… 私「う…ふぐぅっっ…」 痛…痛いけど咳よりはマシか…な…
先生の回診 先生「おはようございますーお腹見せて下さいねー」 私「おはようございます、ハーイ」 先生(お腹をトントンしながら)「あ…ガスが溜まってますね〜」 私「このふくらみガスですか?」 先生「そうですね〜ガスだけじゃなくて子宮もまだ大きいですしまだ色々入ってます。様子見て出ないようなら薬飲みましょう」 麻酔医は何だったんだ
出産後2日目の朝 この腹…まだ1人入ってそうなふくらみ…単胎で5〜7ヶ月くらいか? チャラ麻酔医の回診。 麻酔医「調子はどうですか?」 私「お腹が痛いです」 麻酔医「まぁそうですよね」 私「それにしても何でまだこんなにお腹出てるんですかね?」 麻酔医「…??何ででしょうねぇ〜何が入ってるんだろう…」 …ごめん困らせるつもりでは…肉とは言いにくいよねってあれ?これは天然か?見た目チャラくて中身天然??
この時はタイミングも悪く私もヨロメクのでお世話はできず… (鼻には酸素チューブ、心拍や呼吸もチェックしてある保育器の中で) こんなにしっかり息子のことを見ていてくれて本当NICU有難い… 息子にまたねと告げ病室へ戻る。 その頃夫はー 出産日の夜にジモトを発ち本日は東京で出生届や児童手当の申請を出していた。(あと所用あり) そして出産翌々日(明日)の朝ジモトへ帰ってくる。 こんなスケジュールでした。 夫からLI○E。 「出生届出したよ!(写真付き)」 私「おお!ありがとう!(と返信)」 正式に双子に名前がついた。 みぎ 優しく温かい子に…という意味でつけた名前。(妊娠直前(17話)の時の気持ちから) ひだり 芯を貫き努力できる子に…という意味でつけた名前。(お腹にいる時の感じから)
みぎ 私「昨日ぶりの対面だね〜、もう赤くないね」 看護師さん「目の上の傷は治りかけで、クリームを塗っています」 ひだり 私「かろうじて顔が見える!もう白くないね!」 みぎより160g少ないだけなのにだいぶ小さく見える。(160gって何故かハンバーグ思い出す…) 新生児サイズのおむつがデカすぎる。 看護師さん「2人とも新生児によくある呼吸の乱れが少しあります。1〜2週間で安定すると思います。」 私「そうですか…っ」(よろける私) 咄嗟に支えてくれた看護師さん「大丈夫ですか?!」 私「スミマセンありがとうございます…あれっ…何ででしょう、普通なのに…」 看護師さん「いやいや昨日開腹したばかりですからっ!無理なさらないでくださいねっ、椅子座って下さい!」
初!NICUへ向かう。 2人似てたよな… 二卵性なのに…胎盤も融合してたし… もしかして本当は一卵性だったりして…?! ※DDツインでも稀に一卵性ということがある。 手洗いをしドアを開ける私「失礼します」 はてうちの子は… (他の子をみてしまった) (また他の子を見てしまった) ※本当は他の子を見てはいけない。 みんな同じ顔やん! 生まれたばかりは大抵顔も浮腫んでるし目も閉じててみんな似てたw 看護師さん「こちらです〜」
尿管を抜いてもらった。 私「ありがとうございます!」 看護師さん「いえいえ、では早速トイレにいってみましょうか!」 歩く練習も兼ねて久々のトイレへ。 看護師さん「産褥パッドを変えてみましょう」 入院時にもらったバーズセットに色々入っている。 産褥パッドS、M、L。母乳パッド、タオル2枚、赤ちゃんのお尻ふき。 産褥パッドは生理用ナプキンと比べてもだいぶ大きい。 トイレにて。 看護師さん「何かあったら呼んでくださいね」 私「ハーイ」 (産褥パッドでかー!そして血の量も凄いな…)
