食事に6時間とは… 【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊼
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊼食事に6時間とは…パリ、サン・カンタン(フランス)「そろそろ夕食の時間ですね」フランスの取引先技術部長のミレー氏が食後のエスプレッソをテーブルに置き、眉を上げながら真面目な顔でつぶやいた。彼のピンク色の顔は飽食とワインの酔いでツヤツヤと光り、更に赤みが増している。「オヤッ、もうそんな時間?本当だ、もうすぐ7時だね」営業部長のサバティエ氏が腕時計を見ながら真面目な顔で言葉を引き継ぐ。食事時間が長い事で有名なフランスでは古典的なジョークのやりとりだ。今ではフランスでも、食事時間がどんどん短くなっているらしいが、40年ほど前はまだゆっくりと時間が流れていて、食事に3、4時間かけることは珍しくなかった。私が体験した最長食事時間は6時間である。その日は、なかなか意見がかみ合わないプ...食事に6時間とは…【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊼
2024/03/30 07:48