心電図モニターとフットポンプが外された。 座る練習をしといてくださいって言われたな… 薄々気づいてたけど…起き上がる途中のこの体勢がめっちゃツライ そしてそれ以上に…いや1番ツライのは(鼻炎による咳;ゴホゴホっ) ギィィィィィィン! 私「…っ!!」痛すぎて涙が出る…傷口開いてるんじゃないの?って痛み。 よく看護師さんや夫に心配された。
検温&採血 私「お願いします…」ねむ… 昨夜は看護師さんきてくれるたびに起きたな…多分。 溜まった尿を持っていってくれたり… 仕事とはいえ申し訳ない気持ち! 配膳の方「朝食でーす」 私「ハーイ!」待ってました!36時間超ぶりの食事! (重湯、汁のみの味噌汁、お茶、ジョア)まじか…全部液体(泣)
(私ウトウト) 看護師さん「失礼しまーす、こちら赤ちゃんの写真です〜置いときますね」 私(ッハ!)「おおお!ありがとうございます〜!」 (カードに角を丸く切った赤ちゃんのミルクを飲んでいる写真、周りに可愛いシールで飾り付け、手書きで一行添えてある。) わぁ嬉しいなあ… (みぎ) 『ゆっくりゆっくりだったけれど5ml全部飲みました。』 (ひだり) 『5mlのミルクを上手にあっという間に飲んでしまいました。』 あ!ひだりの顔見えてるー! 本当にありがたい…そしてなんか2人そっくりじゃない…?夫の撮ったビデオもそっくりだったな…
夫帰宅後ー うっ麻酔切れてきた…痛い…(下腹部ズキズキ) 次看護師さんきたときに点滴お願いしよう…(入院予定表に痛みが強いときは痛み止めの点滴を行います。と書いてある) 点滴を替えに来た看護師さん「痛み止めですね〜ちょっと待ってて下さいね〜」 私「お願いします」 (下腹部ズキズキ) しばらくして看護師さんが戻ってくると 看護師さん「ごめんなさい〜〜〜イブプロフェンアレルギーなのでできませんでした…成分が…。(私はイブプロフェンアレルギー)カロナール錠なら飲めますが錠剤が飲めるのは明日からです…」 (ガーン)私「そんなぁ…」(ズキズキ)
夫がNICUに面会に行ってきた。 コロナ前だよ!NICU面会の掟! ・面会時間 11:00 〜 16:00、18:30 〜 21:00 ・対象 赤ちゃんの両親・祖父母のみ (体調の優れない方はNG) ※マスク着用、入口で手洗い消毒必須 ※携帯は電源オフ ※デジカメOK ※他の赤ちゃんは見ない、写さない 夫「いや〜ちっちゃくて可愛い〜見てみて〜」(デジカメを見せてくれる) (保育器に入っている、みぎ) 私「エコーの顔に似てる!目の上の傷目立たないね、よかった」 (保育器に入っている、ひだり) 私「ひだり…生まれてもなお全然顔を見せないのか…?エコーの時から…」 (タオルで顔隠れてる、鼻チューブしてる) 私「シャイなの?!可愛いな!♡」 なんか早産時の場合肺が未熟だとうつ伏せ寝の方が呼吸が楽なのだそうです。
看護師さん「ところで…胎盤見ます…?内臓なので…興味があればですけど…」 私「見たい…」 夫「ウンウン」 数分後ー 看護師さん「こちらです〜」 夫と私「ええええええええええ」 私「デカァー!」 看護師さん「大きいですよね〜融合してますね〜」 私「こんなんと双子と羊水とか入ってたのか、そりゃ重いはずだわ!」 夫「そうだね…」
(点滴には薬を追加済み) 看護師さん「失礼します〜赤ちゃんのへその緒をお持ちしました〜」 夫と私「わぁありがとうございます〜 立派な箱…おぉ…こういう感じか…」 (桐のケースにガーゼの上にちょこんとよくわからない細長い物体が。ケースのサイドには私の名前と番号1と2が書かれた、シールがそれぞれ貼ってある) 看護師さん「入院中蓋を開けといてよく乾燥させとくといいみたいですよ」 夫「へぇ…」 私「そうなんですね…」 (サイドテーブルの奥に蓋を開けたまま二つ並べて置いてみる) 夫「盗られないかな…まあ盗らないか…」
母と祖母は帰宅ー 先生が病室へ入ってくる。 私「あ先生」 先生「お疲れ様〜改めておめでとうございます」 夫「先生!ありがとうございました!」 先生「体や気分はどう?気持ち悪いとかない?」 私「眠いのと…上半身が痒いです…」 先生「眠いでしょうね!痒い?クリーム出す?」 私「顔や頭まで痒いんです」 先生「あそれ麻酔の副作用だ!点滴に薬を入れますね」 夫「おぉ…」 また麻酔の副作用〜〜〜!!(かゆかゆ)
病室へ移動中ー うわーなんか疲れがどっと…ネムイ… (祖母と母と夫が待っていた) 母「移動中の赤ちゃん見たよ〜!元気そうだったね!」 夫「お疲れー!」 祖母「赤ちゃん見に行けるだか?」 母「なんか低血圧になったんだって?」 夫「移動中の赤ちゃんのビデオ撮ったからね!」 (点滴と心電図モニターと自動血圧計に繋がれながら) ちょ…喜んでくれてありがたいけど…寝たい…
看護師さん「ではこれより病室に戻りますよ」 私「あっハイ」 そうだベテラン先生に挨拶したいな…どこだ…(キョロキョロ) 私「あのーベテラン先生ってどちらに…?」 看護師さん「(キョロキョロ)あっもう…戻られたようですね…」 ガーン ボーッとしてた自分のバカ…
目の上でよかった〜!出血はすでに止まってるっていってるしかすり傷だ!…とは100%は思えない。申し訳なさそうに謝っている先生たちを責めるのも…違う…(モヤ〜) 先生が謝ってたけど切ったのは多分研修医だろうな…(ズキ…) 責任者だからか…(ズキズキ)…あれ…これ… 21だか22歳の頃 その時していた仕事で初めてできた後輩がミスをし先方に謝罪の電話を入れた。(当時の私、悔し涙を流す) 私は後輩のミスの責任を負えるほどの人間ではなかった…。 ーというのを思い出した。 (ズキズキ)自分が小さい人間すぎて胸が痛い…苦笑
縫合。 よく見えないけどめっちゃ研修してるっぽい。 子宮とお腹の皮膚2箇所縫う。 (よく考えたら2度切腹してる…!!) オペ終了後。 先生「すいません。1番ちゃんを取り出す際にメスが目の上に触れてしまい傷をつけてしまいました。すでに出血も止まっているようです。申し訳ございませんでした。」 研修医「申し訳ございません…」 …え… 私「あ…そうなんですか…わかりました」 先生「申し訳ございませんでした」 目の上…目に当たっていたら…?
新生児チームの看護師さん「ではNICUへ行くお支度をしますね」 私「ハイ〜お願いします!」 2人とも見た感じ健康そうだ…手術とか必要なさそうだ いつもの先生「体内に器具などないかレントゲンでチェックしますねー」 私「ハイ!あそうだ先生、1番ちゃんから出しましたよね…?」 1番(みぎ)と2番(ひだり)の名前決まってるから間違えないように… 先生「そうですよー」 (先生上の空だな)(まだオペ中ですから) 私「エコーの時の2番が次男ですよね…?」 先生「そうです!」(怒り気味) 執拗な確認w
新生児チームの看護師さん「これは胎脂といって体を保護する役割がある脂のようなものですのでそのうちとれます。肩毛もそのうち抜けます」 私「へぇそうなんですね〜!」 (眠そうでたまに口をパクパクする第二子) 私「兄に比べておとなしいですね…」 看護師さん「ふふ、でも元気ですよ^^」 (第二子のほっぺに触る) (ふぁ〜っとした気持ちになる)
第一子を抱いている看護師さん「ではNICUへ行くお支度をしますね」 私「ハーイお願いします!」 赤ちゃんってホント赤いんだなー 原始反射でも握られると嬉しいな… 指も5本あったし自発呼吸もできてたな…すごいぞ…よかったよかった 別の新生児チームの看護師さん「第二子ちゃんです〜」 (第二子参上) 私「えっ白ーい!」
生きてるならよかった… 他に何か問題はないかな…心配。 新生児チームの看護師さん「第一子ちゃんですよ〜」 (ふに゛ゃあと泣いている第一子参上) 私「わー赤ーい!」 看護師さん「触っても大丈夫ですよ〜」 私「えっいいんですか?」 恐る恐る手に触ると…ぎゅっと握る第一子。 ふぁ〜っとした気持ちになる。
153話 第二子誕生(双子の出産日9)(双子妊娠35w5d)
先生「2人目もすぐ出るよー!」 ドキドキ… 看護師さん「第二子産まれました!男の子です」 …???産声聞こえてないけど… えっ生きてる??めちゃめちゃ高音で聞こえないとか? もしくはか細いのかな? 泣かない赤ちゃん?…ているの…? 先生(感動とかしないの?っていう雰囲気で)「ねぇ産まれたよー?!」 私「…2人目、生きてますよね?」 先生「生きてるよ(笑)」
152話 第一子誕生(双子の出産日8)(双子妊娠35w5d)
(焦げ肉臭)今切ってるんだよな…麻酔効きててよかった…死にかけたけど…。 (ぐい〜ぐいっ)うっ…なんかすごく内臓???引っ張られている…。 先生「もうすぐ出るよー!」 「…んおに゛ゃぁ おに゛ゃぁ に゛ゃぁ…」 看護師さん「第一子産まれました!男の子です!」 他の看護師さん「おめでとうございます!」 産声…よかった… この時私は感動とかより、生きてるっぽくてよかったという安堵と他に異常などがないかというのが心配でした。
剃毛、手術部位にマーキングを終え麻酔が効いているかチェック。 先生「これ痛い?」 私「痛くないです」 先生「これは?」 私「痛くないです」 先生「今氷あててるけど冷たくない?」 私「ないです」 先生「よしでは麻酔効いてるんで始めます!」 (ぷぉ〜ん…) 肉の焦げる臭い‼︎
150話 どうしても言いたい(双子の出産日6)(双子妊娠35w5d)
他の看護師さん「血圧戻ってきました」 ずっと手を握ってくれていた看護師さん「少し楽になりましたか?」 私「…ハイ、ありがとうございます」 看護師さん「今のは麻酔の副反応でたまにあることで、血圧が下がってしまったのですがもう大丈夫!」 私「あ、そうなんですね…じ、実はさっき言いそびれたんですが…」 私「ベテラン先生は私が産まれた時の母の主治医で、私ベテラン先生に取り上げられたんです…」 看護師さん「え!そうなんですか!素敵ですね!是非先生に…」 割り込みでいつもの先生「いや〜血圧戻ってよかった!じゃあオペの前に毛を剃ろう!」 私「…」
149話 ドラマみたいなシーン(双子の出産日5)(双子妊娠35w5d)
ベテラン先生…挨拶したい… あ、あれ…なんか苦しい…? (はぁ、はぁ) (ピピピピッピピピピッ…) 看護師さん「血圧下がってます!上○の下□」 ベテラン先生「〜を●ml追加」 看護師さん「ハイ!」 苦しいのやっぱり勘違いじゃなかった… (はぁ、はぁ、はぁ、はぁ) (ピピピピッピピピピッピピピピッ…) 看護師さん「まだ上がりません」 ベテラン先生「あと△ml追加して」 (ピピピピッピピピピッピピピピッ…)ド…ドラマの死ぬ前のシーンみたいな音鳴ってるっ…
149話 ドラマみたいなシーン(双子の出産日5)(双子妊娠35w5d)
ベテラン先生…挨拶したい… あ、あれ…なんか苦しい…? (はぁ、はぁ) (ピピピピッピピピピッ…) 看護師さん「血圧下がってます!上○の下□」 ベテラン先生「〜を●ml追加」 看護師さん「ハイ!」 苦しいのやっぱり勘違いじゃなかった… (はぁ、はぁ、はぁ、はぁ) (ピピピピッピピピピッピピピピッ…) 看護師さん「まだ上がりません」 ベテラン先生「あと△ml追加して」 (ピピピピッピピピピッピピピピッ…)ド…ドラマの死ぬ前のシーンみたいな音鳴ってるっ…
148話 まさかの再会(双子の出産日4)(双子妊娠35w5d)
背中にブスッと麻酔が打たれる。 麻酔医「ハイ終わりました!リラックスしましょうか」 痛いけど耐えられる痛さ…歯医者よりマシ(歯医者嫌い) そこへベテランの先生が登場。その間に酸素マスクを看護士さんにつけられる。 看護士さん「あちらのベテラン先生はちょっと有名なんですよ」 ベテラン先生が看護士さんに向かって「インスタントカメラの使い方わかるか?ちょっと構えてみ」 看護士さん「あ、ハイ!」 あ…あ… 私が生まれた時の先生だ…!35年ぶりの再会…!まさか今日ここに来るなんて…!(83話参照)
私「えっこんなに人いらっしゃるんですか…ハズカシイ…」 先生「ハハ、あちらは新生児のお世話チームなんですよ」 先生「研修医もいるしね」 研修医達「よろしくお願いします」 私「お願いします」 多胎あるある。 総合病院×多胎は研修材料になる。 麻酔医「よろしくお願いします。では麻酔を打ちましょう。エビのように背を丸くして下さい」 私「ハイ、よろしくお願いします。」 色んなブログで見たやつ…腹が出てるから大変なやつだよね… そしてエビになる。 ぐぉあぁぁぁ苦しいィィィ、そしてそれ以上にハズカシイィィィ! 麻酔医「上手!でももうちょっと丸く頑張って!」
先生「おっ、こんな所にいた!緊張してますね〜」 私(そらそうだろ…こんな格好で廊下に1人…)「先生…早く移動したいです…」 先生「そうですよねぇ…おっ来た来た」 看護士さん到着。 (なんか先生いつもより明るいのは私の緊張をほぐすためか…?) 手術室へー 髪を覆う帽子を被せられる。 (手術っぽい頭だ…) 看護士さん「では手術室入りますー」 たくさんの医師や看護士さんたち「よろしくお願いしまーす!」 (えっ人多くない?!汗)
出産当日ー NST、シャワー、血栓予防のストッキング、抗生剤の点滴、トイレ、談話室で家族と少しの間再開、そしていよいよ手術ー! 看護士さん「ちょっと待ってて下さいね〜」と まさかの廊下で放置! 中はほぼ裸だから寒いやら恥ずかしいやら…
入院2日目 検温、血液検査のための採血、レントゲン。 私「レントゲン、撮っていいんですか…?」 レントゲンの先生「もう大丈夫ですよ!お腹も隠しますし!」 その後血液検査の結果。 先生「何故か肝臓は良くなってきてるけど腎臓は悪くなってきてますね」 私「ふむ…」 夜。 いよいよ明日か…楽しみのような寂しいような変な気分… (双子のいる腹をさすりながら)ある意味お別れだね…
その後部屋を移動ー ベッドに横になりながら4コマ(10週頃)をかいていると 麻酔医「失礼しまーす」 麻酔医と研修医「麻酔を担当します。よろしくお願いしますー」 私「よろしくお願いしますー(ピアス茶髪パーマ…見た目チャラいな…)」 薬剤師「失礼しまーす薬剤師でーす」 私「ハーイ(ひっきりなしに誰か来る…)」 消灯後ベッドで寝ながらマンガを描いているとー ナース「…早く寝て下さいね」 私「ハイ!スミマセン(汗)」 もう産まれるけどマンガ間に合わん。
(入院診療計画書を見ながら)…あれ、手術日間違ってるな。 んー?この日付は… ボツになった私の手術希望日だ…(95話) ナース「あれっ本当だ間違ってますね!申し訳ないです」 私「いえいえ入院予定表の日程も直しときますね」
私「塩分も控えてたんですけどね…」 先生「塩分の過剰摂取だけが高血圧の原因ではありません。ハッキリとした原因もわかってない病気なので,確実に予防することは不可能だったと思います。双子ちゃんですし母体にかかる負担も相当なものです。あなたは身長も小さめですしなおさらだと思います。」 (私は151センチ) 先生「なので…むしろよくここまで持ち堪えたと思いますよ!」 私「あ…そ…そうですか…よかったです…」 先生「うん、ではまた来ますね〜」 私「ハーイ」 少し荷が降りた瞬間でした。
今まで子供を死なせず早産にもさせないよう最善を尽くしてきたつもりだった。 そのおかげもあってか双子妊娠のわりに順調な妊娠生活だった。 だけど早産になってしまった。35週だし生きるには全然大丈夫だと思うけど,自分が最善を尽くさなかったのが原因で他人(子供)の人生が左右されたら私は…… …責任が重い。
先生「こちら今回の入院計画書です」 私「病名,妊娠高血圧腎症…」 先生「正確には妊娠高血圧腎症の疑いってところですかね」 私「…」 先生「何か気になることがありますか?」 私「この病気は…予防できましたか?」
先生「どうも〜」 私「あっ先生」 先生「赤ちゃん元気ですね〜」 私(ゴホッゴホっ) 先生「咳出ますね」 私「鼻炎の鼻水が喉を通ってそれで…」 先生「妊婦さんでも飲める弱いやつあなので効果が出るかわからないですが薬を出しときますので飲んでくださいね」 私「ありがとうございます」
もろもろ記入する… 夫「支払いの方の手続き終わったよ」 母と夫とバイバイする。 ナース「赤ちゃんの心音をチェックするモニターをつけさせて下さいね」 私(これがウワサのNST(ノンストレステスト)!妊娠ブログで良く見るやつ!) ナース「うーん…?もう1人はどこかな…」 私(双子NSTあるあるキター!ワクワクドキドキ) 双子は心音をとるのも難易度2倍。
夫「最後の晩餐だ!どこ行こう?!もう14時だからな…」 私「とにかくたくさん食べたい!」 たらことイカのパスタなどなど好物をたくさん食べた。 荷造り。 この日休みだった母も手伝ってくれた。化粧ポーチや石鹸なども入れた。 そして病院へ。 病院の方「まず身長と体重を測ります」 私(体重…!たらふく食べた後…ガーン)
135話 入院にアレが必要だった(35週妊婦検診8)(双子妊娠35w3d)
説明を受けいろんな書類に署名を書きながら… 私「入院は…外でご飯を食べてからでもいいですか…?」 先生「もちろんですよ!入院のための荷物もないでしょうし夕方で大丈夫です!」 私「荷物はあり…」 (22週くらいからいつ入院になってもいいように簡単に荷物はまとめてあって,それが車にある…が!帝王切開ってほぼ全裸か!それどころか内臓まで見られる!ムダ毛の処理してなかった…!要カミソリだ!) 私「…ませんね!そろえてきます!」 先生「OK!」
134話 入院日と出産日の決定3(35週妊婦検診7)(双子妊娠35w3d)
私「ちなみになんですがなんで肝臓や腎臓が悪くなるんですか?」 先生「詳しい原因はハッキリしてないんですが赤ちゃんが大きくなってきて母体に負担がかかっているのでしょう」 私「そうですか…」 私(うーん35週5日か…あ。 RSウイルスの予防接種が35週まで保険適応だわ…!本来1本8万円くらいする…! 1本8万×2人分×接種期間6ヶ月=96万円!その注射がタダ!NICU1日いくらかかるかわからないけど多分それより得だし打っといたほうが安心!) 私「わかりました!(出産日決定)」
133話 入院日と出産日の決定2(35週妊婦検診6)(双子妊娠35w3d)
私「えーと明後日は35週5日…できれば36週まで待ちたいんですけど…入院期間が延びる…」 先生「34週に赤ちゃんの肺が完成するんですね。なので34週過ぎたらもういつ生まれても大丈夫!それと、今生まれる事のリスクより待つリスクの方が高いんです。急に悪くなる事があるので…」 私「…もしほっとくとどうなります?」 先生「死にますね!まあほっときませんけど!笑」 私、夫(苦笑)
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